やがて君になる(3) (電撃コミックスNEXT)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 381
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048924313

作品紹介・あらすじ

七海燈子と小糸侑。
徐々に距離を近付けるふたりに、
佐伯沙弥香は焦燥感を募らせていた。

だが、燈子が望む形で
彼女の傍にいることを決めた侑は
人を好きになることを諦めようとしていた。

「わたしは誰も好きにならない。これまでも、これからも。」

感想・レビュー・書評

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  • 危ういバランスの上で成り立たせるのが巧いので物語にどんどん引き込まれていくし、ハラハラとした関係性の綱渡りが求心力をもってぐいぐいっと先へと持っていかれる。
    確かにこの漫画は百合漫画だが、同性同士の低体温な恋愛漫画のような印象が私的に残る。
    決して熱くなってはいけないし、燃え上がらせてしまってもいけないという制約に中で揺れ動いてしまう好情がより秘められた退廃的で耽美的な行為に映る。
    アンバランスでアンビバレンスな関係性が維持される中で劇中劇で更にどう展開されるのかに期待を膨らしながら正座待機。

  • 3巻。既読。

  • 雑誌「月刊コミック電撃大王」で連載されている仲谷鳰の「やがて君になる」の第3巻です。2018年10月~12月までTVアニメが放送されました。本巻は第7話~第9話に相当。 侑と燈子の距離がだいぶ縮まっていて、相合い傘のエピソードとか一見するとラブラブな百合ップルに見えますね。侑の心の変化がこれからどうなっていくのか。小説にもなっている沙弥香の過去や侑と沙弥香のつながり、そして体育倉庫のご褒美とけっこう転機になる巻です。次回は遂に文化祭、そして生徒会劇です。この先に何が待っているのか。

  • 侑と燈子の関係性を説明しようとしたら、どのような言葉が当てはまるのだろう?恋人というには好き合っている訳ではないし、先輩と後輩というには近づき過ぎた。お互いがお互いを利用しているというには侑が我慢している領域が大きすぎる。
    本当にこの二人の関係はどのように表すことが適切なのだろう?

    人前でも「侑」と呼ぶことにした燈子。二人だけの時間でそれをするなら自己満足で済む話だけど、人前でするなら対外的な主張となる。自分達は特別な関係ですよ、と
    それに真っ先に当てられてしまったのが沙弥香。彼女は燈子の虚栄に満ちた「特別」を尊重しながら隣に居続けた人間。燈子に焦がれながら、それを表にしなかったのは過去のトラウマもあるのだろうけど、それ以上に誰のものにもならない燈子の姿を好いていたからなのかもしれない
    その「特別」が燈子が誰のものにもならないことで成立しているとしたら、燈子が誰かを「特別」扱いしだしたら燈子の「特別」性も崩れてしまうかもしれない
    なら、今までの虚栄に満ちた燈子を尊重していた沙弥香の想いはどうなってしまうのか?
    このような焦燥が有ったから、あまり人に踏み込むことがなかった沙弥香が喫茶店の店長のプライバシーに踏み込んだ上で、自身の心胸を吐露したのかもしれないね

    一方で沙弥香は、誰かだけの「特別」にならない燈子の「特別」になる道を選ばなかったのも確かな訳で。第12話ラストで告げられたように、気付けば沙弥香は燈子にとってある程度別格の存在となっていた。それは燈子に一目惚れした沙弥香が望んだ関係性ではないかもしれないけど、隣りにいるには充分な理由か

    そして人に優しくて気遣いが出来てしまう侑は燈子の近くにいても、いつも一人のような印象を受ける。「特別」が知りたくて燈子の隣りにいることを許容したのに、今となっては燈子の隣りにいるために「特別」から目を逸らさなければならなくなった
    日々「特別」を知っていき、ドキドキした想いを積み重ねていく燈子からその熱を分けて欲しいのに自分から触れることも出来ない。侑の現状はとても辛いものになってしまった

    燈子からのお願いで、侑からキスして欲しいと言われ実行しようとしたけど、直前になってその行為の危険性に気づいて止めた侑
    侑の中には着実に変化が起きていて、出来るなら燈子を好きになりたいと思っていることも事実なのに、燈子から拒絶されることを恐れる今となっては「自分は誰も好きにならない」と決めつけて膨らみかけた想いに蓋をしているかのよう。
    更に燈子の心音なんて聞こえない体勢なのに、これは自分のものではないと決めてしまった侑。
    侑の前で様々な表情を見せる燈子に対して、侑の心がどんどん冷たく固くなってしまっているような……

  • 百合ものだけどすごくピュアな人を好きになるということを
    丁寧に描いた作品の弟3巻。
    同性に好きと告白されて、それでもなんとかここまで
    好きという気持ちを起こさないように、
    先輩であるヒロイン・七海燈子と接してきた、主人公・小糸有。
    少しずつですが心情の変化が生まれてきます。
    ちょっとえっちいシーンもあったりして、
    色々な意味でw、本当に飽きません。

  • 初見。お互いの行動原理や振る舞いのボーダーを理解することによって物事にうまく対処できるようになるのだなあ、と感じた。ただ今は上手くやっているが、燈子の「踏み入って欲しくないし、そんな自分を受け入れ続けてほしい」という我儘を侑はいつまで聞き入れ続けるのだろうか?侑の中に芽生える「燈子を好きになりたい」という感情を2人して押さえつけているが、侑がこれに耐えきれなくなってしまったとき2人の関係はどうなるのだろう。槙君との会話やラストシーンにおいて侑→燈子の兆候が見られる。一方沙弥香は燈子に対し好きの感情を見せることはない。沙弥香も燈子に負けず劣らず隙がないが、燈子と同様の演技者であることを考えると…。これ以上は憚られる。ただ自らの心中を吐露できる人物に出会えたのは僥倖か。自分がどんな幸せを手にしたいのか、またそれには何を知り、何をすべきかを理解している沙弥香にはいつか本当に幸せになってもらいたい。彼女は今も充分幸せだ、と言っていたけれど。また喫茶Echoはこれからのストーリーで重要な場所になりそうな予感がする。あの場所は登場人物の関係性を把握するのにぴったりであり、あの場で交わされる会話には(いまのところ)嘘や悪意が混ぜられているようには見えないからだ。沙弥香と店長の会話シーンは、なんだか自分もコーヒーを飲んだかのように温かくなった。
    ストーリーが進むにつれ下の名前呼びや相合傘、学校でのキスなどカップルとしてのイベントをどんどん進めてゆく燈子と侑。いいぞもっとやれ。個人的には理子先生と都さんの共同生活もたくさん見たいような。次巻も楽しみ。

  • エモの過剰摂取でどうかしてしまいそう

  • 佐伯沙弥香に本音を吐露できる相手が現れてくれたのがほんとうにうれしい。
    小糸侑と槙聖司の友人関係も微笑ましいけど、「今はもう寂しくないかな」と言うときのバチクソ寂しそうな侑の表情が不穏。
    そしてラストで一線超えちゃった感じのするキスシーン。やばい。いけないものを見てしまった……
    「生徒会演劇」がこの物語にもたらす激震の予感が描かれた3巻でした

  • 人を好きになることのない主人公と、好きにならない主人公が好きなヒロインの百合作品。巻を進めるごとに主人公の行動が大胆になっていくが、その根底にはヒロインに対する不明瞭な感情がある。なんとも魅力的。主人公が抱く感情の曖昧さ、淡さに心奪われているが、その感情に名前が付いた時の2人の関係が気になってしまう。また周囲との軋轢も描かれていく中で、タイトルにある”君”とは誰のことなのか、非常に気になる。

  • 槙くん、相変わらず達観してるな…本当に10代なのか…

    相合傘も、勝ったらご褒美頂戴!も可愛くて良かった
    シリアスな中でも、2人の可愛いシーンがあると癒される…

    佐伯先輩は結局どう落ち着くのかとても気になる。

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