- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048924719
感想・レビュー・書評
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いやあ、今巻もまた面白かった。
11巻はいわば新キャラ、ヴァッキェの巻。
その勝手御免空気読まないハイテンションなキャラは今までなかった。
確かに彼女は劇薬だ。
ヴァッキェとシャミーユのやり取りが非常に愉しい。
子供のケンカかよ!
いいね。もっとやれ!(笑)
そんな中、クーデター後のいろんな人たちがその過去を胸に、ようやく未来へ向かって進みだしている姿を見るのは、ちょっと胸が熱くなる。
メグ少佐しかり。メトランシェ中尉しかり。
そしてハロもまたしかり。
ただ、シャミーユだけが深い闇に足を取られて抜け出せないわけだけど、さて、劇薬ヴァッキェの影響で少しは変わっていくのだろうか?
恐ろしいのは、ヴァッキェと宰相イザンマとの邂逅。
いや、これどういう化学反応が起こるのかとても興味がある。
でも、そう簡単に何かがよくなるほど甘くないんだろうな。
だって囚われたハロのエピソードを見ても相変わらずこのお話は甘くないなと再認識したもの。
さて、口絵で三国会議が描かれていたので、それがメインになるのかと思ってたんだけど、さわりだけだった。
でもアナライ博士の介入でこれは会議の行方がまったく予想がつかないな。
ただ、ヴァッキェは正しく博士の弟子だと認識した(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今作も超面白かった!新しいキャラの存在感がもう抜群で、シャミーユのヒロインらしさを引き出すのに一役も二役も買っている。この作品の特徴である物語の密度の濃さも相変わらずで、一冊で他の小説3冊分を読んだような気にすらさせてくれる。