命の後で咲いた花 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 190
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048925983

作品紹介・あらすじ

晴れて第一志望の教育学部に入学した榛名なずなだったが、大学生活は苦労の連続だった。それでも弱音を吐くことは出来ない。彼女には絶対に教師にならなければならない理由があるからだ。
そんな日々の中、なずなは一人の男子学生と出会う。彼は、寡黙で童顔な、突き放すような優しさを持った年上の同級生で……。
たとえば彼女が死んでも、きっとその花は咲くだろう。絶望的な愛情の狭間で、命をかけて彼女は彼のものになる。
著者の最高傑作が<書き下ろし後日譚>を収録した完全版となり、待望の文庫化! 愛と死を告げる、新時代の恋愛ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 「目覚めるように恋をする」
    しつこく絡む彼から助けてくれたのは。
    大学生になりノリだけで動く人間は沢山いるだろうが、他人にだけ迷惑をかけず楽しんで欲しいものだな。
    彼は意図せずと言っているが、言葉とは裏腹に行動は相手の為に動いているようにしか見えないな。

    「無邪気に人を傷つける」
    どうしても彼の気持ちを引きたくて。
    女の子がこれだけ勇気を出して行動しているのに、意図的に突き放すのは何故だろう。
    自分の電話番号を教えたくなかったとしても、流石に違う人の番号を教えるのは失礼すぎないか…。

    「心が擦り切れる」
    隠しきれないほどの想いが溢れて。
    周囲にはバレバレな程の気持ちをこれだけ長い間、彼女は一人でよく抱え続けたな。
    遂に言葉で伝えた想いだが、過去に何があったのかは分からないが彼自身なら真っ直ぐに向き合ってくれると信じたいな。

    「絶望的な愛情だね」
    通じ合った想いの先にあった未来は。
    あの時では無かったとしても彼が彼女を受け入れた事には素直に驚いたが、彼女が報われて良かった。
    夢だけでなく全てを奪おうとするなんて、現実は残酷過ぎるな…。

    「哀しいくらいに笑って見せる」
    ボロボロの心臓を動かし続けるものは。
    せめて楽しい思い出をと明日を提案しても、彼女にとっては明日すら来るか分からないものなんだよな…。
    偶然が重なったとはいえ彼女たちがお祭りに来ていて本当に良かったと思う反面、現実であんな状況にあうと誰も動けないのかもしれないな。

    「私は命をかけて貴方のものになる」
    彼女の想いを継いで歩いた道で。
    全てが繋がった瞬間色んな意味でゾッとしたうえに、突然涙が溢れそうになった。
    想いを告げた彼女は彼女であるけれど、本当に想われていた彼女は一番身近な人だったなんて…。

  • 夜中に一気読み。綾崎さんの本は何となく、夜に読むのが一番いい気がしている。
    単行本も持っているが、文庫でも購入してしまった。とにかくひとつひとつの文章が綺麗だなと思う。限りある時間を大切なひとのために生きる、そういう人物を描くのが上手い。
    きっとまた何年後かに読み返すと思う。

    ノーブルチルドレンシリーズを読んでいるとさらに嬉しいことがあるかも。作品同士がどこかでつながっていくのも、綾崎さんならでは、という感じ。

  • 生死に関わるお話し、どうしても切なくて悲しいけど。ラストはなんだか未来が見えて、とても良かった。

  • 『なぁ、』で始まる独白ズルい。泣かないぞって決めててもフラグ立ちまくりだし無理。今回は、ヒロイン入れ替わりトリック回避できたけど、姉妹なんてやはり不毛感拭えない。そりゃ優しいなつめちゃんは祝福してるだろうけどね。

  • 2回目なのに、とても感動しました。流石です。

  • 結局ラブストーリーからの病気ネタか…
    と思いましたが、あれ、主人公が入れ替わってる…?
    乾くるみさんのイニシエーションラブを思い出すような入れ替わり方でした。
    ミステリーでもないのに感動的なシーンであるはずの場面で名前が違うことが判明するので、泣くに泣けません。

  • なんて!素敵な物語り

  • 先生が俺みたいな人間を認めてくれたように、いつの日か、負けてしまいそうな誰かを認めてやれるような、そんな男になりたいと思った。
    最高の恋と夢の物語。愛してるを口にする重さを感じる涙が止まらない話。

  • 裏表紙にあるとおり、恋愛ミステリーでした。

    教師を目指して新潟の大学に入った榛名なずなは、飲み会で助けてくれた、羽宮透弥に恋をします。読んでいて二人はお似合いに見えるのですが、なかなか関係性が進展していきません。羽宮透弥には、秘密があったからです。

    榛名の、日常の小さなことに幸せを感じて、ずっと笑顔でいるところが、眩しかったです。

  • なずなちゃんのお姉ちゃんと透弥の関係を知ったときはものすごく悲しくなりました。病気を必死で隠して最後まで笑っていたお姉ちゃんの姿はどこか儚げながらもしっかりとした強さを感じました。
    この話は悲しいお話だけど、お互いを思い合う二人の愛を綺麗に書かれているからこんなに感動できるものになるんだと思った。

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2020年 『レッドスワンの混沌 赤羽高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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