- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048926027
作品紹介・あらすじ
君は「これでもうおしまいだ」と思ったことはあるかい? 僕、才牙虚宇介はいつもそんな感じだ。未来は閉じていて、自分にできることはないって思ってる。しかし世の中は僕らにあれこれやらなきゃ駄目だっていう。正直うんざりだよ。できないことを無理にやらされるのを避けるには、きっと世界を征服でもしなきゃならないんだろうな……謎のエンペロイダーを巡る戦いは最終局面に突入する。すべての始まりの地“牙の痕”に人々が集まってくるとき、避けられぬ破滅が口を開く。統和機構も無力で、奇蹟使いも戸惑い、影の皇帝も滅び去り、最強の戦士も道を見失い、虚無の女王さえ絶望する闘争。その螺旋が渦を描く果てに、最後まで立っているのは誰なのか……?
上遠野浩平が贈る「世界の覇者」エンペロイダーを巡る、少年少女たちの闘いの物語。書き下ろし「introduction」を加え、ついに完結。
感想・レビュー・書評
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「ビートのディシプリン」シリーズおよび「ヴァルプルギスの後悔」シリーズにつづく「ブギーポップ」番外編の最終巻にあたる本です。
たがいに螺旋模様をえがくようにして、それぞれが対称的な能力を発揮していきます。そんななか、事態を打開するために流刃が表に出て動きを開始しますが、虚宇介もただちに流刃に応対していきます。他方、真幌もパールによって動きを封じられ、ついに虚宇介とそらの兄妹が直接おたがいに向きあい、彼らのもつ能力と世界の運命との関係をめぐって真正面からぶつかりあいます。最後にはフォルテッシモが登場して、そらとの戦いに突入します。
これまでのシリーズで用意されてきたさまざまな伏線が回収され、ある程度見通しがついたところもあったのですが、それでもかなり複雑でもはやついていくことがむずかしいと感じてしまいます。とはいうものの、NPスクールを離れた虚宇介のその後の生きかたを示唆するエピローグは、さすがにたくみな筆さばきだったように思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブギーポップのスピンオフ。
ブギーポップシリーズとは、登場人物が結構異なっている一方、ブギーポップシリーズの大いなる秘密が明かされる作品。ここまで読むと大まかにブギーポップシリーズの設定像は見えてきたような気はするが、それでもまだまだ色々な設定は残っていそう。 -
やはりもう内容は全然ついていけてないけど、かなり核心に触れる感じやったなー。
このシリーズもたぶん完結かな?枢機王とか、エンペロイダー、レインオンフライデイにパール、オキシジェンとか、なんか偉いやつオールスターやったな!おもしろかった! -
発掘して読み終えたもの。
ナイトウィッチとか冥王とかそのへんとつながる話。
つなげていいのかなぁ。完全に同一世界に見えるよ、これじゃ。 -
結局人間は自分自身の皇帝にすらなれてないよね。たまにいるけど、やりたくないことはやらなくても人に認められてる人が。でもそれも自分の皇帝になれているのかはよくわからないなぁ
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才牙そらと虚宇介、2人をめぐる運命。
エンペロイダー?絶対者的な存在。
NPスクールの面々が”牙の痕”でそらとフォルテッシモの争いに巻き込まれる。 -
シリーズ最新作。
上遠野浩平というのは不思議な作家だなぁ、と読みながら思う。