ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2497
レビュー : 382
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048926409

作品紹介・あらすじ

ビブリア古書堂に迫る影。奇妙な縁で対峙することになった劇作家シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。そこには女店主の祖父による巧妙な罠が張り巡らされていた。日本で一番愛されるビブリオミステリ、ここに完結。

感想・レビュー・書評

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  • やっと辿り着きました最終話。

    ビブリア古書堂の店主・栞子さんが対峙した古書は
    最終話にふさわしきかな"ウィリアム・シェークスピア"。そして
    最後の最後まで引っ張られていた母・智恵子失踪の真相に至っても
    海の向こうへと飛んでいくとは、こちらもなんとも最終話らしい終わり方でした。

    "ビブリア"のこれまでを思い起こしてみると、私にとっては5年の月日。
    本を読むことは元々好きですけれど、5年前というと、読書熱が
    緩やかながらにも上がりだしてきていたという頃だったので
    後半の発行が待たされた時などは、いつかいつかとそわそわして
    落ち着かないものでした。あんまり間があいたら忘れちゃう...!

    案外複雑だった相関図。
    発行が待たされてしまった分、忘れかけていた相互関係についても
    最終話では、これまでを遡ってなぞるように進んでいってくれたので
    思い出し思い出し、すんなりすっと古書の世界に入り込むことができました。
    栞子さんんと大輔くんの関係について当初、あらぬ..?...なさぬ?
    全く別の方向への展開を想像していたことが今となっては懐かしい...。(笑)

    そして、ビブリア古書堂で栞子さんが取り上げてくれた数々の名作。
    恥ずかしながら読んだことのない作品ばかりで、これではいけない
    もっと読まなければ 、もっと読みたいと、私の読書熱をさらに
    高めてくれたのも"ビブリア古書堂"でした。

    大輔くんがモノローグでぼそぼそと語る、栞子さんのことを想う
    つぶやきが好きでした。栞子さんの古書についての熱弁に
    頷いたり驚いたり、栞子さんのしぐさを分析して予測して
    危険を未然に防いだり。はてまた栞子さんの予測のつかない
    とんでもない行動に仰天して、冷や汗ものだったりしたことも
    どれもくすりと笑えてしまうのだけど、大輔くんは栞子さんのことを
    ちゃ~んと見ていてくれるんだなぁ...って....。

    恋人が、好きな本を開いて物語ってくれるその傍に寄り添って
    耳を傾け頷きあう二人の図....。なんかいいね。

  • 物語の幕引きに選ばれたのは、ウィリアム・シェイクスピアの古書です。
    シェイクスピアかぁ。すぐに作品で思い浮かぶのは大輔くんのお母さんと同じく“レオ様~”とディカプリオにキャッキャッ♥してた頃に観た時代設定が現代の『ロミオとジュリエット』そして『ハムレット』の“生きるべきか死ぬべきか”の台詞。まさに大輔くんと同じくらいの知識しかなかったので、栞子さんの話にはへぇ~そうなんだぁと引き込まれました。今まで戯曲というのがわたしにはハードルが高いような気がしていて、なかなか手に取ることが出来ませんでした。
    それなのに、今回『ヴェニスの商人』での台詞にすごく惹かれた自分がいました。きっとこの言葉に自分の心を重ねただろう登場人物の深い想いを想像出来たからだと思います。
    シェイクスピアそして戯曲が難しいと思っていたのは400年以上も昔の異国の言葉で書かれた本というだけで、自分とは何ら関係のないかけ離れた存在にしか思えなかったからです。でも、その台詞ひとつに心が揺り動かされ、その想いに共感出来る今のわたしがいることに改めて気づきました。人の想いは時空を越えて繋がることが出来る、本ってやっぱり素晴らしいものなんです。ちょっと大袈裟ですよね。
    でも、本を巡るドラマはそんなセンチメンタルになってしまうことだけではなくて、人間の欲望や醜い部分が露わになることもこのシリーズで知りました。恐ろしいことです。
    とにもかくにも、この物語は一旦幕を下ろすようです。長い間楽しませていただきました。栞子さんと大輔くんの恋も長年見守ってきましたが、ここに成就したことで肩の荷を下ろせましたよ。ほっ。

  • ついにシリーズ最終巻。
    シリーズが進むにつれて複雑になっていく人間関係を頭の中でなんとか整理しながら読み進めました。
    今回は三世代にわたる執念にぞっとする場面も。
    でも、これまで登場した古書に魅せられた人々を見ていたら、その執念をも肯定できてしまいそう…慣れって怖い。

    ウィリアム・シェイクスピアのファースト・フォリオを巡る謎から目が離せませんでした。
    栞子さんの薀蓄は洋書にまで及ぶのですね。
    スイッチの入った栞子さんの本の話を毎回楽しみにしていたので、スピンオフや番外編に期待しています。

  • 足掛け7年かかったこのシリーズも、ついに最終巻。
    やはり、主人公の二人は決まるべきところに決まったというのが、最終巻の最終巻たるべき落としどころか。
    今回は、シェークスピアの古書に纏わる謎解きで、門外漢の身には、ちと興味が削がれる題材ではあった。
    参考資料の列挙から、この作品に対する著者の並々ならぬ努力が感じられ、敬意を禁じ得ない。
    また、あとがきで、番外編やスピンオフに言及しており、どんな話が綴られるか、楽しみに待つとしよう。

  • とうとう最終巻です。僕の心の恋人栞子さんともサヨナラかと思うと寂しいです。
    古書の話でどうやって盛り上げて終わるのやらと思いましたが、悪役も登場させ伏線も回収して上手い事終わりました。まだスピンオフも有るみたいなんで期待して待っていようと思います。
    それにしても古書をテーマにした本でエンタ―テイメント性を失わずに書くには、とってもとっても工夫が要ったと思います。これは本当に感心します。
    所謂ライトノベルというものを読んだことはなかったのですが、この本で見直しました。
    というか、昔もソノラマ文庫やスニーカー文庫などありましたが、その系譜だと思えば何の違和感もありません。
    ライトノベルもどんどん伸びて行って頂いて、出版業界を盛り上げていってほしいです。

  • 続きものって、前作がどうだったかよく覚えていなかったりする。専門的な話だったり、登場人物も多く事件が起こったりでビブリアは意外と難しい。

    けど今回は、シェイクスピアのファースト・フォリオの謎にせまる話が面白すぎて一気に読んでしまった。
    それに栞子と大輔の仲もドキドキしながら読めたし。

    また新たなビブリアの話も今から楽しみ。

  • 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 7 ~栞子さんと果てない舞台~』メディアワークス文庫。

    古書堂を舞台に古書と人々の縁をめぐる物語を描き続けてきた人気シリーズが、ついに完結。今回はシェイクスピアがテーマ。

    篠川栞子の祖父が残したシェイクスピアの希少本にまつわる謎と罠を中心に翻弄される人間模様が描かれ、ついに物語は終焉を迎える。栞子と大輔の関係は…栞子の母親、智恵子は…

    成るようになったという感じで、ちょっと呆気ない幕切れだった。古書にまつわる物語は非常に面白いのだが、シリーズを重ねる毎に栞子と智恵子の深刻な関係が明らかになり、どうにも現実味が感じられなくなってきた。

  • ビブリア古書堂シリーズ最終巻。
    シェークスピアのファーストフォリオに纏わる
    愛憎劇と言っても過言ではない気がする(^_^;)
    親子、師弟関係でドロドロ(笑)

    このシリーズ、古書に関する説明部分は
    面白いし色々知れて楽しいんだよなー。
    でも、それ以上に人と人との駆け引きや
    嫌な部分が目立ってしまって怖い…。






    実は…
    五浦くんの質問が空気読めず、
    頭悪すぎるのも気になる。
    (「ファクシミリって、ファックスのこと
    でしたっけ?電話の」とか…)
    とりあえず貯金50万のアルバイトが
    結婚云々言うなんて…(呆)
    栞子に寄生する気満々やん…ヒモやん…(笑)
    栞子のあざとさも気になるが…
    まあ、でも物語の中の話だもんね(^_^;)
    と文句を言いながらも番外編とか出たら読むと思う。

  • シリーズ最終巻ようやく読了。
    一気に読み通したくて
    今日まで読まなかった。

    そして今日。2時間で読み終えた。

    おおよそ私が物語に埋没してしまう時
    気づいたら一冊をあっという間に
    読み終えていることが多い。

    三上さんの綴る物語には
    解明できない得体の知れない力がある。

    恋の先行きにも謎解きにも本の魅力にも
    私は無我夢中で他のことが見えなくなる。

    今作も本当に素晴らしかった。
    謎とともに人の心が解れ 霧が晴れてゆく。
    からからの喉に流し込むコークのような…

    完結したシリーズ全作は 私の宝物。

  • シリーズ完結、ヒロイン栞子さんを巡る複雑な家族関係も、母親智恵子との和解を予想させる展開も、かつてないほどの高額古書をめぐってのミステリも、すべてのピースがはまって物語が完結した。

    古書をめぐってのミステリは三上氏に限らず、他の作家作品にも見られるが、このジャンルをここまでに押し上げ、過去作品の復刻という出版業界においても喜ばしい
    現象を発生させるにいたった三上氏の業績は、単にシリーズの売れ行き以上の功績として讃えられるものであろう。

    ここ数年新刊を待ち望んで購入した、自分にとって稀有な症例の本シリーズであり、栞子&大輔のハッピーエンドで完結してしまうのは寂しくもあるが、あまりに続いて冗長になるよりはスッキリ終わって長さ的にもちょうど良いと思った。

    スピンオフ的に続編らしきものがあるようで、そちらにも少し期待している。なにはともあれ「ビブリア古書堂」をありがとうございました!三上延氏にお礼申し上げます。

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プロフィール

電撃文庫『ダーク・バイオレッツ』にてデビュー。ホラーからファンタジーまで、幅広い作風で縦横に活躍中。

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