キネマ探偵カレイドミステリー (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 426
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048927048

作品紹介・あらすじ

留年の危機に瀕するダメ学生・奈緒崎はひょんなことから、秀才でひきこもりの映画オタク・嗄井戸と出会う。彼は部屋から一歩も出ることなく、 その圧倒的な映画知識で次々と不可解な事件を解決してみせ――。

感想・レビュー・書評

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  • ビブリア古書堂は古書に纏わる話だが、
    こちらは映画に纏わる物語。
    ビブリアの三上さんがオススメしているし、
    イラストをスカイエマさんが描かれていて
    更に内容が面白そうだったので購入してみた。

    こういう話によく出てくる、一つの事柄に
    卓越したクセのあるキャラクターが
    この本では嗄井戸(すごい名前(笑))だが、
    クセはあるが結構可愛い少しヘタレな人物で
    嫌味がないし、好感が持てる。
    映画に関しても、世間的によく知られているような
    映画を取り上げているし、内容も分かりやすい。
    事件の流れは若干予想しやすい流れだが、
    まだまだ色々な話が読んでみたいと思えた。
    是非、続いてシリーズ化して欲しいなと思う。

    それにしても、ビブリアに出てくる本もだが、
    今回の映画も有名だけれど改めてじっくり
    見た事がないかもしれない…というラインナップで
    これを機にゆっくり見てみたいと感じさせられた。

  • 映画に関係した事件の謎を解く、ひきこもりシネフィル探偵。

    「逢魔奇縁のパラダイス座」(ニュー・シネマ・パラダイス)2 … すべてがちょっとわかりやすすぎた。
    「断崖絶壁の劇場演説」(独裁者)2 … ひねりがなかった。
    「不可能密室の幽霊少女」(ブレア・ウィッチ・プロジェクト)3 … ラストあたりで言う●●トリックが成立してない。JK束で加点。
    「一期一会のカーテンコール」(セブン)3 … 見立ての題材が曖昧すぎる。

    総じてトリックはかなり軽め。探偵と助手ふたりの絡み(友情)がメイン。題材となった映画はネタバレへの考慮かサラッとしか触れられていないところに好感が持てた。

  • 面白かったです。

    映画を題材にしたミステリー。
    休学中の秀才、嗄井戸が名探偵。
    留年の奈緒崎、美少女 束が絡み合いながら事件に巻き込まれる解き明かしていく。

    嗄井戸がなぜ引きこもることになったのかの語りあたりからグイグイと物語に引き込まれた。
    映画と現実のどちらが起点となり人を巻き込んでいっているのか。
    YouTubeやSNSで誰もが演出家になれてしまう恐怖を感じながら読み終えた。

  • 映画をあまり観たことのないわたしでも、タイトルは知ってるよっていえる有名どころの映画の蘊蓄から始まるので、読みやすく置いてけぼり感もなく楽しめました。主役の男子二人組もそれぞれ完璧人間でないので親近感を持てます。(ちょっとめんどくさい2人だけど)ストーリーもそれぞれの話は途中でラストが読めちゃうけれど、それでも彼らの活躍にぐいぐい引っ張られて楽しく読めました。第三話までサクサクと話が進んだ分、第四話でガツンとおっきい衝撃を落とされました。このシリーズ続くだろうな。そうしたらきっと追っかけますね。

  • 登場人物の設定は主要な三人、それぞれに面白いと思います。束がとても気になります。面白い娘です。
    謎自体、そして謎解きよりも、映画の話におおく期待していましたが、その点では少々物足りなさがありました。もっと映画に寄せて話が展開してくれるものを期待していました。しかし、本筋の謎から言うと、バランスのとれた感じかもしれません。
    読後に何か物足りなさを感じたのはなぜなのか、自分でもよく分かっていませんが、研究室内での部分が少ないからなのかな、話の発端なのに、ということかな。
    きっと作者さんは書いていくうちにどんどん、うまくなっていく方のように思います。
    もうすこし読み続けてみようと思います。

  • 主要人物二人がどんなに衝突しても結局仲良くなったり話が進むごとに色んな魅力をしれたりと人物がよかったのと映画と謎を絡めて映画の知識もつくところが面白かった。

  • ――

     この物語はフィクションですってば。


     そのひとことの為にその映画を観る、みたいなことって、ありません?
     って、題材が題材なもんだから気取って映画を例に採りましたけど正直そんなに観てないから好例思い浮かばないや。みんな見て! これが馬脚よ!
     こういうときひねり出すのはあれ、『ザ・マジックアワー』でデラさんがスクリーンに大写しになった佐藤浩市の姿を…あれ違う。村田さんがスクリーンの中のデラさんを…あれ?
     まぁ、あそこですよ。ベタだけどね!

     漫画や小説でも、そういうワンシーンってある。クライマックスというわけではないけれど、とても強く心に残っているシーン。
     ちょっと手近にあった『トーマの心臓』(漫画の方)を手に取ってみたんだけど、シュバルツ氏の「…わたしにキスした!」と云う台詞はもう完璧。

     と、まぁそういうシーンが、この作品の中にもあったわけです。
     正直なところミステリとしては粗いし、ビブリオミステリ的に云うならキネマミステリとしてもそこまで深くはないと思うんだけれど、やっぱり、そういうワンシーンがぎゅっと引き込んでくれて、しっかり読ませてくれる。


     事実は小説よりも奇なり≧映画より鮮やかな人生なんて、存在しないんじゃないのか?
     とはいえそれを、鮮やかすぎるほどに鮮やかな現実に対する緩衝材として設定するというのは、少しぞっとしたけれど形はよくわかる。

     けれどもっと単純に、フィクションなんだからこうでなくっちゃ、という想いが、フィクションならざる現実を救ってくれる。そういうこともあるし、そうだからこそこうやって連連、本を読んでいるのだとも云える…か?

     上手く云えないけど。
     上手く云えないことばかりだなぁ…まじで最後に上手く云えたのいつだねキミぃ…

     やれやれの、☆3.4

  • 今まで読んできた斜線堂作品と比べると格段に分かりやすい。
    映画ファンでなくても楽しめる適度感が◎

  • 「楽園とは探偵の不在なり」で斜線堂有紀さんをはじめて知った。2017年にデビューしたばかりということで、今ならまだ作品を読み尽くせそうと思い、デビュー作シリーズに手を出してみた。
    男前の探偵と平凡な助手とかわいい女子高生。ミス・マープル以上に部屋から一歩も出ないひきこもり探偵。
    マニアックな解説はあれど、なじみのある映画が多かった。映画愛にあふれていて、もういちど見たくなった。「ニュー・シネマ・パラダイス」とか「グラン・ブルー」とか。

  • 作者が気になっててたまたま古本屋100円で手に入れられたので読みました。著者の本のあらすじ紹介などみてると「死」が出てくるお話が多い人なのかな?だったら嫌だなと思いながら読んでみたところ、うーん、半分は予想当たりだったかも。でも、面白かったです。
    私は多分映画ほとんど見てない人種だとおもうのですが、これだけ映画引用されてても十分楽しめました。興味ないから、本を引用されたときのように見たいなとは思わないけど。二時間あったら本はスッゴく量読めるから映像媒体面倒くさいんだよね。
    知識ある引きこもり探偵と主人公の友情が深まっていくのが楽しみです。

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著者プロフィール

小説家。2017年に『キネマ探偵カレイドミステリー』(メディアワークス文庫)でデビュー。ミステリ的な仕掛けを駆使し切実な情感と関係性を描く作品を繰り出し、新進気鋭の作家として注目を浴びている。2020年『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)を上梓し、『ミステリが読みたい!2021年度版』国内篇で2位を獲得するなど高い評価を受けた。近著に『ゴールデンタイムの消費期限』(祥伝社)がある。

「2021年 『神神化身 壱 春惜月の回想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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