偽りの花嫁と真実の恋 (B-PRINCE文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 41
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048927147

作品紹介・あらすじ

出自を隠すため女装をし隠れ里に暮らす煌に、
敵国の太子の花嫁候補として皇城へ上がる命が下され!?

郭国に滅ぼされた煌陽国の最後の皇子・煌は、
その身分を隠すため女の姿で煌姫と名乗り
深い森の奥で育てられていた。
自国の再興を願い、隠れ里で力を蓄えていた矢先、
郭国の太子の花嫁候補として皇城に上がるよう命じられる。
奪われた玉璽を取り返す好機と考えた煌は、煌姫として登城するも、
そこで待っていた太子は、
幼い頃に出会い憧れ心惹かれた男・騎瑛で……。
性別も出自も偽る煌に、騎瑛は熱烈な求婚をしてくるのだが!?

感想・レビュー・書評

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  • 月東センセの花嫁ものはファンタジーの中にも人間くささがあって、ただカワイイだけじゃない話なのが好みです。あと、出てくる人がみんないい人なので無駄に苛立たないから、どっぷりと話に入り込んで楽しめますね。

    身分を隠すため女装して隠れ里で暮らす亡国の皇子が、運命のいたずらで敵国の太子の花嫁候補となってしまう中華ファンタジー。
    すごく中身が濃くて3冊くらい読んだような満足感でした。よくこれだけの話を1冊にまとめたなとびっくり。なのにストーリーは読みやすく、先が気になる怒涛の展開であっという間に読んでしまいました。
    印象的なシーンがたくさんあったけど、花嫁候補たちが難しい試験を受ける場面が特に面白かったです。そして、村出身のの煌に他の豪族の娘たちが嫌がらせをする場面とか、そこからの大逆転とか、思わず煌を応援w
    女装してるけど、祖国の復興を思い芯が強くてなよなよしてない煌に好感が持てました。センセらしい受の子です。
    そして敵国の皇子の騎瑛がとてもステキでした。愛する人の幸せを一番に考える男です。まっすぐなんだけど、煌の意見もちゃんと受け入れる柔軟な姿勢がまたカッコよくて…!

    二人はロミジュリ的立場にあり、しかも煌が男子ということで果たしてどのようにして二人は幸せになれるのかと、ハピエンとわかりつつも(笑)ドキドキさせられました。

  • お互いの言葉や資質に感銘をうけ、それを胸に自分の道を進み成長してきた二人は、滅ぼされた国の皇子と敵対した国の皇子という、ロミジュリ的なお話
    国の再興を掲げ女子の姿で過ごす煌(煌姫)の芯ある姿が素敵で、皇子としての心と恋に揺れる心情表現が良かったです。

    騎瑛(瑛)の悔しさや絶望感も良いスパイスになっており、豪族の卑しさや本当の敵の存在としてあるので、お話としても綺麗でした。
    騎瑛は煌姫の尻に敷かれるのねーって思います(笑)

  • 祖国を滅ぼされた皇子が滅ぼした国へ嫁ぐとこに!というお話。表紙からみると女装の皇子は女の子すぎるんですが、性格は男らしいカッコいい受でした。
    好みで言えば女装より男装のシチュエーションが徐々に増えてくれれば良かった。せっかくのBLだしw

  • まあまあかなあ。
    煌が女装して育てられる理由もわかるけど、閉鎖的な村という設定だから必要あったのか?だし
    再建するのはいいけど、跡継ぎは?直系はもはやいなくなるわけで。

  • アマゾンでたまたま見つけたときから、表紙もタイトルも内容ももの凄く興味を持ちました。
    注文して届いて読み始めて、殆ど最後まで一晩で読んでしまったほど面白かったです。

    内容としては王道の女装花嫁モノですが、物語りの殆どの場面で、ヒロイン(受け・男)が「男」として登場する場面は少なめです。元々、「姫」として育ったので、表に出る場面では、いつも女装の必要があるからです。
    にも拘わらず、女々しさがない! なのに、不思議に凛として、たおやかな「美少女」然としているところが魅力です。
    こんな「女の子」なら、同性でも惹かれるかなーと納得。
    もう一人の主役(責め)の皇子様がまだ幼い「彼女」に出逢った瞬間から、忘れられなかったのも判りますね。
    ただ、皇子様が「彼女」の正体が「彼」であることにきづいた辺りの描き方が微妙といえば微妙で、読む側としてはちょっと不自然かもと思えないでもありません。
    ただ、そんなことは些末です。とにかく面白いです。
    表紙だけ見ると、到底BLには見えません。
    私、タイトルと表紙だけて、TLと勘違いしそうになりました。実は、個人的にはそこも◎
    大好きなBLのパターンが私、個人的にあるのですが、この作品はすべてがツボにはまりまくりでした。
    これから恐らく何度も読み返すことになるでしょう―笑

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