ちどり亭にようこそ2 ~夏の終わりのおくりもの~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2017年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048928847
作品紹介・あらすじ
京都は姉小路通沿いにこぢんまりと建つ仕出し弁当屋「ちどり亭」。花柚が風邪で寝込んでしまい、店に手伝いが来ることになるのだが……。付き合いはじめた花柚と永谷の関係も、どうも一筋縄にはいかないようで。
感想・レビュー・書評
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花柚さんと永谷氏の道のりはなかなか険しい。
・「おむすび」は縁を結ぶもの。
・親はいつまでも子供を守りたいものだが、いつかは別の道を歩むことになる。
ちどり亭の行く末を思い、花柚さんを見守り、自分の未来を見つめ始めた彗太は、酔っ払って道で寝ていて、花柚さんのレクサスに轢かれそうになった子とは思えないほど成長しました。(過去の恥ずかしい失態を書いてやる!(笑))
彗太が蒔岡父娘とその婚約者に振舞った、「ありあわせで作ったご飯」を書き留めておきます。
緊張した空気を和ませました。
『焼きおむすびに刻んだ茗荷とねぎと大葉をのせた、だし茶漬け。厚揚げと茄子の照り焼き。たたききゅうりを生姜と醤油、ごま油で和えたもの』
二十四節気七十二候カレンダーを買ってみようかな、と思います。
6.乃東枯(なつかれくさ かるる)、鮎ごはんと字の無い手紙
・花柚さんは、昔、藤沢先生のアシスタントをしていた松園さんに彗太を引き合わせる。
7.菖蒲華(あやめ はなさく)、胡麻豆腐と晦日の水無月
・遠くへ行ってしまう古い友人にふるまう懐石弁当は「京都らしさ」にこだわる。「ここでしか食べられない」一番おいしい思い出を贈るため。
8.温風至(あつかぜ いたる)、甘酢茗荷と乞巧奠(きっこうでん)
・花柚さんと永谷氏が喧嘩?
・糖質制限より大事なこと
9.大雨時行(たいう ときどきにふる)、塩むすびと氷の響き
・花柚さんは、人のことになると気が回る。もどかしいことに。
10.天地始粛(てんちはじめてさむし)、生姜焼きと最初のお弁当
・自分の未来を自分で切り開こうとする花柚さんに、譲歩の条件という形で課題を出すお父さん。
あの時も、今も。
大事に囲みつつも、出口は用意してあるのは、本当の親心。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々変化のある続編でしたね。
いい方へ進みますように。
今回も美味しそうでした。美味しそうな理由は、やっぱり心がこもってるからなんだなぁとしみじみ思いました。 -
毎回、花柚さんの作るお弁当が美味しそうで美味しそうで。
季節を表す言葉もまた良い。
料理をするという意味を、改めて教わった気がした。
本当に子供の頃は、食事が出てくる過程に無頓着で横柄だったなーと反省。
ちどり亭はどうなっていくんだろう。
まだまだ続いて欲しいのだけどな。 -
レギュラーメンバーが老若男女増えて賑やかなちどり亭。花柚さんの結婚への道、ちどり亭存続への道はまだ遥かなのでしょうか?
おばあさまの話が出ると涙ぐむ美津彦さん。泣けるほど懐かしい人が心に在るのは、その人との別れがあったが故なのですが、幸せなことだと思います。 -
おむすびのように、結ぶ縁が広がっていくのが読んでいて、たまらなく嬉しいですね。2巻では、小川さん、黒岩さん、松園さん、その子供達と縁が広がっいて、お互いの関係が益々深まっていくのが、縁を人を大切にする京都ならではないかと思います。また、それが本当に羨ましく思います。今回もお弁当の鮮やかな彩りが目に浮かび、TVドラマで実際の映像として見てみたいですね。
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知らないまま、無頓着のままでいられることが、親に守られた子供の特権なのだった。
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弁当屋さんのちどり亭、そこで働く人 集う人其の中で恋も動き出し幸せにはなっ行く物語。
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このシリーズほど、さくっとお付き合いが始まる関係はないね。笑
(ええねんで)
まさか彗太くんと菜月ちゃんが…。花柚さんと総一郎さんが…。笑
関係が始まることより始まった関係を継続していくことに重きを置くんはな。ええなあ、そういうの。
この話で完結!? と、不安になりそうなエンディングやったけど、ちゃんと続編あるよね。
また、続きを借りてきます。 -
花柚さんと永谷さんが紆余曲折を経てめでたくお互いの想いを確かめ合う。おめでたいことだが、それは、ちどり亭の終わりでもあり……。元気になるレシピが満載で、丁寧な暮らしがしたくなる。
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美味しい♪
そしつあ!私の目指す、丁寧に生きるとはこうゆー事かも!と、思わせてくれる!