猫と透さん、拾いました ―彼らはソファで謎を解く― (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 52
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048929547

作品紹介・あらすじ

美哉は恋人と別れ、仕事も失い、失意のどん底にいた。
痛みを紛らわそうと飲みに行き、酔った帰りに猫と青年をうっかり拾ってしまう。
紆余曲折あって、謎めいた青年、透と賢い白猫アガサとの奇妙な同居生活が始まる。
透とアガサは美哉の日々の悩みやトラブルをただ聞くだけで、まるで安楽椅子探偵のように解決していく。
そして謎だけでなく、心も解きほぐしていく。
次第に透たちとの関係が心地良くなる美哉だったが――心に染みる日常ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館にて。
    読んでて、これはミステリよりは恋愛カテゴリよりかなーと思った。

    主人公の美哉は恋人と別れ、さらに人間関係のせいで会社も辞めて、自棄になってた時に出会ったアガサと透。
    明らかにワケアリの透だが、気遣いができて、家事をやってくれて、余計なことを言ったりしないイケメンとの同居って乙女的展開!

    有川浩の植物図鑑と設定がかぶってるなぁと思ったけど、そこから出会う人物がなかなか。

    ・妹ばかりを甘やかす母
    ・見栄はりでわがままな妹
    ・ストーカーとなった元恋人
    ・悲劇のヒロイン願望女(ミュンヒハウゼン症候群)
    ・義母に気を使われない義姉に嫉妬して、会いたくないと駄々こねる義妹
    ・人の彼氏旦那ばかり狙う略奪女
    ・見当違いの嫉妬してくる放火女(オセロ症候群?)

    そして透はブランケット症候群…。

    逆に明るく愛嬌のある友達や、夢を持って働いてるバイト先の店長がすごくいい人に描かれていて、彼らとの対比がすごい。

    心に染みると宣伝されてるが、ライトに描かれてるけど、深く想像すると皆の闇が強くてほっこりどころじゃない。

    長女気質でおせっかいな美哉は、それらの事件(?)に遭遇すると、アガサ(&透)に愚痴り解決してもらっている。
    が、そこら辺の話より、美哉の自分の嫉妬だったり罪悪感だったりと向き合うシーンの方が印象的。
    自分も辛い思いをしたんだから、相手にも苦しんでほしい。
    そんな想いにとらわれても苦しいし、復讐を遂げてももっと苦しくなる。
    だから、就活失敗した妹に言おうとした暴言は飲み込んで、別れた元同棲相手にも会って気持ちをスッパリ伝えたりしてる。
    それで気持ちはスッキリする訳じゃないけど、少しずつ幸せな事を拾っていくしかない、という内省はちょっとじーんとした。

    まだ失業中だし、透は謎だし、ハッピーエンドはまだ先かな。

  • 透があまりにも都合が良い存在過ぎて、いくらなんでもという感じ。
    美哉の性格設定もなんだかぶれてて自分勝手に見える。
    ミステリというほどの謎も無く、最終的に決着つけずに流されたまま終わっちゃってるのも残念。

  • 透さんの過去は持ち越し。見知らぬ異性を同居させる設定は主人公の男運の悪さやストーカーを絡めることでまあまあ納得。猫のアガサが安楽椅子探偵役で透さんが通訳みたいな感じ。人の言葉や気持ちがわかるアガサがとても可愛い。透さんよりアガサの出番を増やしてほしい。

  • ミステリがちょっと弱いかなぁ。
    これからいろいろ判明していくんだろうけど、透がなんか…「少女漫画的理想」すぎて…。

  • 主人公の美哉は同棲していた恋人と別れたうえに失職する。半分やけになってお酒を浴びるほど飲んだ夜。一匹の猫を拾って自宅に連れ帰った。しかし朝目が覚めてみると、その飼い主・透まで家にいた。聞けば、美哉は猫と飼い主をまとめて「拾った」という。
    行く当てがないという透と猫のアガサと同居することにした美哉。
    透の素性は不明だが、人柄は穏やかで、一緒にいると和む存在だった。彼の飼っている猫・アガサは、まるで人の言葉が分かっているかのような振る舞いをし、美哉が巻き込まれる謎の話を聞くと、それを解くヒントになるような行動を取る。

    一話目では、就職活動を熱心にしていた美哉の妹が、突然就職しないと言い出す。美哉は昔から長女として、妹を助けるように親に言われていた。自分が失業中で気が進まないが、親の言葉が重くのしかかり、妹に話を聞く。しかし本心は全く分からない。美哉の妹の言葉の背後には見栄や悲しみが潜んでいた。それを透とアガサが解く。
    二話目では美哉の友人芽衣子が登場。芽衣子の義弟のお嫁さんが、突然取り乱し芽衣子たちと縁を切るという。なぜ突然そんなことを言い出したのか。
    三話目で、美哉は近所のカフェでアルバイトを始める。雇い主の店長は一見いい人だが、そのアルバイト先で出会った女性・恵子は「店長に気を付けろ」と言う。恵子の言葉には裏があった。
    四話目では、バイト先の店長大森が、不必要に落ち込んでいる謎を解く。美哉は別れた彼氏・間島を見かけ、彼が酷く憔悴しきっているのを見て、動揺する。
    五話目。美哉と元カレが別れた理由が明らかになる。そして美哉のまわりで起こる不審火……。

    美哉は元カレが困ることを分かっていながら「相談女」のことを告げずに別れたことに対してひどく責任を感じていたようでしたが、私なら全く気にしない(アカン)ww
    透が何者なのか謎のまま終わったので、続刊があればぜひ彼の秘密を暴いていただきたいです。

  • 【物静かな青年・透と美しき白猫アガサが謎も心もやさしく解きほぐす。】

     美哉は恋人と別れ、仕事も失い、失意のどん底にいた。
     痛みを紛らそうと飲みに行き、酔った帰りに猫と青年をうっかり拾ってしまう。
     紆余曲折あって、謎めいた青年、透と賢い白猫アガサとの奇妙な同居生活が始まる。
     透とアガサは美哉の日々の悩みやトラブルをただ聞くだけで、まるで安楽椅子探偵のように解決していく。
     そして謎だけでなく、心も解きほぐしていく。
     次第に透たちとの関係が心地良くなる美哉だったが――心に染みる日常ミステリ。

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プロフィール

東京都在住。メディアワークス文庫『新宿陰陽師』でデビュー。趣味は旅行と街歩き。

「2018年 『あやかし図書館で待ってます ―新入り司書と不思議な仲間たち―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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