レゾンデートルの祈り

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1094
感想 : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048930819

作品紹介・あらすじ

「あなたも、生きたくても生きられないのでしょうか」

2035年、神奈川県・江ノ島の<ラストリゾート>。
この場所で遠野眞白が出会う人は、誰もが「死にたい」と願っている。
安楽死が合法化された日本。
人命幇助者<アシスター>の眞白は、死に救いを求める人々と正面から向き合う。
暗闇の奥底に微かな「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。
もう二度と、あの日の後悔を繰り返さないために。

苦しくても、生きる理由を見つめ直す。
新鋭作家が紡ぎだす、切なくも温かい命の物語。

感想・レビュー・書評

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    レゾンデートルの祈り/楪一志(ゆずりは いっし)

    死を選ぶことが可能になった安楽死制度

    安楽死希望者の最後の意思確認のため、
    面談を担当するアシスター

    過去を背負いアシスターを目指す
    遠野眞白(ましろ)

    眞白はアシスターとして人の心に寄り添う。

    生きる理由を失い、生きていたくない、
    生きていられないから死を選ぶしかないと考え
    安楽死を希望する人。

    死ぬことより、生きることにが苦しく、
    迷い悩みんだ末、安楽死を希望する人。

    誰もが死を選ぼうとするほど追い詰められ、
    心に暗闇を抱えながら戸惑い悩む。

    天秤ように僅かに揺れながら、葛藤する心。

    自分の存在意義を求める人たちの物語。

  • 他人の気持ちに寄り添う。簡単にいうけれど、実際はとても難しいことだと思う。親しい人の気持ちに寄り添うのですら難しいのに、主人公は数回しか会って居ない安楽死希望者の気持ちにぴったり寄り添うことができていたように見えた。寄り添って相手の欲しい言葉を与える。気づかなければいけなかったことを気づけるように促す。主人公には安楽死希望者の中にある小さな「生きたい」という気持ちを救い出そうという純粋な気持ちしかなかったからだと思った。

    「生きるために生きる」という言葉に主人公と同じくドキッとした。自分も今そうなってしまっているのではないか。

  • 死にたいと思ったことのある人は、是非、読んでください。

    主人公の東野眞白が、安楽死を希望する者にアシスターとして、カウンセリングをしていくおはなし。
    一冊のお話のなかに幾つか区切りがあるので、とても読みやすいです。


    アシスターとして安楽死希望者にかける言葉。
    それは、とっても難しいもの。
    死にたいという希望に、否定も肯定も出来ない、それでも、どうにか生きる希望に気づかせてあげたいと、東野眞白が口にする言葉はとても優しくて綺麗であたたかい。


    ----生きたくても生きられない人がいる。それは絶対に言わないでください。
    難病を患った人だけでなく、安楽死希望者にも通ずるところがある

    死にたがりだった私に、この言葉が味方してくれるようでした。

    死にたいという事が、どういうものなのか。
    を考えさせてくれる。


    何人かの安楽死希望者が出てきますが、
    その中でも、なぎちゃんと眞白のシーンは心が震えます。


    人命幇助者=アシスター

    読んだ方は、幇助者と調べてみてください。アシスターとは、とても重い責任のある仕事だと解ります。

    • ゆのさん
      うそでしょ、、、えぇぇぇ!?

      あ、
      書き忘れた事、。

      一生のお守りにしたいと思う本です。
      眞白ちゃんみたいになりたい。
      うそでしょ、、、えぇぇぇ!?

      あ、
      書き忘れた事、。

      一生のお守りにしたいと思う本です。
      眞白ちゃんみたいになりたい。
      2021/07/11
  • 苦しくても生きる理由を見つめ直す、切なくもあたたかい命の物語。私自身が生きる理由を考えさせられました。自分の大切な人のために懸命に生きていきたいと思いました。

  • 安楽死が合法化され、死ぬタイミングを自ら選べるようになった世界でカウンセラーとして働き始める少女の物語。

    物語のテーマ、ストーリー、主人公のキャラクター、主人公が向き合う人々、全ての設定が憎らしいくらいに私の理想型に近かったです。

    あえて、コロナ禍を彷彿とさせるような環境設定を匂わせることで、この現代社会を生きる人々に対するメッセージ性が強くなっているように感じました。

  • 安楽死が合法化された未来。安楽死希望者と心に寄り添うアシスターの物語。
    すごく暖かいお話でとても好きだった。
    多くの人が「死にたい」まで思わなくてもなぜ生きているか考えたことはあると思う。

    死と生の狭間で葛藤し気づいていく安楽死希望者と少しずつ成長していくアシスターの姿に希望をもらった!

    落ち込んでいる時に読み返したい!

  • 自殺を取り扱った内容で、深い内容を期待してしまっていたせいか、物足りなさを感じる。(期待しすぎてしまうのは私の悪い癖)
    ただ自殺者に寄り添う心構えは見習うところもある。また、テーマの割に重すぎず、軽すぎないのは読みやすくて美点かな、と思う。

  • 安楽死が認められていてもやっぱり生きることを勧めるんだな。
    生かされたのならもう一度やり直す!って人生もいいのかもしれない。

  • 是非とも読んで下さい。
    感動の一冊です。

    美しい映像が浮かぶ美しい文章&表現です!

  • 安楽死という難しいテーマの本ですが、とってもきれい、美しい小説でした。
    読みながら、自分は幸せだと感じたり、苦しくもなり、自分の生きる意味とは?と考えさせられました。

    ましろん、いっぱい悩むこともたくさんあると思うけど、これからも相手の悩みに真摯に向き合って、ベストな選択ができるといいね。と主人公を応援したいと思いました。

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著者プロフィール

北海道在住。Web小説サイト「カクヨム」掲載作を加筆修正した『レゾンデートルの祈り』にて作家デビュー。

「2021年 『レゾンデートルの祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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