- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048932141
作品紹介・あらすじ
長年連れ添った妻へ贈る、活版印刷の詩集。父の遺した和菓子屋を盛り立てる、伝統技法を使ったチラシ。友人の夢を叶える、一冊だけの写真集。印刷物に込めた想いが、人と人を繋ぎ、心に降る雨を晴らしてくれる物語。
感想・レビュー・書評
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仕事で大きなミスをして、仕事を辞めた主人公。
連続短編で、全て印刷に関する内容。
印刷する事に対して、関わる事に楽しみと喜びを覚え
やはりこの道を…となっていく主人公。
お世話になっている印刷所の人も
きちんと見守ってくれているのが
ほっとするものがあります。
主人公からしたら、話しかけにくい、のはありますがw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地元が舞台になった小説は珍しい。
黄金の信長像など、見覚えある光景が登場して嬉しかった。 -
表紙の絵がキレイでつい手に取ってしまいました。
とあるトラブルで責任を感じて会社をやめた主人公。
ブラブラしながら兄の喫茶店を通じて印刷依頼を受けて行動していくうちに自分の心も癒されていく話です。
原因のトラブルはよくないことだけれど元々主人公は情熱的で印刷が好きなんですね。
私は業界に詳しくありませんが紙の質感や印刷物は好きです。 -
20180717
ジャケ買いしてしまった。
印刷、広告業界に身を置くものとしては、とても分かりやすい内容だった。
印刷にまつわるエピソード3話。
どれも心温まる話だが、全てがハッピーエンドという訳でもなかった、
主人公のような気持ちで仕事に取り組んだら、今よりももっとやりがいを感じられるだろうな。
印刷をテーマにこんな小説が出来るんだと、素直に感心した。
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印刷の詳しい説明もあって、興味を引く。
読んでいると、紙と文字の手触りを感じているような錯覚を覚えた。 -
仕事を止めるきっかけになった出来事の顛末は主人公の今後を左右したのだろうか。
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【詩集、手紙、写真集。受け取る人への想いをのせて。人と人の心をつなぐ印刷所の物語。】
仕事で大きな失敗をし、故郷の岐阜に戻ってきた元印刷会社勤務の青年・光。就職活動をしながら、兄の営む喫茶店で時間を潰す毎日だ。
ある日、光は妻の誕生日に自費出版の詩集をもう一度贈りたいという男性客と出会う。思い出の詩集を復活させるため、光は倒産した印刷所を訪れ、一文字一文字を手作業で拾う、昔ながらの活版印刷を始めるが――。
和菓子屋を救う伝統技法を使った手紙、世界に一冊だけの写真集。光の作る印刷物が、人の心を繋ぐ三つの物語。