さよならの神様 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 84
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048932226

作品紹介・あらすじ

悩みごと、憂いごと、ひとりで抱えこまないで!“なんでも話せる相手がいる”、その温かさをあなたに。奇跡も神通力も使えない、奇妙な神様が悩める心をときほぐす、ほっと優しい物語第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 「同居の神様」
    派遣先をクビになった矢先。
    自分からしてみれば飛び込む気もないのに自殺志願者の様な扱いを受けたのは不服かもしれないが、他人から見たら余程思い詰めた表情で川を見下ろしていたのだろうな。
    言葉を選びながら話す彼は事実を話していたのかもしれないが、当時は連絡すら返さなかったのに今更何をという気持ちになりそうだな。

    「洗濯の神様」
    洗濯機が壊れコインランドリーへ。
    居場所が無かったからこそ欲するのでは無く、何処か諦めて今のまま平凡に生きていけたらと思うようになってしまったのかもしれないな。
    勘違いは誰にでもあるが、あそこまで沢山の勘違いをしてもなお諦める事なく彼女を好きなままで居たからこそ恋が無事成熟したのだろうな。

    「絵画の神様」
    美人だから得する人生でもない。
    本気の恋というのは目で見てわかる物ではないから中々気付かないだろうし、場合によっては失ってから初めて気づく事もあるのだろうな。
    顔やスタイルが良くて尚且つ性格が良くとも、寄ってくる者が欲望や見た目だけでしか判断しない低レベルな人達だとあまりいい恋愛にはならないだろうな。

    「屋台の神様」
    彼女の気持ちに答えられない理由。
    自分の中で決めた事なら仕方の無い事かもしれないが、それを言い訳にし続けるのは彼女の想いを受け止めず逃げているのと同じではないだろうか。
    彼女の行動力の高さには驚いたが、それだけ彼の事を本気で思っていると同時に彼の言動を見ていて少しでも勝算があると思ったのかもしれないな。

    「再会の神様」
    友人宅にも現れていた神様たち。
    ぽこ侍が拾われた先が知り合い同士だったのは驚いたが、これも何かしらの縁であり一組目の二人が幸せに暮らしていて良かった。
    彼等の言う通り道端でこんな風に偶然再会出来たのだから、また何処かでふと後ろ姿を見かけることや誰かと話をする事があるかもしれないな。

  • おかえり、ただいまと来てさよならの神様。通常1人につき1匹の神様なのに3匹寄り添う特別感。みんながみんなハッピーな結末を迎えられてよかった。

  • 前の2冊とつながっていて、もう一度最初から読み直したくなりました。

  • 「おかえり」「ただいま」ときた3作目は多分これが最終巻なんだろうなあ、な一冊。
    一巻二巻で登場した神様三匹勢揃い。
    でもやっぱり神様は何をするでもなくただ話を聞いてくれるだけ。
    あと食べ物を無心していくだけ(笑)

    神様だけでなく、登場人物も、前から少しづつ関係のある人が登場してきて、そこがまた楽しい。
    特に今巻では一巻から登場し、ずっと不遇だったミヤダイ君についに春が訪れて、いや良かったよ(笑)

    前巻では登場人物たちの感情の持って行き方にちょっと納得できない部分もあったのだけど、今回は実にすんなりと受け入れられた。
    なんというか、作者も成長してるんだなあ、いい作家になってきたなあと思った。

    ラストで、一巻の最初の登場人物たちが登場し、物語は綺麗に輪を描いて閉じる。
    うん、素敵だ。
    でも、またいつか、こんな神様たちに会いたいなあ。
    是非!

  • 理不尽に上司に首にされた女、歯科の男
    歯科助手に、告白された男。

    顔だけで選ぶのはいいですが、望んでるのは上司だけ、な
    理不尽極まる状態です。
    すごい出会い方でしたが、終わりよければすべてよし?
    でも、そこに行きつくまでが、何だかしょんぼり、な
    状態でした。

    先生は皆様に見守られて、な恋愛状態がほんわかと。
    しかし、ここまで前向きに勘違いしてたとは。
    これはこれで面白かったです。

    そんな所に勤めている、歯科助手の美人さんと
    ちょこちょこと毎度出てくる男。
    ようやく幸せつかめそうでよかったね、と男に言いたい。

  • 落ち込んだ時に話を聞いてくれる存在がいるのはとても素敵なことだと思います。

  • 人間関係が複雑になりすぎてついていけなくなった。

  • 【故郷を発ち、慣れない地でただ独り……そんな時でも、“なんでも話せる相手がいる”温かさを、あなたに。】

     理不尽な上司からクビを宣告され、神尾祈里の心は折れていた。故郷を離れて数年、両親と新婚の兄夫婦が暮らす実家に自分の居場所は無く、両想いだと思っていた男にも連絡を絶たれ、慣れないこの地で相談できる人はいない。
     ……でも猫ならいた。帰り道で連れ帰った捨て猫四匹。その中に混じっていた狸が、人の言葉を喋ったかと思えば自分は神様だと言い出して……??
    『おかえり。随分痛い目にあったようだな』
    “なんでも話せる相手がいる”温かさをお届けいたします。

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著者プロフィール

第22回電撃小説大賞に応募した短編を加筆改稿したデビュー作『おかえりの神様』がロングセラーとなる。シリーズ作品『ただいまの神様』『さよならの神様』『おはようの神様』も好評を博す。ほっとあたたかくなる文章に定評がある。

「2019年 『神様がくれた誰かの一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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