ゼロから始める魔法の書X ―ゼロの傭兵〈下〉― (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048932745

作品紹介・あらすじ

ゼロとの離別により心身共に傷を負った傭兵。自由の利かない身体に苦しむ姿に仲間達は手を差し伸べるが、傭兵はそれを拒絶し、ゼロを追いかけるべく一人で町を飛び出してしまう。命を投げ出すような傭兵の行為に激怒する神父だが、その揺るぎない決意に根負けし、傭兵を町から正式に追放する決意を固める。館長の助言に従い、“泥闇の魔女”と敵対する悪魔達の力を借りる決断を下した傭兵だが、悪魔と勝ち目のない交戦をする絶望的な事態に。しかしそれこそが、館長の狙いだった。
 ゼロと傭兵が旅の果てに知る、世界の真実とは一体──。

感想・レビュー・書評

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  • どこまでネタばらしして良いのかわからないが、前巻の終わりのところから分かるように物語は相当な佳境なわけだけれど、今までの巻からの流れで、この巻がまとめにふさわしいかというとどうしてもそうは思えないかなというのが正直なところ。
    なぜそういうふうに思うか考えてみると、感情的な面がクローズアップされすぎているのが原因かなと。計画を立てて状況をひっくり返す爽快感みたいなものがこのシリーズの醍醐味だと感じていたことに気付かされた。
    とはいえ、もともと救いのないような面にも容赦なく焦点を当てるファンタジーだっただけに、最後にみんなが救われるのかどうかというのは非常にハラハラしながら読めたし、まとめ方としては悪くなかったと思う。

  • 獣の戦士としての力を失ない、非力な人間になった傭兵。どうやってゼロの後を追うのかとおもいましたが、特に問題なく、サクっと祭壇に到着。悪い魔女は無事倒され、めでたしめでたし。長かった旅も終わり、傭兵と魔女は平穏を手にいれました。第二部は、ほのぼのとした内容になるのかなぁ。

  • あとがきに倣って以下ネタバレ含みます。




    待望の10巻、予想外に早く来ました!
    そして、第1部完、ということです。

    世界崩壊後については、結構短かったかな…。
    泥闇ママとパパの話だけでも、スピンオフ作れたんじゃないかなぁと思ったり。
    というか、突然のパパ降臨。
    伏線張ってたかもしれないけども。
    そして案外、クライマックス戦がスタスタ終わってしまって、傭兵とゼロの命の差し出し合い。
    二人して死に急ぐなよ……。と、そこだけちょっと冷めた目で見てしまいました。

    ただ、エンディングは満足。
    ゼロの魔道書が本来の目的を達し、傭兵の夢が生きるエンディング。めでたし、めでたし?

    第2部はこれをベースにどう展開するんだろう?
    気になるのはリーリと神父様でしょう。

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著者プロフィール

作家。東京都生まれ。『ゼロから始める魔法の書』で、第20回電撃小説大賞を受賞し、デビュー。同書は全11巻のシリーズとなり、漫画化、アニメ化された。
ほかの主な作品に「魔法使い黎明期」シリーズ(講談社ラノベ文庫)がある。ゲームのシナリオも手がけている。

「2022年 『呪イアツメ(3) 生け贄のコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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