霊感少女は箱の中2 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 111
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048932806

作品紹介・あらすじ

少女失踪の心霊事件以降、ロザリア・サークルの代表・守屋真央のもとで「交霊会」の手伝いをすることになった柳瞳佳。
 そんな中、守屋の前に同じ学校に通うテニス部所属の的場茜から心霊相談が舞い込む――それは「一人交霊会」を機に、人が全く変わってしまった親友・吉野美南海の調査だった。
 美南海の横顔に写る無数の目鼻が浮かび上がった写真。彼女を取り巻く友人たちに次々と起こる不可解な現象。そして辿り着いてきた美南海に取り憑く首つりの霊。
 全ての謎を追っていくうちに、やがて明らかになっていく哀しい真実とは――。

感想・レビュー・書評

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  • 前巻が面白かったので引き続き。
    後味の悪さが最高です。
    えたいのしれないものは怖いけれど本当に怖いのは生きている人間の醜さなのではないだろうかと思わせてくれる酷い感じがたまらない。
    友達思いで一生懸命だった可哀想な子が最後に明かす本音がまたなんとも言えず後味が悪くて良かった。
    しっとりとした不気味な雰囲気も素敵。
    闇の思春期学園ホラーって感じがします。

  • 読後の後味の悪さが最高です
    最後の最後で善悪から離れた「道具として動く」という彼らの行動のもたらすものを見せつけられる感じ。
    それから、missingの時と同じく「首吊り」が「生まれ変わり」のモチーフとして登場しています。作者の思い入れの深いなにかの元ネタがあるのか、気になるところです。

  • シリーズ第2巻。
    1巻は巻数表示なかった為、続編情報に歓喜した。今回はさらにデビュー作「Missing」を彷彿させられる。私立銀鈴学園高等学校が占いや心霊に関し政治目的で意図的に深く関わっていること、あの理事長思い出すよ。また首吊り=ならなしとりと勝手に変換。そして依頼人である生徒が終盤で明かす真意に、思わず絶句。一方、初登場から印象良くない上に勝手な行動で事態を悪化させたその友人の方が終盤で株上がるという。ほんと読後感悪い(褒めてる)。今回もグロい描写多数なのに読了できた、次の巻も楽しみにしています。

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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