花霞紅莉の怪異調書シリーズ 僕の瞳に映る僕 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 59
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048932936

作品紹介・あらすじ

世にニ十冊しか存在しない奇書『眼球蠱聞』。その物語をなぞるかのように、博多区連続通り魔事件が発生する。
 捜査官の花霞紅莉は、見た目は小柄な新人刑事ながら、他人の仕草から嘘を見抜く能力があった。コンビを組む、切れ者ながら昼行灯の捌津茅晋助と容疑者である高校生の自宅を訪れると、事件の鍵を握ると思われる『眼球蠱聞』と大量の人形を発見する。
 事件の真相に迫る二人は、日本庭園「仙願亭」に潜む、人形に纏わる怪異に蝕まれて行き……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズって銘打ってるけど、シリーズ化するの?息のあったコンビっぷりが好きだったけど、あんななっちゃったし…。紅莉1人では物足りないなぁ。それにしても後味が悪い。

  • 妙な事件があり、容疑者の家を訪ねれば
    事件をなぞるような本があった。

    本が先、なのですがw
    語られている『彼』の心境と、事件を追う二人の刑事。
    一体『彼』は誰なのか。
    どういう状況なのか。
    『彼』に該当しそうなのは当然…と思って読んでいると
    もしかしてこっち? あっち? と、人物の特定が
    困難になって、あやふやになってきます。
    さらには、驚きの現実、というのもありますが
    再婚、子供、ときたら、うっかりの思い込みは…。

    なかなかに、思い込みを捨てて
    全ての可能性を考えないと、きついです。
    犯人を捜すミステリーというわけではないので
    そこはもう、騙されながら読んだ方がいいですが。

  • ミステリー小説によくある、猟奇事件と男女の刑事のバディものだけど、怪異と狂気が上手いこと絡んで思ってた以上に不気味で恐ろしい話でした。
    例えば体調が悪くなったりとか、不幸が起きて精神的に落ち込んだりとか、またその状況が長期間続いたりとか、さまざまな要因が絡み合って心が磨り減ったりした状態で、今回で言えば、盲の姫に出会ったことがきっかけだけど、日本庭園・両眼の無い少女、みたいな非日常的な状況が、ある種神格化されてしまって、登場人物たちが盲の姫の怪異に魅入られてしまった。
    宗教とかもそうだけど、人の心って時に怪異や神や悪魔も生み出してしまうから、興味深いし恐ろしい。
    精神を健康に保つことはとても大事だと思いました。
    しかしラストの結末はとてもショックでした。
    頼りにしていた相棒が1番怪異に魅入られていたなんて…。

  • うーん、何というか自分には向かないストーリー展開と結末だった。
    途中までは普通に読んでいたけれど、最後の『刔』ならぬ『結』にあたるところかな?
    佳境に入り、捌津茅が盲の姫の信者だと分かってから急激に失速してしまったように感じた。
    ホラー好きには好ましい展開なのかな?
    ストーリー展開と結末を重視する自分としては、あまり納得のいく結末では無かったから非常にモヤっとしてしまい、読後感は良くなかった。
    久しぶりにこんな気分になったなぁ(苦笑)
    ホラーとしてはいい展開だったのかな?
    まあ、好みではなかったということに尽きる。
    ホラーの題材である『盲の姫』の設定は好きだったんだけどな。
    いっそ、当時の『盲の姫』にあたる少女のことを描いた話か、『盲の姫』単体での怪談話なら楽しく読めたかもしれない。

  • 「眼球蠱聞」
    盲目の少女に魅入られた末路。
    読み進めるにつれ自らも怪異に伝染してしまうのではと思ってしまった。
    彼らを魅了した盲目の姫に興味はあるが、こんな日常は体験したくはないな…。

  • 【その視線を感じたら、最期──。この怪異は、あなたにも伝染する。】

     世にニ十冊しか存在しない奇書『眼球蠱聞(がんきゅうこぶん)』。その物語をなぞるかのように、博多区連続通り魔事件が発生する。
     捜査官の花霞紅莉(はながすみ あかり)は、見た目は小柄な新人刑事ながら、他人の仕草から嘘を見抜く能力があった。コンビを組む、切れ者ながら昼行灯の捌津茅晋助(はつがや しんすけ)と容疑者である高校生の自宅を訪れると、事件の鍵を握ると思われる『眼球蠱聞』と大量の人形を発見する。
     事件の真相に迫る二人は、日本庭園「仙願亭(せんがんてい)」に潜む、人形に纏わる怪異に蝕まれて行き……。

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