DOUBLES!!―ダブルス―Final Set (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 121
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048934688

作品紹介・あらすじ

出逢った頃は犬猿の仲だった。何度も喧嘩して、ぶつかりあってきた。だけどいつの間にか、欠かせない相棒になってた。高校三年間を一緒に駆け抜けてきた駆と琢磨。泣いても笑っても、これが最後のダブルス――。

感想・レビュー・書評

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  • これで終わりじゃない。

    駆の怪我からどうするのかな、と思っていた最終巻。大きなドラマといえばドラマだが、案外あっさりした印象。「そんなものか」ともいえるし、「そんなものだ」とも思える。琢磨の成長が見えた。部活動というものを、最大限好意的に捉えるなら、琢磨の成長がそれを物語っている。つまり、自分だけの力で勝つのではないこと。大人から見れば、それはたいしたことのない一瞬かもしれないものに、全力を注げること。爽やかな物語だった。

  • ウオー、大団円だよ!
    高校3年間の部活物語をよくぞ描き切ってくれた。
    テニスバカ達の熱い熱いサイコーの物語をありがとうと言いたい。

    前巻ラストでの駆の怪我を受けて前半は彼の心の葛藤が描かれて不穏な雰囲気。
    目標を失って、テニスを諦めかけて、でも諦められなくて、追い詰められたその時に、彼の背中を押すのは、やっぱりテニスの仲間なのだ。

    でも、前半のそんな葛藤を忘れるくらい、後半の怒涛の試合ラッシュがすごかった。
    しかも、インターハイが終わって、最後の都立戦が始まるっていうところでのタイトルコールだよ。
    いやあ、盛り上がるなあ。
    サイコーだよなあ。

    そこから始まる三日間の試合は、どれ一つとってもキラキラ輝いている。
    3年間の積み重ねが、シリーズ5作の積み重ねが、何気ないひとつひとつのプレーに彼らの成長を感じて胸が熱くなる。
    そうして、最後はお約束通りライバルとの熱い熱い戦い。
    その王道展開が快感だ。
    青春だなあ。
    うん、青春だ。
    こんな青春物語を読みたかった。
    心からそう思う。

    ああ、面白かった。
    作者には、お疲れ様、ありがとうございましたと言いたい。

    でも、ひとつだけ心残りがあるとすれば、駆と光のその後の恋の進展を見てみたかった。
    いつか番外編で是非お願いします。
    期待しています。

  • ついにFinal Set! 
    久々に王道の青春スポーツ小説を堪能させていただきました。 
    主人公たちのその後や藤ヶ丘高校硬式庭球部の次世代の話も読んでみたいところ 
    こんな青春送りたかったなぁ~ 
    読み終えるのがもったいない。 でも読む手が止まらない・・・

  • 【高校三年間を一緒に駆け抜けてきた二人。泣いても笑っても、これが最後のダブルス!】

     2年の冬、腕に大怪我を負った駆。練習から遠ざかり心は沈み、一度は退部を考えながらも、テニスがしたいという想いだけは消えなかった。
     やっぱりテニスがしたい。あの夏のコートで、もう一度ボールを打ちたい、と。
     そしてエースである琢磨は、自らのテニスを研ぎ澄ませながら、駆の復帰を信じていた。
     出逢った頃は犬猿の仲。何度も喧嘩して、ぶつかりあってきた。だけどいつの間にか、欠かせない相棒になっていた。高校三年間を共に駆け抜けてきた駆と琢磨。悲願である都立戦優勝を目指し、二人の最後の夏が始まる!

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著者プロフィール

「サマーランサー」にて第19回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞し、デビュー。瑞々しい感性で描かれる青春小説に定評がある気鋭の作家。

「2020年 『17歳のラリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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