おかえりシェア (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 66
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048934763

作品紹介・あらすじ

新鮮みのない毎日。人生の不感症。アラサ―OLの道子は、退屈な日々を過ごしていた。
 ときめきを求めていたある日、家に帰ると、部屋の壁に「穴」が!? そこから覗いていたのは隣人のイケメン男子手近くん。穴を空けたお詫びとして、彼が引っ越すまでの1週間、毎日顔を合わせて会話することを提案される。
『あいさつ、おしゃべり、一緒にごはん』
 三つのルールでつながる不思議なシェア生活がはじまって――? 期間限定ときめきラブコメ!

感想・レビュー・書評

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  • ある日帰宅すると、アパートの部屋の壁に穴が開き
    頭程度の大きさが繋がってしまった。

    お隣さんは1週間後に引越しするので
    それまでの辛抱、と言われても…な穴。
    どうしようかと思っていたら、案外快適で
    幸せな1週間を過ごしています。
    人間、刺激がなくなったらおしまい? と
    おもわずにもいられない心情でしたが。

    笑って受け流す事は大事ですが、許せない事には
    文句を言う事も大事です。
    とはいえ、こいつに価値はないな、と思ってしまえば
    文句を言う時間ももったいない、と流します。
    それに気が付かなければ、相手も軽口というより
    話題がそれしかない、薄っぺらい人、な気も。

    自分の中身がからっぽかは、自分が決める事。
    からっぽではない、と宣言してくれるのは他人。
    何だか、ここにいる、と認識してくれている気がして
    嬉しい気がします。
    セクハラでそれを感じ始めたら…かなり
    人寂しい、のを自覚せねばなりませんが。

    とりあえず、後輩の発言には大きく拍手したいです。

  • 道子と手近のやり取りに
    ふふっ、ほっこりいやされます。
    物語のテンポもよく面白かったです。

  • 主人公の20台後半のOL道子は、ある日、家に帰ると部屋の壁に穴が空いていて、そこから隣人でイケメン男子の手近くんが覗いていました。その手近くんがお詫びのしるしとして、彼が引っ越すまでの1週間、毎日、あいさつする、お話する、一緒の時間にごはんを食べることを提案します。このよくわからない期間限定の生活の中で、勘違いからお互いの心が通じ合ってきます。
    普通の恋愛物語としては、若干設定がありえませんが、大人なのに、もっと若い頃のようなトキメキのラブコメになっています。

  • 毎日おかえり。
    毎日顔をお互いに見せる。
    毎日一緒にごはんを食べる。
    この3つのルールだけで人は生きていける。
    救いでしかない呪いの言葉があれば自分を認めていける気がする。

  • 【おかえりって、あったかい。お隣さんとの壁に穴!? 1週間限定のプチ同棲開始!】

     新鮮みのない毎日。人生の不感症。アラサ―OLの道子は、退屈な日々を過ごしていた。
     ときめきを求めていたある日、家に帰ると、部屋の壁に「穴」が!? そこから覗いていたのは隣人のイケメン男子手近くん。穴を空けたお詫びとして、彼が引っ越すまでの1週間、毎日顔を合わせて会話することを提案される。
    『あいさつ、おしゃべり、一緒にごはん』
     三つのルールでつながる不思議なシェア生活がはじまってーー? 期間限定ときめきラブコメ!

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著者プロフィール

第7回電撃hp短編小説賞《大賞》を受賞し、2007年に電撃文庫よりデビュー。
代表作として『三瀬川さんの冥界カウンセリング 』(メディアワークス文庫)など。

「2022年 『私のほうが先に好きだったので。2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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