- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048934763
作品紹介・あらすじ
新鮮みのない毎日。人生の不感症。アラサ―OLの道子は、退屈な日々を過ごしていた。
ときめきを求めていたある日、家に帰ると、部屋の壁に「穴」が!? そこから覗いていたのは隣人のイケメン男子手近くん。穴を空けたお詫びとして、彼が引っ越すまでの1週間、毎日顔を合わせて会話することを提案される。
『あいさつ、おしゃべり、一緒にごはん』
三つのルールでつながる不思議なシェア生活がはじまって――? 期間限定ときめきラブコメ!
感想・レビュー・書評
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ある日帰宅すると、アパートの部屋の壁に穴が開き
頭程度の大きさが繋がってしまった。
お隣さんは1週間後に引越しするので
それまでの辛抱、と言われても…な穴。
どうしようかと思っていたら、案外快適で
幸せな1週間を過ごしています。
人間、刺激がなくなったらおしまい? と
おもわずにもいられない心情でしたが。
笑って受け流す事は大事ですが、許せない事には
文句を言う事も大事です。
とはいえ、こいつに価値はないな、と思ってしまえば
文句を言う時間ももったいない、と流します。
それに気が付かなければ、相手も軽口というより
話題がそれしかない、薄っぺらい人、な気も。
自分の中身がからっぽかは、自分が決める事。
からっぽではない、と宣言してくれるのは他人。
何だか、ここにいる、と認識してくれている気がして
嬉しい気がします。
セクハラでそれを感じ始めたら…かなり
人寂しい、のを自覚せねばなりませんが。
とりあえず、後輩の発言には大きく拍手したいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
道子と手近のやり取りに
ふふっ、ほっこりいやされます。
物語のテンポもよく面白かったです。 -
主人公の20台後半のOL道子は、ある日、家に帰ると部屋の壁に穴が空いていて、そこから隣人でイケメン男子の手近くんが覗いていました。その手近くんがお詫びのしるしとして、彼が引っ越すまでの1週間、毎日、あいさつする、お話する、一緒の時間にごはんを食べることを提案します。このよくわからない期間限定の生活の中で、勘違いからお互いの心が通じ合ってきます。
普通の恋愛物語としては、若干設定がありえませんが、大人なのに、もっと若い頃のようなトキメキのラブコメになっています。 -
毎日おかえり。
毎日顔をお互いに見せる。
毎日一緒にごはんを食べる。
この3つのルールだけで人は生きていける。
救いでしかない呪いの言葉があれば自分を認めていける気がする。