ちどり亭にようこそ3 ~今朝もどこかでサンドイッチを~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 87
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048936224

作品紹介・あらすじ

京都は姉小路通沿いにこぢんまりと建つ仕出し弁当屋「ちどり亭」。その店主の花柚は、婚約者との結婚にともない、店を畳まなければならなくなる。しかしバイトの彗太が店を継ぎたいと申し出たことで、彼が大学を卒業するまでの二年間は、店を続けられることに。
 安堵したのもつかのま、花柚は祖父から「ただしオーナーも店主も辞めること」という条件を出される。
 名義とお金だけ貸してくれて、現在の店のやり方を守ってくれる人――そんな都合のいい人を果たして見つけられるものだろうか……。

感想・レビュー・書評

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  • 京都の小さなお弁当屋さん、ちどり亭のシリーズ、三作目。
    アルバイトの大学生、そして、今ではちどり亭の後継者を目指す、小泉彗太(こいずみ けいた)の目を通して描かれる、花柚さんの料理と恋、二十四節季に彩られる京都の四季。

    有職を今に伝える名家のお嬢さんにして、お弁当屋さん「ちどり亭」の店主・蒔岡花柚(まきおか はなゆ)は、幼いころからの恋をようやく実らせ、許婚の永谷総一郎(ながや そういちろう)との結婚が決まる。
    しかし、家の大人たち、特に、ちどり亭の家主である祖父からは、名家の跡取り同士の結婚を許す条件として、店をたたみ、花柚は店主をやめること、経営にかかわってもいけない、という条件を出される。
    彗太が店を継ぐと申し出たことで閉店だけはまぬかれたが、別のオーナーを探すことになった。
    そういう悩ましい状況を軸に…
    なぜ料理をするのか、という大切な話が語られる。


    11.草露白(くさのつゆ しろし)、漆塗りと栗おこわ
    目に見えるもの、舌に感じる味…
    人それぞれ、違っている。
    お客さんに、自分の作ったきんぴらを「おいしくない」と言われ、彗太は人に料理を出すことが怖くなり、店を継ぐことの重さを今更ながらに感じる。

    12.鶺鴒鳴(せきれい なく)、配膳さんと海老フライ
    ちどり亭はお弁当を作ることを商売にしているわけだが、普通の人がお弁当を作る相手は、ごく親しい、家族やそれに準ずる関係の人に限られる。
    案外面倒見のいい美津彦が連れてきた大学生、康介の、ちょっと微笑ましい勘違い。

    13.鴻雁来(こう がん きたる)、野菜嫌いとつくねの照り焼き
    親が子供の成長に願うこと。
    とくに、一番気にかけるのは、成長に大きな影響を及ぼす“食べるもの”のことかも知れない。
    大きすぎる愛情に反発するのも、子供の成長ではあり、
    いつまでも甘え続けるのは大人になりきれない証拠でもある。

    14.虹蔵不見(にじ かくれてみえず)、サンドイッチと琵琶の音
    この、ちどり亭の物語の中で、最大の事件と言ってもいい。
    花柚がこれまでの思いに始末をつけて、自分の意思でこの先を歩むためには必要だった再会。
    藤沢先生の言葉、「誰かのために生きてはいけない」を、花柚が大切な人に贈る。
    おいしい料理を作ってくれる誰かがそばにいてくれれば大丈夫。

    番外編 月見る月はこの月の月
    “ダメな京都の男の代表”から救いの神と化した白河美津彦(しらかわ みつひこ)視点で語られる、3巻のいきさつの裏と、ここにも母親の料理の呪縛から逃れようともがく、美津彦の女友達・村上莢子(むらかみ さやこ)の話。
    人は半年で、細胞ごと生まれ変わる?

  • 大好きなシリーズの3作目。
    花柚は総一郎の結婚にともない、ちどり亭から手を引かなければならなくなる。彗太が大学を卒業後に引き継ぐことになったが、オーナーを探さねばならず――。

    相変わらず花柚さんが可愛いなぁ♡
    ほんわかしてるけど、芯がしっかりしてるところが素敵。
    花柚さんをはじめ、彗太も総一郎さんも美津彦さんも松園さんも…登場人物がみんな魅力的。

    配膳司(配膳さん)という職業を初めて知った。
    彗太も言ってたけど、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるなぁ。

    オーナー探しに苦戦していたけど、最後はやってくれました美津彦さん!
    『四百宿四十飯の恩を精算する。これで店を引き取ろう。俺がオーナーだ』
    美津彦さん~~~!!
    やっぱり好きだわ(笑)

    今回は番外編も収録されていて、美津彦さん目線のお話でした♪

    続き、もちろんあるよね?
    ずっと、続いてほしい作品です。

  • 失踪していたお兄ちゃん登場。

    美津さん、やる時はやるねっ!

  • 【花柚と総一郎の結婚が決まった。しかし難題が花柚に降りかかる――。】

     京都は姉小路通沿いにこぢんまりと建つ仕出し弁当屋「ちどり亭」。その店主の花柚は、婚約者との結婚にともない、店を畳まなければならなくなる。しかしバイトの彗太が店を継ぎたいと申し出たことで、彼が大学を卒業するまでの二年間は、店を続けられることに。
     安堵したのもつかのま、花柚は祖父から「ただしオーナーも店主も辞めること」という条件を出される。
     名義とお金だけ貸してくれて、現在の店のやり方を守ってくれる人――そんな都合のいい人を果たして見つけられるものだろうか……。

  • どんどん物語の進め方がスムーズになっている気がする。ただ、1、2巻と比べると事件が小粒の印象。 花柚さんが意外とやきもち焼きだった点がちょっと嬉しかった。所々に散りばめられているおばあちゃんの言葉が響く。特に「やれる範囲でやればいいんだよ」にはほっとさせられた。この本のレシピが本当に欲しい!

  • 待望していたシリーズの新刊。
    相変わらず美味しそうな描写がいっぱい!ナス嫌いなのに、読んだら食べたくなってきた。

    光津彦編では、料理に関心がない人でもできるようなやり方が書かれてて、仕事で料理をしなくちゃいけなくなった今の自分にありがたかった。

  • 楽しみにしていたシリーズの新刊。
    今回も良かったけど、なんとなく普通。
    楽しく読めたけど、最後の美津彦の話しか記憶に残らなかったなぁ。

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著者プロフィール

十三 湊:第20回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞し、受賞作『C.S.T. 情報通信保安庁警備部』(メディアワークス文庫)にてデビュー。

「2018年 『ちどり亭にようこそ3 ~今朝もどこかでサンドイッチを~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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