悪魔の孤独と水銀糖の少女 (電撃文庫)

著者 :
制作 : 赤岸K 
  • KADOKAWA
3.48
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本棚登録 : 205
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048937948

作品紹介・あらすじ

「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」
美しい少女は、悪魔を背負う男と出会う。呪われた孤独の島で、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。

感想・レビュー・書評

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  • 紅玉いづきさんのファンタジーはおとぎ話のような雰囲気で、どんなに辛く傷つくことがあっても最後はなんとか大団円に持っていくイメージがあったのだけど、今回は大変力強いメリーバッドエンド。こんなありふれた言葉で表現してしまってよいのかと躊躇う気持ちもありつつ、これをハッピーエンドと呼ぶことは私にはできない。

    この二人には救いがない。遠からず壮絶な孤独が待っている。終わらない。なのに終わりのワンシーンだけ切り取るとほのぼのしくすら感じられてしまう。お疲れ様と労いたい気持ち、今二人の間にある穏やかな時間を祝福したい気持ち、でも確実に背後に迫っているだろう別れの時を考えずに居られない気持ちが綯い交ぜになる読了感。つらい。好き。

  • やっぱり私は紅玉先生の紡ぐ世界と台詞と言葉が大好きだなぁ、としみじみ実感しました。
    何か気の利いた感想を書こうとしても、何もかも好き……というため息しか出てこない。

    優しくて残酷で、もどかしさが愛おしい物語を堪能させていただきました。

  • ネクロマンサーの孫娘シュガーリアと悪魔憑きのヨサクルと異端審問軍と。
    悪魔の島で二人が出会って島を出るまで。

  • 2019/8/2(金曜日)

  • タイトルの水銀糖の意味が最後にわかるまで、主人公シュガーリアの秘密は秘密のままです。この辺の演出がいい。
    キュイエばばさまが好き。ばばさまの愛情の深さがわかるのも最後の方なので、再読した時のキュイエばばさまが最高。

  • 黄金の島での死霊術師(ネクロマンサー)の孫娘のシュガーリアのお話しです。
    シュガーリアはヨクサルの力を借り、死霊術師たちをころした正義に立ち向かいます。

    ラモの最終的な正体がヨクサルがころした王子だったのは良かったと思いました。

  • 文章表現は美しいけれど世界観や登場人物が掴みにくくて全く感情移入出来ず、愛について語っていたのだろうけれどそれもいまいち掴みにくくて登場人物間の感情に違和感を覚えた。
    これといった盛り上がりもなく淡々と語られて、壮大な物語の片鱗だけ見せられて終わったという感じ。

  • 『毒吐姫と星の石』ぶりの、紅玉いづきの久しぶりのファンタジー作品。
    『MAMA』で泣いた口で、それ以来紅玉先生の作品は発売のたびにチェックしている。

    今作は久しぶりのファンタジーということで期待していたが、なんと言おうか…これはまだ『序章』と感じた。
    何せ、表紙にも描かれている『男』と『少女』がきちんと出会うのは本も半ばに差し掛かってからだ。
    少女と男の間にはまだ言葉が足らず、絆も薄く、『すべてはこれから始まっていく』というところで話は終わってしまう。
    この一冊で物語として満足するなら、もう50ページは欲しかった、というのが本音。

    久しぶりのファンタジーだったが、なんだか物足りないな、という印象で終わってしまったのが残念だったが、ファンタジー要素たっぷりの世界観はよかったと思う。

  • ネクロマンサーのじじさまばばさま達の忘れ形見である愛しか知らないシュガーリアが、孤独を力に変える悪魔を背負うヨクサルに出会う為、愛を与え愛を得る為、呪われた島にやって来る。魂の宿る小枝のラモが可愛い。ぶわぶわと広がる世界で焦点が合った瞬間、特にシュガーリアの生い立ちにハッとした。祈りのような殺戮達。

  • 愛する喜び。それを失う悲しみ。
    突き詰めると、この感情の動きが全ての根源にある、という物語なのか?主人公二人に限って言うと。
    ただ、愛という感情の高まりの結果が、復讐に収斂されるというのが、救われないなぁと思います。それを望む悪魔の存在もあってこそか。

    愛できらめいていた過去に囚われたシュガーリア。
    決して手に入らないきらめきを求め続けるヨクサル。
    二人の出会いと結末は、終わりと救いのない物語の始まり、と感じました。

    そんな中で、唯一の救いは小枝の彼。
    想いは果たされた。

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著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2019年 『悪魔の孤独と水銀糖の少女II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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