三角の距離は限りないゼロ (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 436
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048938297

作品紹介・あらすじ

どうして、偽りの「自分」を演じてしまうのか。そう悩む僕が出会ったのは、一人の中にいる二人の少女、「秋玻」と「春珂」。僕と「彼女たち」の不思議な三角関係、その距離は限りなくゼロに近づいていく――。

感想・レビュー・書評

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  • まずタイトルが魅力的。他人に合わせてキャラを演じ分けている矢野四季が、転校生水瀬秋玻に恋をした。いつも真っ直ぐで物静かな秋玻の内側には、もう一人優しくちょっとドジな春珂がいる。そう、彼女は二重人格なのだ。全く異なるタイプの性格を持つ彼女たちと、僕こと矢野の恋愛物語が始まる…。人格の入れ替わりを隠す手伝いをすることになった矢野が春珂との距離を縮める。春珂を大切に思いつつも、それを見て妬ましく思ってしまう秋玻の心が切なく刺さります。さて、最後に矢野はどちらと心を通じ合わせることができたのか…。

  • 展開が進むごとに徐々に疾走感のある盛り上がりになっていて最後の終わり方がスッキリとまとまっていて今までの2人の対象的で色んなキラキラとした表現をつかった魅力が活きてて面白かった。

  • 続きが気になるとしか言えない。

    一巻だけでは、面白いと言いきれない内容。なぜ、二重人格にしたのか、この伏線どうなるのか…
    すごい気になる終わり方!これからに期待!

  • どんな回?
    水瀬秋玻と出会い、助けていくなかで、矢野が本当の自分を隠して「キャラを演じてきた」過去と向き合う回。

  • 絵柄が好みだったので購入。

    主人公のキャラを作ってしまう悩み。
    ありがちだからこそ共感できたし、応援したい気持ちになった。

    本名を捨てたという話があった。
    今はよく理解できてないが、この辺は後々回収されるんだろうと楽しみにしている。

    ラブコメとしても、しっかりキュンキュンさせてくれました。
    続きも購入したいと思います。

  • 今までにないSFラブコメ
    一生続きが気になる作品になると思われる

  • 二重人格の少女に恋をしつつ,彼女の二重人格が周囲にばれないように協力していくという内容.音楽や文学の引用も多く,知っていればニヤリとする要素もあったのかもしれないが,私はその方面に明るくないので,大して拾えなかった.私としては,秋玻が中心であって春珂はあくまでも特異な事態への対応で形成されたサブでしかなく,従ってそもそもが対等に扱えるものではないという認識だったので,双方の名前を活かすために本名を捨てたというエピソードを始め,秋玻が春珂の存続にこだわる点は今ひとつ理解が及ばず.オチにしても,身体は一つしかない以上,春珂が自身の生を満喫することは元より困難であるようにしか思えなかった.もう一つのテーマとして主人公が抱える,取り繕ってその場ごとのいわゆるキャラを増やすことへの罪悪感も,私自身はそういうものだと割り切って何か素の自分と言えるものを出そうとするのをやめた質なので,主人公のようにそういったものをかなぐり捨てても,最終的に受け入れてくれる人がいるというのを見ると,まあフィクションだしなという感想半分,そういう仲間がいる嫉妬半分というところ.

    ともあれ,これで終わりかと思ったら続編が出るようで,どう続けるのかは気にかかる.

  • ええ青春やったわ。
    これは、このまま終わってえええと思う。

  • 不思議な設定だなー。人前で自分を演じてしまう男子(1人)と、二重人格の女子(1人)、という三角関係。基本は高校生の甘酸っぱい青春物語ではあるんだけど、やはり奇妙な「3人」の関係に、読んでいて不思議な感覚に持っていかれる。

    三角関係といってもドロドロした敵対があるわけではなく、ちょっと変な言い方だけど、お互いを思いやるが故の「騙し合い」になっていて、そのもどかしさとすれ違う時間が妙味になっている。

    あえていうなら、もう少し男子の設定&悩みを深掘りして欲しかった感はあるが、関係性の面白さで読みきれた。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞。同受賞作『失恋探偵ももせ』でデビュー。以降、電撃文庫・メディアワークス文庫で青春小説を中心に執筆。

「2023年 『あした、裸足でこい。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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