世界は救えないけど豚の角煮は作れる

著者 :
  • KADOKAWA
4.24
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本棚登録 : 448
感想 : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048969253

作品紹介・あらすじ

YouTubeで文学的世界観を作り出している、にゃんたこの初エッセイ!
にゃんたこワールド全開の日常と哲学がここに凝縮。短編ストーリー「沈む熊」、「いつくしみをたたえて」も収録予定。

【本文より】
生活の中に、青春を懐かしむ余白をもつ人間のことを大人と呼ぶのだとすれば、私の心はずいぶん前からすっかり大人になってしまっている。年齢を重ねただけの子供を大人と呼ぶことができるのか?というモラトリアム的な問題はさておき、とにかく最近、青春時代のあれこれを思い出すことが多い。けれど、「大人である」私が、たとえば高校生の私を懐かしく思うのと同じように、高校生の私もまた、「大人である」私にひどく恋い焦がれていた。
高校一年生の夏休みに、生まれて初めて髪の毛をブリーチした。ブリーチ剤を頭に塗りたくられて、ラップをぐるぐると巻かれる。60ワットの照明器具、然としたドーナツ状の謎の物体が頭の周りをぐるぐると回る。頭皮が燃えるように熱くなり、その熱さが次第に痛みへと変わっていく。昨晩食べた八匹の子持ちししゃものことを思い出す。コンロの中ってこんな感じだろうか。
一時間の耐久の末、憧れのブロンドヘアを手に入れた私は、顔にも年齢にも不釣り合いな濃いメイクに違和感を覚えないほどには浮かれきっていた。大人の女はブロンドヘアが似合う、という類稀なる偏見と理想。そこに若さゆえの超主観的な実行力が加わって、悲しみのブロンドティーンが誕生してしまった。(続く)

感想・レビュー・書評

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  • 読書家の方が到達する一つのゴール、ニヒリズムに近いものを感じた。
    自己肯定感の不必要さ、しかしアイデンティティを重要視する著者の考え方は「論理的思考」とは正反対のものである。
    学生や生徒は始終、周りを気にして生きづらかったりもするのでこういった考えの方もいる例としてベストな本だと思った。
    どちらかというと女性に刺さりやすい本なのかな??

  • 話が纏まっていて読みやすい
    それぞれの話に教訓めいたものがあって読んでいて考えさせられる
    人生は考え方次第だと思わせてくれた神本です

  • すらすらと軽く読めるが、心に残る。
    彼女の考え方が自分に似ていてスッと入ってきたのもあると思う。
    読ませる文章を書く人だなぁ。おもしろかった。
    YouTubeもあまり見たことないのに、読んでいるとなぜかずっと知ってる友達みたいな気がしてきて不思議だった。

  • 1話完結のように、著者の思い経験が赤裸々に語られる。
    著者の人生を追体験するような読み味だが、この本に書かれている彼女の人生はほんの一部にしかすぎない。
    更に彼女を深く知りたくなる1冊

  • 少なくとも読んでる間は救われる

  • メモ



    p.92
    生きるということは、心に咲かせた薄紫色の小さな花に、絶えず水をやり続けることだ。

    感想

    にゃんたこさんらしさがでていて、読んでいて彼女のいつもの声が聞こえてきた。人生を変える1冊にはならないが、どこかで心の支えになる本だなと思う。文章が好き。
    家出の話が1番印象的。あー、がんばろ。

  • 飛んでるエッセイ

  • にゃんたこ先生の人生観がとても好きになれた
    自分も少し元気になれた

  • 強く心優しいにゃんたこ哲学!ほっこりするし、楽しく読めます。

  • 沈む熊、面白かった。

    "永遠を生きることのできない私たちは生きることで一歩ずつ死に近づいていく。そんな私たちに、芸術だけが永遠を与える。芸術だけが死を閉じ込められる。
    芸術は救済だ。そして永遠の証明だ。"

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著者プロフィール

日常風景に自身のエピソードや考えなどのテロップをつけた、文学的世界観全開の動画やゲーム実況動画などを投稿している。文学的センスに長けた文章や飾り気のない日常の様子が魅力となり、人気を博している。現在のYouTubeチャンネル登録者数は30万人を超えている。

「2021年 『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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