- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048973106
感想・レビュー・書評
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◆はじめに◆
去年あたりから、アーティストハウスってとこと角川が手を組んで、
BookPlusって、ちょっと気取った海外現代文学の翻訳書シリーズをだしてます。
少し厚手の紙をつかって、新書よりちょっと大きめのこのシリーズ。
さしずめ日本版ペーパーバックといったところですが、
その第一弾として去年の頭あたりに何冊か出た中の一冊がこのKING RAT。
◆ストーリー◆
ドラムンベース(音楽の一種ね)を愛し、ロンドンに住む若者サウル。
ある日突然、彼の父親が殺され、その容疑者として逮捕されてしまう。
警察署の独房に入れられた彼のもとに、忍び込んできたのは異臭を漂わす汚れた男。
サウルを警察から連れ出した彼は、サウルの伯父だといい、鼠たちの王KING RATと名乗った。
そして、サウルの命を狙う恐るべき敵の存在を告げる。
それは、700年前ハーメルンの街で鼠たちと子供たちを葬り去った、あの笛男…
ロンドンの裏側で、ドラムンベースのビートにのって繰り広げられる、サウルと笛吹き男の戦い。
決着は如何に!?
◆感想◆
軽快なリズムであっというまに読めてまいます。
鼠男と笛男の戦いって、アイデアがいいね。
文脈から作者のドラムンベースに対する愛が伝わってきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
“Un Lun Dun”のチャイナ・ミエヴィルの処女作。シュールでグロテスクなロンドンで出会う、ハーメルンの笛吹きとネズミの闘い。笛吹きのフルートに乱舞する人間とネズミと蜘蛛たち。この作品はまるで日本のアニメのようだと評されたとか。たしかに、“Un Lun Dun”の世界です。