ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049120448

感想・レビュー・書評

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  • 本編で語られなかった後日談やサイドストーリーを、二人の子供の扉子に語るための振り返りという形で描かれている

    扉子パネェな
    未就学児にもかかわらず読書量が半端ない
    まぁ、栞子さんも似たような幼少期を過ごしてきたようだけど…

    懐かしいキャラが再登場
    坂口とこの夫婦は相変わらずねぇ
    そして誤解を受けやすいというか何というか

    志田さんと奈緒ちゃんのところは、そんなやり取りがあったのねぇという感じ
    「雪の断章」はちょっと読みたくなったかな?
    あとがきも含めて読んでみたいけど、手に入るかなぁ

    舞砂道具店のところは残念な感じだけど
    やはり世の中真っ当に生きている人や正直者が報われる結末がいいなぁ
    せめて物語の中くらいはね


    それはそうとして自分が死んだ後の蔵書問題
    僕の場合はいまのところそんな量でもないし、マンガの稀覯本もあるにはあるけどそれほどの価値でもない
    なので買い叩かれてもいいんだけど、せめて新古書店じゃなくてちゃんとした古書店に見積もってもらいたい程度
    もしくは欲しい人がいたら譲ってもいいと思っている

    遺書を残すとしたら、上の娘に処分を任せるって書くのが妥当だろうか?


    とまぁちょっと自分の事について思いあぐねたりもするけど
    この本、総じて栞子さんが前にも増してかわいい
    そして自分と同じような成長を遂げている扉子の将来を心配する姿がいいな

  • 本を題材にしてこんな話が書ける作者はすごい。ビブリアシリーズ読んでない人にいきなりこの作品は薦められないが、シリーズ好きな人なら絶対にうれしい作品。

  • 栞子と大輔が結婚し、扉子という子が産まれて、
    その扉子に栞子が本に纏わる出来事を語る
    という構成になっている。

    4話とも結構じんわり来るいい話で、
    それぞれに出てくる本も読みたくなった。
    このシリーズをずっと読んできたが、
    実は私は栞子が少し苦手なので、
    今回はあまり栞子が出てこないのが良かったのかも。
    これからも番外編みたいな形で
    続いてくれたら良いなと思う。

  • シリーズの後日譚。読んでるうちにシリーズが思い出されて
    懐かしく、楽しかった。
    栞子と大輔に娘がいるなんて、月日を感じる。
    娘に本にまつわるお話を栞子が語り聞かせる形でお話が進む。
    ただ、この扉子ちゃん、勘が鋭くて
    なんか少々面倒くせぇと思ってしまった。

    坂口夫妻がでてくるとなんか嬉しい。
    お話もこの「からたちの花 北原白秋童謡集」が一番好き。


    「俺と母さんの思い出の本」では
    ゲームの攻略本まで出てきて驚いた。
    振り幅広い~。
    「お前たちなんなんだ!」と言われて
    結婚指輪を見せるのに
    グーにした手を二人で突き出すところが可愛かった。
    仲良しで良きことです。

    佐々木丸美「雪の断章」
    小菅奈緒が登場。志田氏と謎の青年。
    志田氏の言葉を回想しながら
    謎が解かれていく、こういう構成は好き。

    内田百聞「王様の背中」
    舞砂道具店の現店主の卑屈さが
    どんどん負のスパイラルに入りこんでいく感じ。
    ヤな感じぃ。
    でも、最後は潔いい。
    早くからそういう気持ちであればよかったのにね。
    大輔が意外と頼れる人になってて
    それもよかった。
    真面目に生きるって大事だ。

    エピローグで
    大輔の青いカバーの本の謎が明かされる。
    ふふふ、そうなんだぁ。
    これって、まだ続くってことでいいのよね?

    やっぱり、好きだなぁこのシリーズ。

  • 二〇一八年の秋。栞子さんが大輔と結婚してから七年経ち、六歳になる娘・扉子がいる。扉子の容姿は栞子さんと瓜二つで、本好きなところも同じだ。ある日、栞子さんが大輔に頼まれた本を探しながら、娘の扉子に本をめぐる過去のエピソードを語る。今回はわたしが好きな内田百閒の本と、前から気になっていた『雪の断章』が登場し、どちらも読みたくなった。栞子さんは、どうしても扉子には見せたくない本を探していたので、どんな本なのだろう…と思ったら最後に分かって、ふふん♪ となった。

  • 人気シリーズ最新作。
    文句のつけようがない面白さです。二転三転する展開にはらはらします。
    資料をかなり読み込んで、ていねいに焙るように、構成を練ったことがうかがえる。
    おなじみの人物の過去話を、栞子が娘に語って聞かせるというしくみのオムニバス。
    印象に残ったのは、クリエイターの母親の話と、最後のライバル古物商との駆け引き。
    善意あるものが救われる、あたりまえだけど、本で読ませてくれる世界はそうであってほしい。
    本だけでなく、人とも関わってほしい、と願う栞子の母親らしさ、大輔の誠実さに救われます。

  • 2018年秋、栞子と大輔が結婚して7年目。
    プロローグ
     大輔の忘れ物の本を探しながら、娘の扉子に栞子が語り始める。
    第一話 父から頼まれた本を叔父の坂口昌志に届けに行く由紀子。
        本に託されたメッセージとは?
    第二話 心がすれ違った母と亡き息子だが、
       「俺と母さんの思い出の本」があるという。それは・・・。
    第三話 行方不明の志田を捜す奈緒。
        その前に現れた「雪の断章」を持つ男。彼の正体は?
    第四話 吉原孝二と父の関係、ビブリア古書堂への感情。
        ふと目にした「王様の背中」が彼をある行動に駆り立てた。
    エピローグ
     見つかった大輔の本とは・・・シリーズ名の種明かし(^^♪
    本が結ぶ、人と人との縁。本との縁。本が与える勇気。
    本が介した秘密を紡いでゆく短編集です。
    登場人物たちのその後が垣間見られて、楽しかったです。
    扉子と栞子が狂言回しな感じで話が紡がれますが、
    なんとなく見え隠れする大輔の姿・・・それはラストのお楽しみ。
    そういえばFFV、好きだったなぁ~ギルガメッシュ!あぁ音楽も!
    スマホに全曲入ってますって・・・「はるかなる故郷」もね♪

  •  スピンオフというより新シリーズか。大輔以外の人物が語り手を務める。『俺と母さんの思い出の本』は私にも思い出がある。厳密に言えば同シリーズではなく全部載ったもので、5ではなく8と9なんだけど。坂口夫妻が登場する『からたちの花』も良い。智恵子から栞子、扉子と篠川(久我山)家の遺伝子が強すぎるが、大輔のどんな部分を受け継いだのかが気になる。これからのシリーズで解き明かされることに期待。
     それにしても誤字脱字が多すぎる。磯原と幾原が混在。校閲しっかりして。

  • 再びこの世界に浸れて幸せです。

  • 懐かしい人たちに会えて良かった。

    可愛らしい扉子ちゃんも魅力たっぷりとは言え、シリーズ最初の頃に比べると、期待が大きすぎるせいか薄味にも感じられるのが残念。

    どの話も扉子ちゃんに話しているのを前提にしているので仕方がないが、もう少しどの話も肉付けなり深みも出せるような気がする。

    それでも続編は読んでみたい。

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著者プロフィール

『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズが累計700万部を超えるベストセラーとなる。同シリーズで、文庫作品初の『本屋大賞』候補、『本の雑誌』が選ぶ「この40年の書籍 第1位」に選ばれるなど、幅広い層からの支持を集める。

「2022年 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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