ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2018年9月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049120448
感想・レビュー・書評
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このシリーズを読むと本が好きでよかったなぁという気持ちになる。出てくる人たちも馴染みがあり、旧知の人たちにあったような、懐かしい街にやってきたような。という感じでワクワクしながら読んでいたのだけど、3作目、4作目まできて登場人物が纏わる本にちょっと後ろ暗い思いを抱えた印象を受けて(あれ、ちょっとイヤミス?)といった気持ちに。こんな話を子どもに聞かせていいのか、また聞いてくる様子が無邪気なようでちょっと怖い扉子の性格設定に(この子、栞子さんより智恵子に似てしまうのでは)と怖さも覚えたり。短編のプロローグとエピローグはそれぞれちょっと書き急いだ感あり。などと一抹の落ち着かなさも覚えつつも、著者が北鎌倉のビブリア古書堂の世界を読み手の時間に合わせるように時計の針を進めて書いてくれたこと、懐かしい人たちに再会させてくれたこと、そしてまた素敵な本のさわりを知ることができてありがとうと感謝の気持ちを覚えて読了。大輔くんの本は「ヤラレタ」、こうきたか。これは美しい終わり方。私の推理wは大輔くんのディスレクシアが扉子にばれるような内容のもので、それを娘に告げてないので隠そうとした、というものでした。
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番外編と言いつつの新シリーズ、なのか。語り手が変わっている。推理色は薄まり、恋愛ドキドキ要素もなくなったので全体的に淡白な印象だが、何にしても継続してほしい。「雪の断章」を読んでいたので少し余分に楽しめた。
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シリーズ続編。
シェークスピア級のダイナミックなエピソードは出ていませんが、本にまつわる人の思いが丁寧に描かれていて、やっぱり面白い。
栞子さんと大輔くんの愛娘扉子ちゃんの存在が、ほんわかとした作風にしている。扉子ちゃんの将来が楽しみです。 -
読了。ビブリア古書堂の事件手帖シリーズの続編となる。栞子さんと大輔くんの子供の扉子に栞子さんが本編の話のサイドストーリーを話して聞かせる形を取っている。
本編と比べると、少し物足らない感じはするけれど、本編の事件解決の裏側や人々のその後などを知ることができる。 -
その後の2人が知られて嬉しかったし、久々の1話完結という感じで、読みやすかったです!
あとがき読む限りまだ続く? -
新シリーズ再開ということらしい。
栞子さんさんと大輔くんは結婚して7歳の女の子がいる。
今回は、短編4編。アッと驚く謎解きとか、本の内容に纏わる謎の要素は少なかった。
3篇目が良かった。罪(犯罪までいかなくても)を犯す人間や嘘をつく人間に対しても、その人間を理解してやろうとする。
今野が語った話。その後に奈緒が語ったであろう話はこのシリーズで昔読んだ。しっかりとした重みを受け止めたような感覚。 -
相変わらず、面白い。この本を読んでるとより色々な本が読みたくなってくる。読書はいいね
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栞子さんと大輔さんは結婚し、いまは一人娘の扉子がいる。ビブリア古書店は、いまは二人で営んでおり、大輔は栞子の母親から、古書について学んでいる・・・。
この1冊が、単なるスピンオフなのか、これから始まるシリーズの1冊目なのか、まだわかりませんが・・・。スピンオフならちょっとしたエピソードというだけだし、シリーズとして新しく始まるなら、成長した扉子さんの、栞子さんとは違った活躍を期待したいところです。 -
番外編の短編集。どの話も読みやすく,面白かった。
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いつも大輔くん目線だったのが、今回は栞子さん目線で語られたりしてて新鮮だった。ちょっと性格の違う扉子がどんな風に育って行くのか興味ある(笑)
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とても面白かった。古書店の美人店主の栞子が、店に持ち込まれたいわくつきの本の謎と秘密を、本にまつわる膨大な知識で解き明かしていく。謎自体は「え? そんなに気にすること?」と思うような些細なことだが、栞子さんの謎解きで、本の持ち主が込めた物語が浮き上がってくる。それは、本という物語に込められた、もうひとつの物語だ。読み終わると、古本を見る目が変わってくる。古本には前の人が使った跡が残っている。その跡を邪魔だと思わずに、どうしてこんな跡がついているのかと考えると、面白い発見があるのだと思った。
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ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりな少女の姿があった―。女店主は少女へ、静かに語り聞かせる。一冊の古書から紐解かれる不思議な客人たちの話を。古い本に詰まっている、絆と秘密の物語を。人から人へと受け継がれる本の記憶。その扉が今再び開かれる。
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栞子さんと大輔くんが結婚し、生まれた子ども・扉子が6歳の時のお話である。外見は母親似だが、はきはきしていて、本が大好き。でも、人とかかわるのは少々苦手のようである。そんな扉子が興味を持った過去の出来事を、栞子が話して聞かせるという趣向の本作である。これまで出てきたさまざまな事件を、別の角度から眺めているような感もあり、なるほどそうだったのか、と思わせられることもある。扉子にとっては、面白かったり面白くなかったりそれぞれのようだが、いまのところまだ何を思っているのかはよくわからない。これからどんな風に育っていくのか、栞子の才能を受け継いでいくのか、ますます愉しみなシリーズである。 -
第1巻に揃えた形のサブタイトル。このあと扉子シリーズどんどん続くといいなあ。親になることで、栞子さんは智恵子さんの、大輔は五浦家の上の世代の気持ちをより理解できるようになるんじゃないかな。
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シリーズの数年後、栞子たちが結婚した後の話。
佐々木丸美さんの『雪の断章』が登場♪ -
また栞子さんや登場キャラに会えたのが嬉しい。栞子さん視点で語られるのでどうしても栞子さん可愛い描写は少なくなるが相変わらずラブラブみたいでよかった。扉子に関して栞子さんは聡さと無邪気さに翻弄されていたが、大輔くんは甘く溺愛してそうなので大輔くん視点だと印象変わりそう。
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母親そっくりの娘にほっこり。内容は良くも悪くも変化なし。
あらすじ(背表紙より)
ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。その店主は古本屋のイメージに合わない、きれいな女性だ。そしてその傍らには、女店主にそっくりな少女の姿があった―。女店主は少女へ、静かに語り聞かせる。一冊の古書から紐解かれる不思議な客人たちの話を。古い本に詰まっている、絆と秘密の物語を。人から人へと受け継がれる本の記憶。その扉が今再び開かれる -
娘の扉子に、過去のサイドストーリーを語ってあげる形のスピンオフ。
本編ではあまり描写されない登場人物たちの内面が見られるのはファンとして嬉しいヽ(´▽`)/
映画も見たいな。 -
ついにシリーズ完結。
2人が結婚して子どももうまれて、ハッピーエンドでよかった。 -
ビブリアシリーズも最終刊。
栞子と大輔も結婚し、子供もできてからのストーリー。
これまでと違った印象。本編では本と関わる人間模様を「振り返る」ところを通じ、娘や夫と大輔との絆も深くなっていくような感じ。
この本1冊読むのに1ヶ月もかかったのは、今の自分の体調もあるのかな・・・
何もやる気がでなく、興味がもてなかったしなぁ~
体調落ちついたら、趣味に時間もっと持たなきゃ! -
大輔と栞子の子どもが扉子 。
一気に読みました。オススメは『 雪の断章』 です。 -
どんどん奇人が出て来ていい感じですね。雪の断章は知人に借りて読んだ事があったので当時のことを思い出してました。文庫化されてなかったか絶版だったかで、別の知人が職場に置きっぱなしだったのを勝手にヤフオクに出して高値がついたと喜んでいました。どちらの知人にも事実を伝える事が出来ず、もやもやした苦い思い出が・・・。
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できればラブラブな日常が見たかったー。
大輔くん、ほとんど出番ないし。
けど、謎は見事なものでした。
扉子ちゃんのこれからの活躍が楽しみです。
続き、出るんですよね、きっと。
楽しみに待ってます。
初々しい栞子さんと大輔くんカップル(夫婦)の
様子をもっと堪能できる話を期待します(笑) -
このシリーズは終わったものとばかり思っていたら、著者はまだまだこのシリーズで儲けるつもりらしい、代は娘の扉子に移っていくのかしら、それじゃいっそ少年探偵団じゃなくて少女探偵団にでも仕立ててみたらどうかしら。何れにしても今までになかった古書をテーマにしたミステリーは秀逸であったので復活は嬉しいことだが、出版の間隔が空きすぎると事件と登場人物を忘れてしまうので、こういう因縁めいたミステリーを続けたいのならば、もっとコンスタントに出版してもらいたい。次は扉子探偵団でお願いします。
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前作で完結したビブリアシリーズの後日譚。
五浦と栞子さんに娘が出来ていて、時間の流れを感じます。
栞子さんが娘の扉子に、古書にまつわるエピソードを語る形式で綴られています。
この1冊で終わりなのかなぁ…?
もうちょっと扉子の成長を見守りたい気もします。 -
『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズの8作目。
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"ビブリア古書堂の物語は、まだ続くらしい。
古書にまつわるミステリー小説。
栞子が扉子に語る物語。過去の出来事を娘に語る親。
映画化も決まったらしい。"