ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)

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  • KADOKAWA
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レビュー : 237
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049120448

感想・レビュー・書評

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  • 7巻継続した「ビブリア古書堂の事件手帖」より時系列は7年が経過し2018年秋の現在、登場人物はそれぞれの年を重ね、大輔&栞子には一人娘扉子が誕生している。ルックスも本に対する情熱も栞子の完全なるコピー扉子…が、幼年であるがゆえ本を巡っての人間関係の機微には理解が及ばず…そんな扉子に母栞子が本を巡る様々な事件を話し紡ぐ…という構成をとっている。栞子が語るお話の合間に、父大輔の探し物を探す母娘が挿まれ、その回答もファンには嬉しい限りのものであった。以下短編ごとに…

    北原白秋「からたちの花 北原白秋童謡集」
    主要人物は坂口夫妻、第1作から登場している二人、特に視覚ハンデのある坂口氏の言葉足らずながらも優しさ溢れる人物造形に惹かれる。著者は実在の人物をモデルにしているのではないだろうか?

    「俺と母さんの思い出の本」
    シリーズの王道をいくストーリー展開、栞子の推理冴え、人間の小さな悪意と、誤解が融解した果てのささやかな幸せが同時に語られる。物語の展開よりも結末で明らかになったアイテムに感心した。本当に思い出の本だったのだ。

    佐々木丸美「雪の断章」
    最近復刊され多くの読者を得ていることを三上氏は知っていたろう、自分もここ数年のうちに読了している。主要人物は小菅奈緒と志田、「こわがらないで言ってごらん、どうしてもおまえの方から言わなくてはならないのだ」このセリフに凝縮された、若者が己を晒し一つ成長を遂げる物語、幸い「雪の断章」を読了していた自分にとって思うことは未読の方より多いだろう。あまり印象の良くなかった小菅奈緒に光が射した。

    内田百聞「王様の背中」
    主要人物は、かつてビブリア古書堂の前に辛酸を嘗めた舞砂道具店の現店主と扉子本人に篠川文香。物語のテイストとしては一番の好みだった、運命の皮肉、人生の皮肉、英国作家サキに通じる苦味。しかしながら店主の最後の毅然とした態度は、苦味を新たな一歩を踏み出さんとする人間賛歌へ反転させた。

    短編の語り手はそれぞれの主要人物からなり、もともと栞子が娘扉子に幼年でも理解が及ぶようにアレンジしつつ話している、という前提があり違和感は感じない。しかしながらかつての語り手は大輔の一人称だったのだ。大輔が置き忘れた「青いカバーの文庫本」が、彼と栞子が辿ったビブリア古書堂の事件手帖の顛末だったとわかり、7年前から語り手大輔、記録者大輔が2018年現在いまだに書き記し続けていたのだった。

    このオチ、この構成を三上氏はシリーズが始まった段階から考えていたのだろうか?読了後最大の関心事に囚われることとなった。

  • 五浦くんと栞子さんが結婚して子供ができ、その子、扉子は6歳、扉子はご本のお話(古書にまつわる今までの事件のお話)を栞子さんにおねだりする。4話。今回も登場人物の心理で楽しめました。最後の章がこれぞビブリア古書堂って感じで、欲望のあさましさが出てました。智恵子目線とか扉子目線とかでも、その本のことを調べるのは大変でしょうが、たまに出してほしいなあ。

  • 2018年秋、栞子と大輔が結婚して7年目。
    プロローグ
     大輔の忘れ物の本を探しながら、娘の扉子に栞子が語り始める。
    第一話 父から頼まれた本を叔父の坂口昌志に届けに行く由紀子。
        本に託されたメッセージとは?
    第二話 心がすれ違った母と亡き息子だが、
       「俺と母さんの思い出の本」があるという。それは・・・。
    第三話 行方不明の志田を捜す奈緒。
        その前に現れた「雪の断章」を持つ男。彼の正体は?
    第四話 吉原孝二と父の関係、ビブリア古書堂への感情。
        ふと目にした「王様の背中」が彼をある行動に駆り立てた。
    エピローグ
     見つかった大輔の本とは・・・シリーズ名の種明かし(^^♪
    本が結ぶ、人と人との縁。本との縁。本が与える勇気。
    本が介した秘密を紡いでゆく短編集です。
    登場人物たちのその後が垣間見られて、楽しかったです。
    扉子と栞子が狂言回しな感じで話が紡がれますが、
    なんとなく見え隠れする大輔の姿・・・それはラストのお楽しみ。
    そういえばFFV、好きだったなぁ~ギルガメッシュ!あぁ音楽も!
    スマホに全曲入ってますって・・・「はるかなる故郷」もね♪

  • どの短編も面白かった。
    扉子の登場で更に魅力的な話になっている。

  • 最初、あれ、前の話忘れちゃったかなと違和感があった。
    なんと扉子という娘までいるとは。
    なんかほっとする話でした。
    また読んでみたい本が増えました。

    扉子が成長したら...扉子シリーズになるのかな。それも読んでみたいです。

  • 結婚後の空白の数年間におこったエピソードを、扉子ちゃんに語るという体。…にしても、扉子ってなかなかw
    そもそもの設定もだいぶ忘れてきているし、短編になるのではいりこんで読む感じではないけれど、番外編ということなので、よいのじゃないかなと思います。

  • 7年後のビブリア古書堂。娘の扉子に話して聞かせる昔話。との話も良かった。でもヲタの話は妙に生々しく感じて一瞬引いてしまったのは自分がそっちの人種だからだろうか。雪の断章には興味がある。読んでみたい。

  • このシリーズもとうとう二代目の人物が登場することに。栞子さんと結婚して彼女の実家の家業の古書店を一緒にやり始めた大輔には、幼稚園児の娘がいます。母親似で本が大好きで友だちと遊ぶより読書している方がいいという娘、名前は扉子といいます。(もうちょっと可愛い名前がつけられなかったのかなあと思いましたが…)そんな娘相手に栞子さんが本にまつわるお話を聞かせるという趣向になっています。
    お話は4つ、いずれも謎めいているのですが、栞子さんや大輔、そして以前登場した人物も出てきて謎解きに関わります。どれも面白かったのですが、その中でも、栞子さんがあまり得意でないような分野、ゲーム本とかラノベに関するお話、「俺と母さんの思い出の本」が新鮮な感じがして良かったです。
    扉子ちゃんはまだ幼稚園児ですけど充分存在感があり、この先大いに活躍しそうです。

  • 何とも分類が難しい一冊(^ ^;

    「本編」のビブリア古書堂は、もっとミステリ寄り。
    この本は、本編の「後日談」で、栞子さんが
    自分の娘に「昔話」を語るという体を取っている。
    なので、取り上げられているトピックスは
    本編と同じ時期の話で...内容的には「外伝」か。

    5歳の娘に語っているという設定なので、
    やば目な話は避けている、と書かれているし、
    「実話」の体なので特にオチとか無かったり。
    何とも不思議な読後感である(^ ^;

    記憶力というものを持ち合わせていない私は、
    本編の話をろくに思い出せず...(^ ^;
    覚えてて読むと、もっと面白いんだろうなぁ...(^ ^;

  • 後日談。流れは変わらず、安定して読める。

著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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