神様の御用人8 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049122152

作品紹介・あらすじ

引退を望む知恵の神、久延毘古命。彼を連れて良彦がやって来たのは家電量販店!? 一方四国では狸に化かされ、八幡大神からは『顔』の催促。梟に蛙に狸に鳩に猿…それに狐も加わって、今回の御用はなんだか賑やか!

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと深刻になってきたぞぉ・・・(゚Д゚ )

  • シリーズ第8弾。
    今回は様々な動物たちが登場。
    シリーズの初めの頃のような暖かくて、ほんわかしたストーリーがとても楽しい。

    神様の名前が難しくて、いつしか名前は飛ばして読むようになった罰当たり者の私ですが。

    間違いなく面白いです。

    オススメ!

  •  萩原良彦(はぎわらよしひこ),25歳。フリーター。
     神様からの御用を聞く御用人となり,アルバイトの合間を縫って,各地を飛び回っています。
     方位の吉兆を司る方位神の黄金(こがね)は黄金色の毛をした狐神。スイーツ大好きという可愛らしい面も。

     この巻の御用神は三柱。案山子の姿の久延毘古命(くえびこのみこと)。狸の金長大明神(きんちょうだいみょうじん)。束帯姿の男神だが何故か「神」と書かれた紙が顔を隠して貼られている八幡大神(はちまんおおかみ)。
     また,今回は神の眷属である梟と蟇(ひきがえる),狸の仲間たち,鳩に猿と,たくさんの動物たちが登場。もふもふ具合に拍車をかけています。

       ☆

     神と人が近く,人からの敬意を多大に受けていた時代から,神様への人の関心が薄れ,神様の力が弱まってきているというのは,これまでの巻にも通して出てきていましたが,この巻でも描かれています。
     力が弱まっていたり,口伝の物語を伝える者が減ってしまっていたりするなど,今回の御用神もそれぞれ,少しずつ不安を感じています。
     また,もともと仏教と神道とは一緒になって合わせて祀られていたのに,明治時代に神仏分離して,八幡大菩薩だったものが八幡大神となったこと。
     それぞれの話で,神と人との関わり方を考えさせられました。

     大学に進学した穂乃香ちゃんの話も,ほんの少しだけ。

     それから,くろのくろさんの表紙!風景の美しさは言うまでもありませんが,動物たちがめちゃめちゃ可愛いです。

  • 私の好きな本で案山子が未来のことやなんでも知っているという設定があるのですが、まさか日本の神様のクエビノミコトから思いついたんじゃないか?!と気づいた時に興奮しました!大好きな本が大好きな本と直接的な関係はないにしろ同じ神様が出てくるのは面白いなーと思いました。

  • 感想
    今回は過去と現在の話がミックスされた感じで少しややこしかった。良彦や穂乃香自身に何か進展があるかとも思ったけど、そこもなくちょっと期待ハズレの部分もあった。

    あらすじ
    知恵の神の案山子が神様を引退したいという話、金長大明神の狸から阿波狸合戦について調べて読み聞かせすること、自分の似顔絵を描いて欲しい八幡大神。

  • 表紙のとおり、動物がいっぱい登場。みんな愛らしい。
    狸の金長大明神の話は、涙うるうるで良かった。
    今回は穂乃香の登場が少なめで、進展しそうで進展しない(笑)
    このまま曖昧なままで終わっちゃう可能性もある???
    良彦の成長具合もとっても良く、神社めぐり、したいな~って思いました!!

    • hibuさん
      こんにちは。
      私もこの作品を読んでから、神社への認識が変わり、感謝を伝えるために参拝するようになりました^_^
      こんにちは。
      私もこの作品を読んでから、神社への認識が変わり、感謝を伝えるために参拝するようになりました^_^
      2022/08/28
    • りぃさん
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      私は元々神社めぐり、寺めぐりが好きなほうでしたが、自分勝手なお願いばかりしていたなーと反省。この...
      こんにちは。コメントありがとうございます。
      私は元々神社めぐり、寺めぐりが好きなほうでしたが、自分勝手なお願いばかりしていたなーと反省。この本を読んで、人間らしい感情を持った神様たちを身近に感じ、本当にこんな歴史だったんじゃないかと思い始めています。
      2022/08/29
  • 2018年8月メディアワークス文庫刊。書下ろし。シリーズ8作目。案山子が見た空、真・大和屋金長伝説、世は変われども神は変わらず、の3つの連作短編。神様の力を取り戻すという難しい仕事は、優しさと思いやりがたくさん必要な仕事で、今回もその優しさと思いやりに納得です。

  • 「どうだ金長、なかなか面白い一生だったろう?」

    泣いた。

  • 今回は3柱出てきました。どの神様も興味深かったです。最初、神様の回想から入って状況がわからない時に眠くなるとすごく進まないシリーズなのですが、ちょっと読む進むと、難しいテーマを扱ってるのに面白く読めていけるのがいつもながら感心させられながら楽しんでます。話に動物たくさんでできて、表紙の意味が読みながら分かっていくのも良かったです。最後のオマケ話みたいのが内容にも反映されて欲しいような、そっち方面の話じゃないから、そればかり進んじゃいけないよね。

  • 狸の金長の話めちゃかわでじんわり。そして最後にふふって幸せになった。とても好き。
    いつも神様たちの想いに、移り変わりゆく切なさと、それでもたしかにある縁の煌めきを感じる。

    黄金……!!
    続刊、楽しみ。いつまでも見ていたいなぁ。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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