君は月夜に光り輝く +Fragments (メディアワークス文庫)

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  • KADOKAWA (2019年2月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784049123395

作品紹介・あらすじ

 不治の病「発光病」で入院したままの少女・渡良瀬まみず。余命ゼロの彼女が、クラスメイトの僕・岡田卓也に託したのは「最期の願い」の代行だった。限られた時間を懸命に生きた、まみずと卓也の物語の「その後」とは――。
「僕は今でも君が好きだよ」少しだけ大人になった卓也と、卓也の友人・香山のそれぞれが描かれていく。他、本編では語り尽くせなかった二人のエピソードも収録。
 生と死、愛と命の輝きを描き、日本中を感動に包み込んだ『君月』ワールドが再び。

みんなの感想まとめ

物語は、余命宣告を受けた彼女を失った後の人々の心の葛藤と立ち直りを描いています。主人公が過去の辛い出来事を乗り越え、前向きに生きようとする姿勢は、読者に共感を呼び起こします。特に、移動中の読書としてこ...

感想・レビュー・書評

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  • 旅行のお供に文庫本って良いですよね~
    特に移動中の読書が最高に幸せです笑

    名古屋から白川郷まで、バスの移動時間に余裕があったので、のんびり読めました!!

    “余命宣告された彼女”がいなくなった後の話で、
    “残された人”が喪失感からどう立ち直るのか、
    彼女と出会って、心境がどう変化したのか?

    主人公の「今はあの時ほど辛くはないから頑張ろう」と自分を奮い立たせる感じは、すごく共感しました。
    “過去の辛い出来事”を前向きに捉える姿勢は見習いたいです。

    前作「君月」の後日談として、満足度の高い作品でした!

  • この『+Fragments』は、本編『君は月夜に光り輝く』のヒロインの渡良瀬まみずが主人公の岡田卓也に出会う前の内容や、ヒロインの視点から本編を描いたもの、そして岡田卓也のその後など中短編6編からなる一冊です。ちなみに「fragment」とは、「破片、断片、かけら、断章、未完遺稿」という意味ですね。

    どの収録作品も本編『君は月夜に光り輝く』を読んだ人には楽しめるんだけど、ここで一番言いたいのは

    香山彰を主人公にした本編のその後を描いた書き下ろし中編『ユーリと声』が傑作すぎる!!!

    ということです。

    香山彰は岡田卓也の友人で元クラスメート。ヒロインの渡良瀬まみずが初恋の相手で岡田とは恋のライバルでした。
    しかし、勇気を持って入院中のまみずに告白するも、まみずに暗に「岡田君が好き」と言われ、あえなく玉砕。それから、まみずの死を消化できないまま時間を過ごし、今は大学生となっています。

    香山はまみずを失ってから無気力で自堕落な学生生活を続けていたのですが、大学の音楽室で謎の女性・侑李と出会い、彼女の不思議な雰囲気に惹かれます。
    実は、侑李はまみずと同じ「発光病」で夫を失っており、かなり精神を病んでいる女性でした。そして侑李の小学生の娘「声」(『声』っていうのが娘の名前です。もう、作者のセンス半端ないって!)は、父親を失い、精神の均衡を無くした侑李という母親を持ちながらも、健気に生きています。

    実の兄を交通事故で失い、さらに初恋の女性まみずを「発光病」で失っている香山ですが、自分より精神が壊れているこの母娘を前にして非常に動揺します。
    香山、侑李、声の三者三様の3人がそれぞれ複雑な人間模様を繰り広げるのですが、なぜか香山は侑李から娘の声の面倒をみることを押しつけられ、香山と声の不思議な関係が始まるのです。

    と、あらすじはこんな感じなのですが、とにかく兄の死、そしてまみずの死を全く消化できていない香山の心理描写が秀逸なのです。

    香山は、渡良瀬まみずの親兄弟でもなく、岡田君のようにまみずの彼氏でもない。

    香山は
    「自分は、まみずのことを悲しむ資格のある人間ではない」
    と思い込んでおり、まみずへの想いを今でも引きずりまくっています。

    侑李や声と出会ったことによって少しずつ変化していく香山の病んだ心の描写がきめ細やかに描かれており、この人間の心の機微の表現は、恋愛エンターテイメント・ライトノベルではなく、完全に『純文学』の域に達しています。

    極論を言えば、この『ユーリと声』を読むためだけに本編『君は月夜に光り輝く』と『+Fragments』を読んでも良いくらいだと僕は思っています。

    ただひとつ気になるのは、この書き下ろし中編『ユーリと声』は本編の本来の読者層であるヤングアダルト層にとってはちょっと難易度が高いのじゃないだろうかということですね。

    本編の『君は月夜に光り輝く』やこの『+Fragments』を手に取っている読者って、美しく、キラキラしたラブストーリーを期待しているから、この香山や侑李や声の、どちらかというと陰鬱な精神状態の微妙な変化を味わう物語を読まされても、

    「なにこれ~?まず、香山って誰だっけ?香山が侑李と恋愛するって話でもないし、意味分かんない。ていうか~、香山のクズ男っぷり最低~」

    というのが多くのヤングアダルトの素直な感想なのじゃないだろうかと思います。

    まあ、こういう感想が出てくるのは致し方ないのかなぁ。
    特に未来に『夢』と『希望』しかないヤングアダルトからはね・・・。
    彼らも10年後にもう一度この作品を読んでみたら、たぶん違う感想を抱くようになると思います・・・きっと(遠い目)。

    この作品は作者がそれなりの大人の読者の為に、

    【・・・そなた達、いい歳してよく恥ずかしげもなく、ここまで読み進めてこられたな。褒めて進ぜよう。では、ここまで来たそなた達のような勇者な読書人の為にこのストーリーを授けよう・・・】

    といって、この『+Fragments』に特別に入れてくれた物語なのだから(真顔)。

    ・・・なんだか、勝手に一人で盛り上がってしまいましたが、実際、この中編小説『ユーリと声』の完成度は、是枝裕和監督に映画を撮ってもらって、カンヌ映画祭に出品したら『ある視点作品賞』を受賞できるレベルです(「パルム・ドール」って言わないところがちょっと本当っぽいでしょ?)。

    という訳なので、もし、このレビューを見ているその方面の先生方がいれば、ぜひ是枝裕和監督へのオファーをよろしくお願いしますね!なんちゃって。

  • 前作が面白かったので買ってみました。前回に比べるとまあまあでした。しかし、短編集だったので好きな短編もありました。

  • 『君月』のサイドストーリーなお話で、登場人物たちの知らなかった一面を垣間見ることができたりと、まあまあ楽しめました。
    わたし的には『君月』が抜群に良かったので内容的に少々物足りなさを感じましたが、それでも作者様の『君月』にかけた情熱を凄まじく感じられたと思います。

  • 君月のスピンオフ作品だが、面白くなかった。香山の話、ユーリと声は理解不能でした。

  • 本編より先にこっちを読んでしまった。でもおもしろくて本編もだいたい想像出来てこれだけでも楽しめた。
    その後本編も読んでせつないラブストーリーだけどいいお話しだなぁと思いました。

  • まみずsideだったり、香山sideだったり、彼等のその後だったり……
    本編の裏側を見ているような感覚で楽しませて頂きました。
    でもページ数も少ないし、あっという間に読めたけれど……物足りなさも感じました。
    もう少し香山にとって良いことを起こしてあげても良かったのでは……?苦笑

  • 本編を読んでいたのでこちらも気になって購入。
    香山目線の話もあったり、入試の試験の話があったり。
    本編の裏側的な話と、それから時間がたったときの話と。
    大学生になって声やユーリとの話はなかなか私的には進まなかったのですが、それでも最後まで読みました。

  • 「君は月夜に光り輝く」の後日談と、本編で語られなかった主人公二人のエピソードも入った短編集です。「君は月夜に光り輝く」に感動した後に、その余韻に浸るのにちょうど良いボリュームです。その中で、「ユーリと声」は、香山彰を主人公に書き下ろした作品で、読み応えがありました。

  • ぱっと手に取ったら後編だった。
    全然わからなかった。
    前編気が向いたら読もうかな。
    2019/07/25

  • 不倫した女優さんがチラついて集中できなかったし、なんか淡々としてた

  • スピンオフ作品

    途中登場する男の子がメインのお話。
    本編とは関わりはほとんどありません

  • おれはメインの作品よりこっちの方が好きだと感じた記憶がある。うっすらと

  • 岡田卓也
    高校三年生。彰の代わりにまみずの見舞いに行く。まみずの代わりに死ぬまでにやりたいことを実行する。現役で医学部に合格する。

    香山彰
    卓也とまみずの同級生。中学の試験会場で初めてまみずを見た。初恋。大学は一年浪人して芸術学部に入る。

    渡良瀬まみず
    中学一年のときに、体調不良で入院する。発光病。旧姓は深見。

    岡崎
    看護師。

    香山正隆
    彰の兄。優秀だった。交通事故で死ぬ。鳴子の恋人だった。

    岡田鳴子
    正隆の彼女。卓也の姉。正隆が死んでからしばらくして、交通事故で死んだ。


    まみずの母。

    市山侑李
    彰が通う大学の卒業生。ピアノ教室とレコードショップをやっている。

    香奈
    彰が口説いた同級生の女。

    桂子
    彰が浪人の時に予備校で口説いた女。


    侑李の娘。

    声の父
    侑李と大学で一緒で音楽が好きな人。発光病で死んだ。




    芳江
    卓也の担任。

    卓也の母
    鳴子が死んでから卓也まで死ぬんじゃないかとずっと心配している。

    深見真
    まみずの父。

    平林リコ
    卓也がアルバイトをしているメイド喫茶の先輩。永遠の十七歳で本当に十七歳。

  • 啓光図書室の貸出状況が確認できます
    図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50068571
    他校地の本の取り寄せも可能です

  • 好き!

  • 好きだった映画。原作と少しストーリーが違う。こうゆう死生観のある小説を読むたびに、余命宣告もなく健康で、生きて好きなことができることは幸せなんだなって思い直す。

    【死ぬまでにしたいことリスト】
    私、死ぬまでに遊園地に行ってみたかったの。
    私、徹夜の行列ってしてみたかったの!
    なんで離婚したのかその理由を私のお父さんに聞きたいの。すごく真剣に死ぬまでにどうしても知りたいの。
    私、メイド喫茶でバイトしてみたかったの。
    私、バンジージャンプがしたい。したいしたいしたい!
    私、ケーキとか作ってみたかったな
    編み物、すぐ挫折しちゃってさ。どうせならこういうのも、やり残さないようにしようかなって、ふっと思い出したの。
    私、天体観測がしたい!私、星って好きなの。

    よくそんなに思いつけるもんだと感心してしまう。僕自身にはやりたいことなんか、ほとんどなかったからだ。

    一生水槽の中なんてさ。まるで私みたいだ。一度でいいから海を見せてあげたいな。

    こんなふうに夜空を眺めることも、まみずと出会わなかったら、人生で一度もなかったかもしれない。

    リコちゃんさんは、背の高い男と腕を組んで一緒に歩いていた。とても幸せな光景に見えた。リコちゃんさんは終始ニコニコ笑いながら、一生懸命その男に何か話しかけていた。その時間を僕は壊したくなかった。

    【TODO】
    やっぱり冒険して広い世界を見たい!
    やりたいことやっていこう!

  • 死んでしまった後のこと。
    怒涛の日々があったからこそ、全てが終わり何も目的がなくなり生きなければならなかったからこそ荒れた生活になったのだろ。
    結局見つける事は出来なかったけれど、死ぬ気はないのなら適当に歳をとるのだろうな。

  • その後の話とか気になりすぎるから嬉しい〜
    本編では香山の考えてることとか知れなかったから、これを読んでさらに楽しんだ

  • 卓也と卓也の友人・香山のその後の物語。どちらもすごく心に響きましたが、まみず視点の物語もあって、そちらの方が刺さりました。全体的に本編を補完するエピソードでしたが、終始しんみりとしているので本編の重さを改めて感じた次第です。でも、彼らの行く末が読めたのは良かった。

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著者プロフィール

『君は月夜に光り輝く』で第23回電撃小説大賞≪大賞≫を受賞し、デビュー。

「2019年 『君は月夜に光り輝く (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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