キノの旅XXII the Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
制作 : 黒星 紅白 
  • KADOKAWA
3.83
  • (8)
  • (13)
  • (14)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 185
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049125207

作品紹介・あらすじ

キノとエルメスは誰もいない街を走り――そして、国の南側で、一つのドームを見つけた。「よし、行ってみよう」そのドームへ続く道へとエルメスを傾けた。薄暗
いドームの中には、平らな石の床が広がっていた。その上に、無造作に散らばっているのは、多種多様な白い骨。薄暗闇の中で、骨はまるで、ちりばめた宝石の
ように光っていた。「なるほど……」「一つ謎が解けたね」キノは、滅多に点灯させないエルメスのヘッドライトをつけた。ドームの床を、真っ直ぐな灯りが走った。
「いくよ」「あいよ」(「餌の国」)他全11話収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ブラックな結末が多いけど読了感が悪くないです。
    フォトの話が唯一温かいです。

  • 安定の1冊。あとがきの20年後の話はありだと思うなぁ。

  • 「誰もが幸せになれる方法はない。誰にも幸せになれた方法はある。」幸せになれる、ではなく、なれた、なのがなんともリアル。今回も陸とシズ様の出会い等過去の話も新作も織り交ぜて大満足。祝20年!

  • 「川の畔で・b」
    突然目の前で跳ねたのは。
    集中していた時に突然この光景に出会ったら、普通にその場に居合わせたとしても驚くだろうな。

    「知らない話」
    突如空に現れた光のベール。
    彼がここまで狼狽える姿が相当珍しいからこそ、あえて答えを教えずにその様子を見る事にしたのだろうな。

    「誕生日」
    国に住む全ての住人に祝いを。
    彼の言う事にも一理あるが毎日毎日、普段関わりのない人の誕生日まで祝うのは面倒臭いなど思わないのだろうか。

    「仮面の国」
    人の顔色を伺うのに疲れて。
    確かに本当の表情を見ずに生活するのは、その場で上手く表情を表現さえ出来ればとても便利だし心も楽なものだろうな。
    シズさんが見た光景は不気味で、仮面を外して欲しいなんて二度と言えないぐらいの恐怖心を植え付けられたろうな。

    「退いた国」
    大きく掘られた穴の理由。
    価値が分からない者にいくら理屈を突き付けても無意味だと分かれば、貿易交渉なんて始めからせずに如何に効率良く手に入れるかを選ぶだろうな。
    それだけの価値があったのだろうが、最後に残り自決にまで追いやられた人の気持ちを考えると少し気分が悪いな。

    「取り替える国」
    本当を隠し育てられる子供。
    貧困層だからという理由だけで、ここまで邪険に扱われ人権まで迫害されているも同然となると誰かしらは本当を知り行動に移すだろうな。
    彼はこの国の裏事情に納得し賛同したのだろうが、皆が皆事実を知っても同じ考えでいる事は難しいだろうな。

    「議論の国」
    話し合いの最中は動けない。
    何故あんなに長い間燃え続けている火災に対してあの様な意見を突き通そうとしたのか分かったが、その事情は知りたくなかったな。
    色々と裏取引した者達は利益がでてラッキーだろうが、被害を受けた人達からしたら最悪の結末だな。

    「届ける話」
    彼に課せられた任務の内容は。
    戦力外を演じていたからこそ選ばれ彼を届ける事になったのだろうが、その後に起きた悲劇を見ると皆殺しにしなくても良かったのではと思ってしまうな。
    周りの仲間たちは戦わないというだけで実力が無いと見ていたが、隊長となると流石に雰囲気や何かしら小さな事でも本当の実力に気付くのかもしれないな。

    「来年の予定」
    巨体を生かしきれなかった者。
    嫌々だったかもしれないが過去にレスリングをやっていたからこそのパワーがあり、彼女の足になる事が出来たのだらうし最後には舞台に上がれたのだろうな。
    何がきっかけで人生が変わる等、誰にも分からないからこそ何にでも挑戦して失敗を繰り返して人は生きていくのだろうな。

    「餌の国」
    人一人いない静かな国内の謎。
    旅人もこれ以上成長したら自分達の手に負えないから手放そうとしたのかもしれないが、いくら初めて見る珍しい動物だからとはいえ不用心過ぎるな。
    彼女はあの子を護りたいが一心で行ったのだろうが、人の血肉の味を覚えてしまった獣は今後どうなるのか考えるだけでも恐ろしいな。

    「川の畔で・a」
    彼が最後に残した手紙。
    あと数日耐え忍んでいたら、彼はキノが見た光景と同じものを目にして家族の飢餓も満たす事が出来たのだが限界だったのだろうな。

  • いつもの感じで。
    ちょっとブラックしつつもなかなかによい話でした。
    よくネタが続く。

  • シズと陸の話が良かった。なぜ喋りかは結局謎。
    エルメス…というかモトラドも謎。テセウスの船をやっても意識は続くっぽくて理解の範疇を越えている。

  • あとがきwww

    デュナミスの話は怖かったなぁ

  • ・川の畔で:飢えた末家族がほとんど死んだあと鮭の大群を見て絶望する
    ・知らない話:シズはオーロラを始めてみて、陸とティーと3人で眺める
    ・誕生日:誕生日を国民全員で祝う風習がある国
    ・仮面の国:国民全員がシャイであることを師匠が仮面を売りつけて解決、国民全員仮面だったところにシズが来て仮面を外させたら顔の筋肉が死んでいて能面だった。
    ・退いた国:貴重な鉱石が眠っている国にスパイで入り、ほとんどの国民をうまく立ち退かせたのち、残った人は自決、スパイの妻も含まれていた。のち鉱石の利権をとった国の大統領となっていた。
    ・取り替える国:金持ちと貧乏の2種類があり、子供がいないか死んだ場合取り替えがおきることは公然の秘密。それを是とする警官と否とする金持ちの子。
    ・議論の国:山火事を消化するかどうかを議論している間に建物に延焼、国の外にいた建材を買い付ける隊商の人たちが買収して議論を長引かせていた。
    ・届ける話:子犬だった陸を王族に届ける仕事を請け負ったシズ。クーデターがおこりそのまま陸をもらい受ける。
    ・来年の予定:音楽フェスが開催される町でフォトは写真を撮ることを頼まれる。助手として鈍くさい大女が割り当てるが、歌がうまく、土砂降りのフェスの最終日に有名歌手と一緒に歌う。
    ・餌の国:とても珍しい動物を飼うことにしたが、飢饉になり、動物も始末しようとするが、飼育員により逆に国民全員が餌とされる。

  • 最後のあとがきと言う名の短編で大爆笑してしまいました…。
    キノの旅が出るのが、毎年毎年待ち遠しくてたまりませんヾ(o゚ω゚o)ノ゙

  • 前作は社会風刺的な話が多かったけど、今回はキノらしい不思議な風習の国の話が多かったと思う。キノの旅を、途切れず刊行し続けてくれる、作者の時雨沢さんに感謝!!

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

時雨沢 恵一(しぐさわ けいいち)
1972年、神奈川県生まれ。2000年、第6回電撃ゲーム小説大賞で『キノの旅』が最終候補作品に選出される。受賞は逃したものの、同年3月にメディアワークスのライトノベル誌『電撃hp』に掲載され、小説家デビューを果たす。
代表作に『キノの旅』シリーズや『アリソン』を初めとした一つの大陸の物語シリーズなどがある。
ペンネームの由来は、『時雨沢』が銃器ブランドのSIG SAUER(シグザウエル、シグザウアー)を英語風に発音した「シグサゥアー」、『恵一』は『ああっ女神さまっ』の主人公とその妹の名前からそれぞれ取ったもの。

キノの旅XXII the Beautiful World (電撃文庫)のその他の作品

時雨沢恵一の作品

キノの旅XXII the Beautiful World (電撃文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする