- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049125344
作品紹介・あらすじ
13歳で心臓移植を受けた僕は、それ以降、自分が女の子になる夢を見るようになった。
きっとこれは、ドナーになった人物の記憶なのだと思う。
明るく快活で幸せそうな彼女に僕は、瞬く間に恋をした。
それは、決して報われることのない恋心。僕と彼女は、決して出逢うことはない。言葉を交すことも、触れ合うことも、叶わない。それでも――
僕は彼女と逢いたい。
僕は彼女と言葉を交したい。
僕は彼女と触れ合いたい。
僕は……彼女を救いたい。
感想・レビュー・書評
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主人公の八月朔日(ほずみ)は拘束型心筋症と診断され、13才で心臓移植を受けます。その後、ドナーと思われる女の子の夢を見るようになりました。八月朔日は明るくて素敵な夢の中の女の子、葵花(あいか)に恋をしてしまいます。葵花の心臓を移植された八月朔日にとって、決して出会うことも、恋がかなうこともない残酷で純粋な初恋でした。夢の中の葵花を通して知った道端で揺れるタチアオイの赤い花がつなぐ奇跡の物語に涙しました。
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実際にこのようなことがあるのかな?と調べたくなる内容でした。
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臓器を移植されたことにより、他人の記憶を共有するという話をモチーフにした胸キュンファンタジーと言ったところでしょうか。
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うまく言葉にできないけれど、ドナー制度に関して思うところが沢山あった。
人の体の一部をもらって生きること、人に自分の体の一部をあげること。全く想像がつかない。
最初から最後まで引き込まれる文章だった。 -
ジュブナイルって感じの小説で良いですねぇ。
これは映画化しますねぇ間違いない。
しかし電撃小説大賞って日本最大級の新人賞なんですね。今や。 -
よくこんな設定思いつくなぁ…尊敬しちゃう
映画化されたら激アツですね