青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない (電撃文庫)
- KADOKAWA (2020年12月10日発売)
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感想 : 23件
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784049129021
作品紹介・あらすじ
突如咲太の目の前に現れた、霧島透子を名乗るミニスカサンタ。彼女が「思春期症候群をプレゼントした」という学生たちのなかには、咲太の中学時代のクラスメイト・赤城郁実がいて――。
書き込んだ夢が正夢になる、と学生たちのSNSで話題の都市伝説『#夢見る』。郁実がそれを利用し、「正義の味方」として人助けしている姿を目撃した咲太は、彼女の身体がポルターガイストのような現象に襲われていることを知る。しかもその原因は過去の咲太にあるらしく……!?
「ねえ、梓川君。ひとつ勝負をしない?」
鍵をかけていた過去の扉をあける、シリーズ第11弾。
みんなの感想まとめ
テーマは理想と現実の狭間での葛藤であり、特に過去の後悔が思春期症候群を引き起こす様子が描かれています。主人公の咲太は、中学時代のクラスメイトである郁実の苦悩に直面し、彼女が抱える難しい性格や自己否定感...
感想・レビュー・書評
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新章が始まってからいくつか張られていた伏線の内、赤城郁実の話。
これは、実に思春期症候群になりやすい性格と状況だよなあ。
なりたかった理想の自分と現実の自分、それに納得できない時、人はどう折り合いを付けるのか?
このテーマは例えば理央やのどかも被っているけれど、ここまで真っ正面なのは初めてだな。
それにしても郁実の性格の難儀なこと。自分自身すら許せないとは。でもそれだからこそ、咲太にある意味救いを求めることが出来たのだ。本人は救いとは思ってなかったかもしれないけれど。
そしてそれを放っておけないのも咲太らしい。
後半、解決したと思ったあとに起こる延長戦の緊張感にはドキドキした。
そして物語は今後あっちの世界も関係して複雑になっていくのだろうか?
それにしても咲太が理央に言われる「名探偵が行く先々で事件に遭遇する」発言は笑った。メタか!
さて次は霧島透子回か? ランドセル麻衣さん回? それとも? 楽しみだ -
第二部になってから咲太の内面に注目したエピソードが多いね。
それだけ第一部において咲太という主人公は奇々怪々な状態に置かれたヒロインたちを救う存在として機能していた。一方でヒロインを救う必然性が減り思春期もいい加減卒業しなきゃな、という段になってくると咲太が置き去りにしてきた過去の問題が顔を見せる構図になっているように感じられる
この巻ではいつか登場した赤城郁実がメインとなると共に中学時代の咲太が学校という空気に絶望するきっかけとなったエピソードに再注目されているね
中学時代のあれやこれやについて、咲太は全てを納得出来たわけではないのだろうけど、それでも高校に入ってから麻衣と出逢って翔子を救おうと藻掻いて他にも何度も足掻いて……
そうした日々の中で咲太は中学時代の絶望とまあまあ付き合っていく方法のきっかけを見つけられた。でも、肝心の中学時代の同窓達は……というのがこの巻の主題となっているね
この巻にてメインとなる赤城育実だけど、その本質や動機がここまで見通せない人物だとは思わなかったというのが正直なところ
『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』にて登場した際は咲太に淡い思いを抱く少女で、前巻ではよく判らない慈善活動をしているという印象程度しか無かった
けれど、郁実が思春期症候群を発症しているかも知れないという情報を切り口に見えてきたのは郁実の正義感ばかり。これまで思春期症候群を発症した少女たちとも症候群に巻き込まれた少女たちのどれとも印象が異なる、という点を強く抱くような女性だった
何というか、自分を強く持っているというか迷いがないというか…
正義感に縋り付いている面は危うく見えるものの思春期症候群を進んで発症するような人間には見えなかった郁実。なら彼女の問題はどこに有るのかと言えば……
ここで前述の中学時代の問題が関わってくる構図は何とも因縁めいているね。
咲太はもう乗り越えてしまった問題。けれど、あの当時、教室に居た者達からすれば青春を台無しにされた乗り越えようがない問題
陰湿ないじめと思春期症候群によって捻じれに捻れてしまった中学時代。それは強い正義感を持つ郁実にとって悔いとなって残り続ける1ページだったのだろうなぁ…
解決はしないけれど、共存の道は見つけられた今回の異変。これまでも示されてきたように自分の中の問題なんて、誰かに助けて貰うなんてものではなくて、自分で付き合い方を見つけていかなければならない代物なのだろうね
結局この巻では解決されなかったいくつもの問題。ミニスカサンタに『#夢見る』、小さな麻衣
この巻で改めて『もうひとつの可能性の世界』がピックアップされたことを考えると霧島透子の正体もその関連かと思いそうになるけれど…
それと咲太が新たに向き合わなければならない問題とどう関わってくるのだろうか? -
過去に公開することはある。理想と現実は違って、違った世界線で理想に近づけるとどう思うのか。そのままそこにいたいと思うのか、それでもやっぱり現実に戻りたいと思うのか。どうなんだろうか。
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シリーズ11冊目。中学時代のクラスメイト郁実の話。過去の後悔を引き摺り続けた結果の思春期症候群。理想と現実の差に折り合いをつける事って、大人になっても難しい。咲太と花楓が今幸せで本当に良かったと思った。思春期症候群が大学生編になって複雑になってきた感あるが、それが高校時とは違ったある種の思春期だからかな…と思って読んでいる。サンタクロースとランドセルの彼女達の謎はそのまま。最後が不穏すぎる。(8/28)【2024-38】
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大学生って確かにまだ思春期かも。
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ふむふむ、そこがそうきてそう繋がるのか……なるほどね。先と後、2つの方向で長編シリーズの醍醐味を味わえた回だった。全体としてはまだまだ謎な部分も多いけど、その不穏さがほどよいスパイスになってきている。バックに潜むスケールと言い高校生編とはまた違った楽しみ方ができるんじゃないかなと。
初登場のインパクトの余韻が未だ残る赤城さん。彼女と咲太の関係性や過去を彷彿とさせる青春の色が出ていたなぁと感じた。誰もが自分にとっていい結果を迎えられたわけじゃないしね。最後のシーンとかいつになくハラハラしてしまった。 -
過去の後悔と向き合う少女・赤城郁実の心の葛藤が丁寧に描かれていて、胸に響く一冊でした。夢が正夢になるという不思議な現象を通して、人を救おうとする彼女の姿に、自己犠牲と贖罪の思いがにじみ出ていて切なかったです。咲太との関係や麻衣との絆も物語に深みを与えており、シリーズの魅力が改めて伝わってきました。思春期の不安定さと真っ直ぐな思いを、優しい筆致で描いた本作は、読む人に多くの気づきを与えてくれます。
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オーディブルにて。
今回は中学時代の同級生の赤城郁実について。
まぁまぁかな。
普段よりラブコメ要素は少なめ。 -
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思春期症候群を信じられず咲太を救えなかった後悔をずっと引き摺っていた郁実の人生が苦難に満ちすぎてる。
中学時代の清算が済んだわけだけど、スッキリはしないよなぁ。咲太が色んな人との出会いを経て支えられながら日々を過ごしていることが救いかな。
そしてミニスカサンタの霧島透子の謎もまだ続く模様。 -
今回はこれまでと少し違った角度から思春期症候群とふれあうことができました。咲太達も大学生になりましたもんね。
過去の伏線もしっかり回収してくれて楽しかったです。
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大学編2冊目。
前々から登場していた赤城郁美がメインで登場。
そりゃ見てる側だって色々思う事はありますよね…
表面上はどう装おうが心の中は人それぞれですから -
梓川咲太が中学生の時に同級生で、横浜市大で再開した赤城郁実がヒロイン。看護学科に在籍している。ボランティア活動をしていて、大学周辺で呼びかけをしている様子などを朔太は見ている。
郁実は中学時代の咲太を助けてあげられなかったことを後悔しており、そこに思春期症候群の入り込む隙間が存在していた。[#夢見る]に書き込まれたものが本当になるという噂がある中で、時々やけに具体的な書き込みがあり、郁実は病的にそういう現場で自分が手に届く範囲に現れ、人助けを繰り返していた。
横浜~湘南の湾岸部分で繰り広げられる青春劇で、地元の人間にはなじみ深い描写がたくさん出てきます。
ヒロインのなかでは思い入れのないキャラクターではあるものの、これまでのヒロインたちが広く出てくるのと、謎の組み方が面白いのが良かったです。
内容を覚えておらず、アニメの新シーズンが始まったので今回は電子書籍の読み上げ機能を使って再聴してみました。読み上げ機能で引っかかった読み方
げんざいしんこうかたち(現在進行形)
いっしょににゅうろうよ(一緒に入ろうよ)
ちゃくぐるみ(着ぐるみ)
たちりょう(裁量)
しょうしばかり(少しばかり)
ぐたいまとすぎる(具体的すぎる)
かずけん(一軒)
ちゅうがくにとおっていた(中学に通[かよ]っていた)
こおったことある(行ったことある)
ちゅういだ(注いだ)
ちょっとおこなってきます(ちょっと行ってきます)
はにきぬちゃくせぬ(歯に衣着せぬ)
琴美のがくには(額には)
むなしたかく(空高く)
なからとないた(な~とないた)
やってるかぜのひと(やってる風の人)
ななまがり(七曲[歌の数の方])
あとは、塾、冗談、状況、銀杏などがひどく聞き取りにくかったです。また、ページに貼ってあるand do などの命令文を読んでしまうこともありました。
忘れすぎていて続きを読めなかったので、ここから一気に読み進めたいな。
以下、最初に読んだ時の感想。
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これで一つの謎が解けましたが、これまでの伏線が一気に解けるのか?という終わり方。ヒロインが今までのヒロイン達より入れ込みがないからそこは落ちるけど、麻衣さんと咲太君がいちゃこらしたり、これまでのヒロインがちょこちょこ出てきたりしてたので、まあ、許すか。
青ブタはラノベを読んだこと無い人に一番オススメしたいシリーズです。 -
いつ読んでもこのシリーズは心に染み込む内容と文面。
今回もこの世界に引き込まれ、不思議だけれど、どこか切ない気持ちになる。
一難去ってまた一難。
前からの伏線も残したまま……
鴨志田先生、引っ張るのがお上手! -
時を重ねてきても変われないという大学生になったからこその話が面白くあっちの世界との関わり、霧島透子の事など今後どうなっていくか気になっていく所ばかりで続きが気になる。
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不思議な、でも引き込まれる、次もまた読みたくなる、そんな物語です!
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