日和ちゃんのお願いは絶対2 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 85
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049133073

作品紹介・あらすじ

 俺と彼女――日和の恋は、続いている。
「お、おはよう。深春くん、卜部さん!」
 幼なじみの卜部絵莉。男勝りで気安くて、俺にとっては家族みたいな彼女とのつかの間の交流は、それでも日和の心に小さな影を落とし……
「……ねえ、わたし、邪魔かな?」
 やがて日和にそんな言葉を告げさせる。
 聞いてしまえば誰も逆らえない「お願い」の力。それを使って誰かの心は変えられても、自分までは騙せない。
 そしてそれは、この世界も同じ。
 海と山と坂の街、尾道。日常の中にあると思われていたこの街にも、俺と日和の恋にも――隠されていた崩壊の足音が少しずつ近づいていき、そして。
 これは壊れたまま終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。

 第1巻重版の人気作!コミカライズも連載中で現在最注目の「セカイ系」恋物語。

感想・レビュー・書評

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  • 深春のことを好きでいることの苦しさ、深春と仲の良い卜部に対する罪悪感。それらに押しつぶされそうになる日和はつい願ってしまった。深春と卜部が恋人同士になれば良いと…。いよいよ動き出したセカイ系物語第2巻。日和の揺れ動く想いに胸が締め付けられるように感じました。今回はラブストーリー面でのスタート地点になりましたね。岬先生、こちらの物語でも三角関係を展開ですか…。さて、衝撃的なラスト1行に戦慄が走りました。世界はどうなってしまうのか…。続きが大いに気になります。#ニコカド2020

  • 展開がまったく読めなかった分、1巻完結型ではなかなかのラストだったなと思う。
    この人の作品は本当にリアルに想像しやすい描写ですね
    次も楽しみです。

  • 長い事積読していて、最近やっと受験が終わったので読んでみた。今回は頃橋くんとその彼女、日和ちゃん、そして幼なじみの卜部ちゃんに焦点を当てられた回だった。日和ちゃんの、2人の幼なじみ姿を見て、私は邪魔なのではないか、とか頃橋くんを独り占めしたい、でも卜部さんとも仲良くなりたい、とか様々な心情変化を表現するのがこの作者さんは本当に上手いと思った。また、天命評議会の仕組みやどう動くかなども事細かに描かれ、どう足掻いても日和ちゃんの思い通りにはいかないもどかしさ、そもそも彼女の目指す理想はこの世界にとっては最悪では無いのか、と様々なことを考えさせられた。
    そして物語は急展開を迎える。頃橋と卜部がお互いを意識し始めたあたり、豪雨で尾道のフェリー乗り場辺りで地滑りが発生、日和のいる所が飲み込まれてしまう。危機一髪で回避した彼女の前に現れたのは頃橋深春。彼女を心配してきたのだ。本当に鳥肌が立った。そして卜部とも再開した後に語った日和のお願いしたこと。頃橋と卜部が好き同士になればいい、っとお願いしたと明かされた時は本当に鳥肌が立った。そして日和が、ごめんね、あまり仲良くできないかも、と卜部に告げる…そう、やっと初めて彼女が本音で語ったのだ。…そしてお願いをされてまでも日和のことを好きでいた深春。『好きでいること』の苦しさから逃れようとしたけどやっぱり無理だった葉群ちゃん。お互いの気持ちを知り合って第2巻ここで終了。いや、本当に内容の濃い、面白い話だった。途中から怒涛の展開でびっくりした。3巻も楽しみです。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞。同受賞作『失恋探偵ももせ』でデビュー。以降、電撃文庫・メディアワークス文庫で青春小説を中心に執筆。

「2023年 『あした、裸足でこい。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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