キノの旅XXIII the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA (2020年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049133189
作品紹介・あらすじ
「あの箱ですか? 私達の永遠の命を守ってくれるものですよ!」国に入る前に、キノとエルメスは答えをもらいました。答えが全然理解できなかったので、キノが訊ねました。背広を着た入国審査官は、とても若い男でした。まだ二十歳前に見えました。彼は、それはそれは嬉しそうに、手続きそっちのけで説明してくれます。「あそこには、たくさんの国民達が眠っています!」「眠っている……?」キノが首を傾げました。「つまりまさか――」エルメスの言葉を、「墓地じゃないですよ!」入国審査官は笑顔で遮りました。「みんな生きています! ただ――」キノが反対側に首を傾げました。(「眠る国」、他全11話収録)
感想・レビュー・書評
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「演技の国」
魅力を十分に伝えるために。
全ての作品がオリジナリティに溢れ面白そうだが、自伝を自ら演じている気分かもな。
「ペンの国」
思いを伝えるためには時間が。
一通り国が審査してから報道すべき事もあるだろうが、今この瞬間に伝えるべき事もあるのでは。
「赤い霧の湖で・b」
これは一体何の光なのだろうか。
不思議な感じもするが、美しい光景なのだろうな。
「ロボットがいる国」
予想外の考えが生き抜く術に。
仲間という意識が無く便利な物と考えていたら、訪れた頃には師匠の言う通りになっていたかもな。
「ピンクの島」
大好きな色に全てを染めた。
何がどうなって現在の状況になったのか不明だが、色の概念がおかしくなっているのは確かだな。
「眠る国」
永遠の命を得るために。
本当にできるか分からない技術を待っている間、これだけ酷使された身体は持つのだろうか。
「愚かな者は死んでいい国」
投票の本当の意味を理解する者は。
全て独りの責任で行うのは心身共に疲労困憊だろうが、腹を括って決めた道ならば最後までしっかりやり遂げるべきでは。
「戦える国」
感情を無にしなければ。
戦場において一番不必要なものではあるかもしれないが、人間としてではなく物と同等の扱いになってしまいそうだな。
「狙撃犯のいる国」
持ち物検査は厳重に行われるが。
しっかりと模写までして管理しているというのに、国にない物の構造を知らないだけで簡単に騙されてしまうのだな。
「始まりと終わりの国」
誰もいない廃墟と化した町並み。
観光地として成立したら、国ごと引っ越すとでもいうのだろうか。
「赤い湖の国・a」
生きて通れるかは運次第。
詳しく調査せず生き延びる可能性の高い者を労働者にし、旅人に生死に関する書類まで書かせて運行するのはどうなのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつも通りの世界観(⌒‐⌒)
これこそキノの旅って思いますね(⌒‐⌒)
わらしべキノの旅面白かったです笑 -
どうやら二十周年記念らしい…。ということは最初に出会ったのが16歳の頃か。「この世界観好き!」ってなって読み続け、20年経っても変わらず好きな世界観だ。
今回も色んな国が登場。人が集まり国ができれば色んな考えや文化が生まれる。読者から見れば「変な国だなぁ」と感じるが、自分が今生きている国、時代も100年後の人類から見たら「変な時代ー、変な国ー」と思われるんだろうね。
信じていることや当たり前が不変であるとは限らない。時間が流れている限り”今”というのは過渡期、大きな変化の中の一時の状態でしかないんだろうね。
考えさせられる本です。 -
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いつものキノの旅、皮肉めいてて面白い。何気にあの人が主役の話は初めてでは?このシリーズも長くなったなー
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久々にキノの旅を読んだ。一番好みだったのは『狙撃犯のいる国』と『赤い霧の湖で』かな。
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学園キノみたいなノリのやつがいましたね
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ラーメンであろうとしたんですね。あっさり醤油でしょうか、メンマ多めですね。それにしても、皆、まだ旅が終わらないのは、ただ旅をやめないからなんですね。ね。