今日は心のおそうじ日和2 心を見せない小説家と自分がわからない私 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 228
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049136333

作品紹介・あらすじ

大作家の住み込み家政婦となった私。それは思いもしない安らかな日々を与えてくれた。けれどその生活は突然終わりを告げる。若い女性が弟子入り志願してきたのだ。
彼女はたちまち先生の心を掴んでしまう。居場所を失ったかのように感じる私には、見合い話が持ち込まれ……。
すれ違う想い。誰にとって何が幸せか。こんがらがる、それぞれの想いの結末は?
心が淀んだときは家事をしよう──それは自分を変える魔法の時間。なにげない毎日が奇跡になる物語、再び。

感想・レビュー・書評

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  • おそうじ日和のパート2。

    大作家の住み込み家政婦として勤めて一年が経つ頃、先生と涼子、美空の緩やかな生活の中に突如として小説家志望の若い女性が現れる。

    弟子は、取らないという先生だったが、この謎の女性は巧みにスッと入り込み居座り、家の中を引っ掻き回し、涼子の心を攪拌し、翻弄させるという悪女。

    どうやら先生も編集の川谷さんも彼女に何かしら不穏な空気を感じているのだが…。

    涼子にお見合い話しもあり、美空は、学校でトラブルを抱えているようで…。
    さまざまなことが、押し寄せてきてどう解決するのかと気を揉む内容。

    けっこうなモヤモヤ感が続き、このピンチをどうするのか、と家事能力よりも私的な事柄が気になった2話だった。

    そういう意味でサブタイトルは、「心を見せない小説家と自分がわからない私」なんだと納得。

  • 安定した状態をかき回すキャラが登場するので、中盤までは本当にやきもきします。最後は本作らしい落ち方でした。

  • 前作が面白かったので、続けて2も読みました。
    自分でもびっくりするくらい引き込まれノンストップで読了しました。
    涼子の感情の揺れに、同じようにハラハラしたり心配したり。とても面白かったです!
    家事をしたくなります。

    ⭐︎子供が外の世界へ出ていく手助けをするのは、大人の役割

  • 先生と主人公と娘の美空の穏やかな毎日が、弟子志願の女性に生活を荒らされ主人公もイライラ。弟子志願の女性も女性ながらの意地悪をしてきて読んでるこちらもイライラ笑。ラストは穏やかで良かったです。

  • 前作があまりにも面白かったので間髪入れずに。しかしこの先は蔵書になかった…めちゃくちゃ気になる終わり方してますやん!!

    まさかの展開。まさかこっち系にいくとは思わんかった。そういえば著者はきゅんとする恋愛エピソードも強いんやった…不覚…笑

    ただ今回は読んでてイラッとしたというか、敢えて人を苛つかせる言い方ができる(書ける)のってすごいなと思ったし、こういう技はわたしも(日常に)使いたいと思った(意地悪やな?!)。いやなんちゅうか、やっぱり語彙力というかものの言い方や言葉は知ってて使いこなせて損はないな。著者すごい。

  • シリーズ2作目。
    相変わらず自信の無いうじうじ涼子さん。
    元夫とのやりとりの場面とか、結菜さんとの直接対決?の場面だとか。
    もっとバシっと言い返して欲しい場面はヤキモキします。
    が、私も言い返せないタイプなのでそういったモヤモヤをお掃除にぶつけられる涼子さんを少し見習ってます(笑)

    このシリーズを読み始めて、めんどくさーいって思ってたお掃除をこまめにいい気持ちで取り組めるようにはなってる気がします♪

    担任問題、バシっと決めてくれることを楽しみにしてます♪

  • 途中ヤキモキとし長く感じた。
    続きはいつになるのかな、楽しみです。

  • うむ。前半は少しストレスだったが。

  • せっかくの成田さんの作品なのに、主人公の性格とうじうじした展開に終始イライラした。

  • 物語にスパイスをくれるヒール役登場!

    大作家宅の住み込み家政婦も落ち着いてきた最中、
    突然若い女性が弟子入りしたいとやって来た。
    これは、荒れる予感。
    そして、自身の再婚話しに、10歳1人娘の変化‥
    平穏な日々は訪れるのか⁈

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著者プロフィール

1975年青森県生まれ。東京外国語大学卒業。『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。シリーズに『東京すみっこごはん』『今日は心のおそうじ日和』がある。著書に『ベンチウォーマーズ』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常』『世はすべて美しい織物』『時かけラジオ 鎌倉なみおとFMの奇跡』『いつかみんなGを殺す』などがある。

「2023年 『月はまた昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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