- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049136388
作品紹介・あらすじ
聖創学院大付属高校で一人の少女が自殺した。
その少女の名は雪村月子。
彼女は死ぬ前日、“そうじさま”と呼ばれる儀式を行っていた。
こっくりさんと同じやり方で行われるその儀式は、学校に棲んでいるという小さな男の子の霊を呼び出すもの。
それに参加していた武巳の周囲にも異変が起こり始める。
凄惨な怪奇と共に顕れた霊は神隠しにあった空目恭一の弟・想二に酷似していて――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作、第5弾。新装版限定書き下ろし掌編付き。
感想・レビュー・書評
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コックリさんの回。
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「たたりいろ」
不気味な儀式を。
どうしても一緒にしてほしいというのであれば、何をするのか明確にし詳細までしっかりと話をしてから誘うべきなのでは。
どんな事でも始まりがあるのであれば、終了まで何が起きても中断してしまってはだめだろ。
「とびおりいろ」
最低限の自衛は。
今まで経験してきた事が何に関連したものばかりだったのか、記憶から抜け落ちてしまったのかと思うほど軽率な行動だな。
何一つ覚えていない相手に対して普段通り接したくとも、一度意識したら難しいことかもな。
「もふくいろ」
酷似している話。
死んでしまった後に全てを知る事は不可能ではあるが、周囲から話を聞いたり私物を見ることにより少しは理解できるだろ。
質疑を進めていくうちに気付いたのかもしれないが、それではあまりにも危機感がないだろ。
「あくむいろ」
窓いっぱいの赤。
夢ではなく現実だった可能性が高いと思い込むには十分な状況ではあるが、何事も無かったかのような目覚めは奇妙だよな。
警察の手に渡ったとしても、重要な書類として扱われるよりも異様なものとされそうだよな。
「らくがきいろ」
消えてしまった。
日常から程遠い日々になってしまった事ぐらいは分かるだろうが、詳しく説明されたとしても理解することは難しいだろう。
どこに連れられたのか分からない以上、被害者を増やさないようするのが得策になるだろう。
「いかいいろ」
開かずの扉の先。
少しでも違いがあれば匂いを追う事も可能だったろうが、同じようなものだと強弱ぐらいしか嗅ぎ分ける事は出来ないだろ。
何かに気付いたのであれば、せめて一言でもいいから誰かに連絡をしてから動くべきだろ。 -
当時もそうだったが、ある登場人物の性質が自分と酷似していてダメージを負いながら読んだ。最後のオチが衝撃的。
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完全な解決はしないのでもやもやする。これからの魔女に期待。