作りたい女と食べたい女 2 (it COMICS)

  • KADOKAWA
4.26
  • (65)
  • (57)
  • (22)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 757
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049140248

作品紹介・あらすじ

■コミックス描き下ろし特別編を収録予定!■

クリスマスやお正月をいっしょに過ごす約束をした野本さんと春日さん。
野本さんのお母さんから送られてきたはらこ飯を囲みながら、
お互いの実家事情を打ち明けあうことになり…?

キャラ弁、はらこ飯、シュトーレン、フルーツサンド、ローストビーフ…
クリスマス会を楽しみに過ごすふたりの、あったかくて優しい日々を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初は単なる性役割分担批判のマンガだと思っていた。

    たくさんご飯を作りたい野本さんが登場する。料理が好きで、SNSで料理欄も設けている。でも「良いお母さん」「良い妻」になるために作っているわけじゃない。「自分のために好きでやってるもんを、全部男のために回収されるの辛い」と感じる野本さんであった。

    その彼女に、住んでるマンションの隣に月に7-8万もの食費を使わないと食欲が収まらない「食べたい女」がいることが判明する。2人の利害は一致して、「作り、豪快に食べてくれる」生活が始まる。

    女性同士だけど、美味しく食べてくれる、いろんな思いやりを示してくれる、そんな相手がいる、これがこんなにも嬉しいと野本さんは気がつく。

    2巻目で、それが「恋心」に発展するのである。
    まさか、この作品がBLならぬGL(ガールズラブ)の作品とは思わなかった。未だ2巻。未だ野本さんの片思いで、GLは成立していない。果たしてどこまで行くのか。注目したい。

    「このマンガがすごい」オンナ編第2位。

  • テレビで見て面白かったので、読んでみた。1巻の前に2巻を読んでしまったけど。。

    食事を作りたい野本さんと食べたい春日さんが、お互いのことを想い合い、時に遠慮したり、近づいたと感じて喜んだり。ほのぼのと温かい気持ちになれる本。

  • ただ食い、癒されるだけの漫画かと思いきや、2巻で野本さんが自分の気持ちに気づいていく。ゲイというよりは、アセクシャルな感じで、フィジカルな生々しさを全く感じないロマンティック要素が入ってきた。が、苦味にはなってない、むしろ、それはそれは優しい方向で、読んでいても無意識で二人を応援したくなる。定食屋と鍋焼きうどんがたまらん。春日さん、推せる。
    この数日まさに、ニュースで注目されている。性的マイノリティの理解がない人は犯罪者みたいに扱われつつあったりする。無知は犯罪とは思うが、法律で罰するというは難しすぎるだろうかと思う。シリアスなムスリム/クリスチャン/ジューは全員犯罪者になるんでは?。それたが、性の問題だけでなく、自然保護や環境問題でもほんとに”無知”による被害を感じるが、ほんまに無知蒙昧の扱いてどうすればいいのか、非常に根深い問題だと思う

  • なごやかご近所さん系でもよかったし、もう少しそっちで引っ張ってもろてもよかったけどなあ。きのう何食べた女版の様相かしら。

  • 今までこうゆう題材の漫画って読んだことなかったけど、親の考えや発言にモヤモヤする気持ちってよくわかるなぁって思った。料理が毎回美味しそうでほっこりした気持ちになる。

  • それは友情か愛か。当人たちが今後どう互いを意識していくのか楽しみ。それ以上にどんなご飯を野本さんが作るのか楽しみ。春日さんの食べっぷりに惚れたのは野本さんだけではなかった。あの定食屋の夫婦も完全にファンですね。表情の変化が少ない春日さんが歓喜でわなわな震えてしまうローストビーフ回は最高でした。幸せ..

  • 春日さんの過去話(食べ物に関すること)と野本さんの悩みのお話でした
    型にハマらなきゃいけないわけでもないし、付き合うイコール結婚そしてセックスってわけでもないので、ただ2人一緒にいて、ご飯作って食べて…って幸せもありだと思う
    でも男親、男兄弟にいいところを食べさせて、母親と娘は残り物ってあるあるよな

  • 春日さんが食べることに執着してるんだってはじめてわかった。
    それを野本さんが聞いて泣いて、春日さんはかわいくなった。
    ワタシも嬉しい。
    春日さんと野本さんが一緒に行った定食屋さんの唐揚げ定食はたぶん高校生のときに唐揚げだけはたくさん入ってた記憶と繋がるんやろなと思った。
    ひとりで食べるのもいいけど、きっとふたりなら楽しいよねって思えるふたりの関係がめちゃくちゃ見ていて幸せになる。
    はやく続きを読みたいです!!

  • ほのぼのとした中に、ちょっとした重めのこともちらほら入っていて
    ふたりのそれぞれの考え方や家庭環境の違いなどもわかってきて
    更に続きが気になる。

  • 話すことで変わることもあるんです。
    多くのひとを納得させるためにいつのまにか決められた『型』があって、まるでそれ以外のかたちになることは許されないみたいだ。
    自分はどうしたいのか知ることができたから、誰かが納得しなくてもいいんだ。
    自分と似たひとたちがいるってことが、今はただ嬉しい。
    そう色んなひとがいる。私を受け入れられないひともいる。でも、もしそうなったとしても、私は自分がどうありたいのか気づくことができたから、その先も大丈夫だと思う。
    何もかもはじめてすぎてどうしたらいいか分からない。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

漫画家。主な著作に『はいらなくても、いいじゃないか』(B.PilzCOMICS)、『深夜0時に腹が鳴り』 (シャルルコミックス)、『フランシス・ベーコンの恋愛脳』 (キュンBLコミック)などがある。現在ComicWalker(COMIC it)で『作りたい女と食べたい女』連載中。

ゆざきさかおみの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×