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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784049141634
作品紹介・あらすじ
【紅玉いづきデビュー15周年記念刊行・第2弾】
忌まれた姫と異形の王子の、小さな恋のおとぎばなし。
「星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!!」
全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられる。
唯一の武器である声を奪われ、胸には星の石ひとつ。絶望とともに少女が送られたのは聖剣の国レッドアーク。迎えたのは、異形の四肢を持つ王子だった――。
書き下ろし番外編「初恋のおくりもの」で初めて明かされるある想い。『ミミズクと夜の王』姉妹作。
みんなの感想まとめ
絶望を抱えながらも自らの道を模索する姫エルザの物語が描かれています。彼女は呪いの言葉を持つ姫として生まれ、声を奪われて隣国の異形の王子クローディアスの元に嫁がされます。前作からの成長を遂げたクローディ...
感想・レビュー・書評
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この前読んだ「ミミズクと夜の王」の続編。あれから5年後の物語。
占の国ヴィオンに呪いの言葉を吐いて生きる王女エルザがいた。生まれ落ちると同時に国を呪って城下へ捨てられた彼女は、政略によって城に呼び戻され、隣国に嫁ぐことを強いられる。
魔術によって唯一の武器である声を奪われ隣国に送られた彼女を迎えたのは、レッドアークの“異形の王子”クローディアスだった…というところから進む物語。
前作は省略された背景と主人公の刹那の感情の振れにやや戸惑いを持って読んだのだったが、今回は前作巻末の外伝でお馴染みになった人たちが中心のお話。
そうなれば、前作で戸惑った素早い場面転換と細かな機微が省略された感情の大きな振れも、面白いミュージカルを観たような展開に感じられ、優しい王子の振る舞いが毒を吐く姫の心を開くストーリーを楽しむことができた。
幼かったディアが国を治めるものとしての覚悟を持った王子に成長した姿が頼もしく、また、その裏に隠したエルザに対する純情が微笑ましい。
姿は見せないが“夜の王”の存在感が凄い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ミミズクと夜の王」の続編の一冊。
聖剣の国レッドアークへ嫁がされてきた占いの国ヴィオンの姫、エルザ。
声を奪われた彼女が自分の生きる道を模索するストーリー。
甘さいっぱいだけれど今回も絶望を背負った少女の胸に渦巻く苦しみに序盤から虜にされた。
やっぱり彼女を支える周囲の優しさ、厳しさの中に込められた優しさがたまらない。
オリエッタの存在はもちろん、ミミズクの明るさもエルザの道標。
人を信じる素直な気持ちに心を打たれ、人を想う気持ちにくすぐったさをもらえ、ストレートな言葉で心を揺さぶり震わせてくれた良作ファンタジー。 -
紅玉いづきさんの紡ぐ文章や物語が好きで一読。
ミミズクと夜の王を呼んでいたから、ミィが出てきて嬉しかった。
きれいで、うつくしくて、くるしくて、あがく。
エルザの言葉や、行動、成長に心を打たれる。
クローディアスと、エルザ。正反対のように見えて、似た者同士なんだなって、最後の話を見て思った。
あとがきで語っていたように、いづきさんは愛の物語のほうが向いているかもしれない。だけど、恋の物語もまた、純粋で瑞々しく、これもまた良いと思う。 -
ミミズクの続編と聞いて速攻読みました。
やっぱりなぜか引き込まれる世界観が素敵!
前巻に引っ張られ過ぎす、良い案配で続きが描かれていたのもGoodだと思いました。
中で起こってるのはかなり大変なことだけど、あくまでエルザとクローディアスの心の距離、みたいなものに重きを置いてるんだ!という作者さんの意思を感じられた(個人の見解です)。
この作者さんの他の作品ももっと読みたい! -
呪われ王子様と毒吐きのお姫様との恋物語
ミミズクと夜の王の姉妹作となる物語
占いの結果が絶対の国に生まれたお姫様
占いの凶兆により市井へ棄てられる
生きるために彼女は毒を吐き続けた嫌われ者のお姫様
お姫様を利用するために呼び戻し、口を封じ、道具として扱う
身勝手な人達に、彼女の立場に同情してしまう
お姫様のエルザは、道具として隣の国に輿入れ
そこで出会った呪われた王子と言われるクローディアス
最初のエルザはワガママな子供のように当たり散らして拒否
正直彼女の立場は可哀想だし同情もしていたけど、それを他の人に当たり散らすなー!って思ってしまった
それを真摯に受け止めるクローディアス、私は彼を尊敬してしまう
徐々にエルザがクローディアスを理解して距離を縮めるのが焦れったくもどかしい
そして最後、エルザが自らの意思で言葉を紡ぐ姿や自らの道を選択する姿に心が躍る
最終的には…エルザツンデレじゃないか!と彼女のことを好ましく思ってしまった
そしてのクローディアスの弱さも…ギャップ萌えってやつでキュンとしてしまう
キュンキュンだと、番外編が素晴らしい
エルザのミミズクへの嫉妬心や、クローディアスの嫉妬心
お互いがお互いを想ってるのにすれ違う姿にキュンキュンドキドキしてしまう
良き、恋物語良き良き
姉妹作なのでミミズクも出てきて嬉しかったー!
ミミズクがあんなに女神信仰の対象みたいになってるとは…
物語はミミズクと夜の王よりもこちらの方が私は好みかも -
以下、ネタバレ含みます。
前作『ミミズクと夜の王』も良かったのだけど、あのクローディアス王子が、こんなに健気に成長しているとは、とウルウル……。
ここから読んでも、読めないことはないけど、ミミズクから読むことをオススメします。
それ以上に今作のヒロイン、毒吐姫エルザの周囲全てを呪いつくす言葉が強烈で。
占いに裏切られ、スラムに堕とされた姫君が、暴れ回る様子が、途中から嫌ではなくなった。
そうした「自由奔放」さに、誰もが皆、理解を示す、そんな登場人物ばかりだったから。
けれど、それはまた立場ある者の「甘え」でもあるということを、エルザ自身が自覚をするまでに、充分な時間がかけられたことも、良かったように思う。
いくら文字の世界だからといって、時間経過は、むやみにコンパクトにしてはならないんだな。人の心が、その出来事を咀嚼するだけの時間がかけられることで、読む側にも納得がいくんだなぁということが分かった。
楽しかった。 -
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とにかく!
ディアとエルザが本当に好き!!
幸せになってくれ!!!! -
前作からおそらく数年後、成長したレッドアークの王子ディアと、隣国ヴィオンのエルザとの出会いが、ヴィオンの行く末を左右する出来事に巻き込まれていく。聖騎士アン・デュークやオリエッタ、そしてあの子も登場し、最高の結末へとなだれ込む。ディアの真っ直ぐな気持ちと、エルザの変化から為るボーイミーツガールのファンタジーとしてのクオリティが高く、今も尚読まれていてほしい作品だ。
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吐き出す言葉。
占いの結果だけで下町に追い出したというのに、都合よく使えると分かると拐うように連れて来ただけでなく無理に口を封じてしまうなんて最低だろう。
素敵な物語として語られているのは、城を去った後も自分の考えを曲げることなく幸せに生きてるからだろう。
「初恋のおくりもの」
自分が会いに。
モヤモヤとするものの正体を知ることが出来ていれば、想いを口にした時と同じように行って欲しくないと伝えて二人が納得する方法で礼をしただろう。
今回は居る必要がないと理解したからこそ、辿り着くよりも前に笑顔で別れを告げ森の奥へ帰ったのだろうな。 -
ミミズクと夜の王を読んで、この本の存在を知りすぐに読みたいと思った。
また、みんなに会えることが嬉しかった。
最初の頃、毒吐き姫の言葉の数々はあまりにも聞くに耐えず、耳を塞ぎたくなった。
一方でディアの成長に、王になる者としての覚悟を感じた。
オリエッタにしてもそうだが、どれほど酷いことを言われても怒らない。
そこには一種の諦めと、本当のつらさや悲しみを知っているからこその強さがある。
登場シーンは僅かだが、ミィの存在感は圧倒的なものがある。
エルザの過去も、そしてディアとの未来もいつかは伝説となるのだろうな。 -
【紅玉いづきデビュー15周年記念刊行・第2弾】
忌まれた姫と異形の王子の、小さな恋のおとぎばなし。
「星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!!」
全知の天に運命を委ねる占いの国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され隣国に嫁げと強いられる。
唯一の武器である声を奪われ、胸には星の石ひとつ。絶望とともに少女が送られたのは聖剣の国レッドアーク。迎えたのは、異形の四肢を持つ王子だった――。
書き下ろし番外編「初恋のおくりもの」で初めて明かされるある想い。『ミミズクと夜の王』姉妹作。 -
著者の作品は実に10年以上前に発刊された
『ミミズクと夜の王』以来の本でした。
まず、デビュー作を読んだ時の衝撃が鮮烈に残っていて気がついたら著者が15年間もの間執筆活動をしている事に驚愕しました。
その15周年をで完全版として復刻された今作。
私が面白いなと思う物語。いや本というそれ自体に関わる事だと感じる事があるのですが。
読みやすさ、物語の景色がいかに思い浮かぶか?
小説とは漫画とは違い挿絵があるものも有ればないもの。
寧ろ無いものが多数を占める。
なので読者の想像力と,理解力で世界を作り上げる必要性があり、著者の想いを受け止められて共有できるか?
というのが一つの醍醐味だと感じています。
表紙のイラストからイメージを沸かせてそれに基づいて背景を作りあげ舞台が出来上がり物語が進んでいく。
読者は言わば舞台の客席に座っているようなものでもありその舞台を自由に世界を想像する事ができる稀有なポジションにいるのです。
そのイメージが著者に近ければ近いほど理解力があり伝いたい物事の根幹を解釈できていると言うことです。
ココまでは作品について全く触れておらず駄文なんですけどじゃぁ読者が理解できなかったらその物語は難解で無駄な時間を過ごしたのか?と言うことになるのか?
いや違う。ココからは作者の問題なんだ。
如何に想像しやすく世界に入り込みやすく情景が浮かんできてわかりやすい文章を構築できるか?が腕の見せ所なんだ。
難解な文節を作るより如何にシンプルで魅力的な物語を伝えられているか?そして物語が伝えたいテーマが誰にでもわかるように作れているか?が非常に大事なんだ。
そこに人の癖が出て○○節等呼ばれて囃子立てられる。
この本は、御伽噺であり物語もキャラクターも構築も非常に出来が良い。
具体的な事を話すと長くなるんで(もう長い)詳しくは語りませんが、一番良いのは魅力的な読みやすさ。
著者の一番の特徴と言ってもいい。引き込む力が凄まじい。
今日はココまでにしようと本を閉じたくなくなるのだが
続きが気になりすぎて手が、目が文字を追ってしまう。
文字通り一級品。しかも前作との姉妹作であると言う事。
つまらない訳がない。
この物語は言葉を一つのテーマとしてとり上げてます。
言葉には喜怒哀楽や場所、立場、関係性などにより様々な色や音、圧力、重さを与えます。
小説は文字で構築されたものです。
より一層言葉を追いかけるものです。
その圧倒的な引力に巻き込まれてほしい。
この物語の魅力はそこです。
それが美しく時には馬鹿馬鹿しく時には悲しい。
葛藤を感じさせる力。言霊とは良く言ったものだ。
人は言葉で何でもできるのだ。言い方にも悪い方にも。
伊藤計劃氏のあれをマイルドにしたらこんな感じになるかな何て1人微笑して楽しめました。
長くなりましたがこの上質なお伽噺。
触れて損はないと断言できます。
至極の一冊を是非、手に取ってみて頂きたい。
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やっぱりこの世界観とか雰囲気とかが好き。
プロローグで泣くという自分の涙もろさに衝撃を受けたけど、それくらい感情移入してしまう、本当に素晴らしくて美しいお話。
もう一回、ミミズクと夜の王から読み直したいな。 -
ある意味再読。ミミズクと夜の王とは少しつながっているけれど、違うふたりの愛の話。
毒吐姫の鮮烈て軽々しく、どこか地を這う泥臭さがやはり好きだなと思った。
書き下ろしは普段のふたりの、どこかすれ違い気味な日々が垣間見れてまたよかった。 -
占いによって捨てられた姫は、占いによって
隣国に輿入れさせられた。
唯一の武器を取り上げられていたものの
隣国にて戻った状態。
ものすごい言い回しと語彙力に感嘆します。
とはいえ、これを言われる方となると
どう思うか、別ですが。
誰一人として激高もしない状態で
何ができるか、何をするのか、どうなるのか。
唯一の持ち物と、唯一の武器。
占いがすべて、という国ですから
当然、その可能性はあったはずです。
誰も、そこに気が付かなかったのでしょうか?
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著者プロフィール
紅玉いづきの作品
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