- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049146318
作品紹介・あらすじ
魔族であるというだけの理由で、それを邪悪と断ずるロンドシウス王国。
その常識に抗い続けた、魔力を持たない”煤まみれ”、ロルフ・バックマン。
運命に引き寄せられ、ついにロルフが手にした”煤の剣”は、彼にこの世界へ抗う力と、とある固い決意をもたらす。
自らが信じる正義のため──魔族とともに、ロンドシウス王国を倒す。
辺境伯の領都・アーベルを制圧するための作戦をリーゼたち魔族とともに開始するロルフ。
だが、彼は知らなかった。
ロルフたちに差し向けられた領軍の中に、第五騎士団最強の魔導師にして彼の妹、フェリシア・バックマンがいることを──。
「……本気で、人間を裏切るんですか? 魔族に寝返るんですか?」
「人だからこうするんだ。信じるもののために立ち向かうのが、人だと思うから」
かつては自分を慕っていた妹──。避け得なかった悲しき戦いが、いま幕を開ける。
感想・レビュー・書評
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【読書メモ】
今回は、戦争、戦闘、死闘、激闘が熱い戦闘回
しかも、剣、ハルパート、槍、魔法と攻撃方法も多彩で手に汗握る戦闘が熱かった
ロルフが魔族軍を率い、これまで自分と魔族を差別してたロンドシウス王国打倒へと動き出す
そのとき、ロルフと関係ある人達はどう動くのか……
ということで今回は妹ちゃんとの対決する
が妹ちゃんとの仲直りは先送り
あと、女性陣が若干勝手にヤンデレ化してるような?
イチャイチはないがツンヤン展開はドキドキで今後も楽しみ
なお、人物紹介は1巻のまま、更新してほしいところ
【以下再読のための備忘】
・人は、答えを思い出す時は上を、答えを作ろうとする時は下を見がちだ。そして、後ろめたいものがある時、視線は利き手の逆へ行く。
・ 「確かに、民にはただ平和を享受する権利がありましょう。しかし為政者となれば違います。私は己の不明を恥じねばなりません」
・「穏やかなくせに激しく光る眼差しはどうだ。あの眼、夜ごとに思い出さずにはいられぬ」それにあの見事な体軀。エルベルデ河で、爆発から守るために彼女を掻き抱いた太い腕を思い出しつつ、ティセリウスは再び背を向け歩き出した。最後にもう一言を告げて。「この私を娶らせたいぐらいさ」
・だが、常識から外れることを、命のやりとりの渦中で即座に選択するのは簡単ではない。テオドルは、それをやって見せたのだ。
・ 瞬き出した星々に蒼く照らされながら、ずっと地面を見つめている。煤に汚れたその横顔は、ものすごく静謐で、厳かだった。死者に対する無限の敬意を感じさせた。詳細をみるコメント0件をすべて表示