Missing13 神降ろしの物語〈下〉 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2022年11月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049146998
作品紹介・あらすじ
――“ともだち”が、来るよ。文芸部の物語は、終着地へ。
神隠しの少女、あやめ。神隠しに遭い、戻ってきた空目恭一。その空目を護ることを誓った村神俊也。呪われた血を持つ木戸野亜紀。愛のために友を裏切った近藤武巳。近藤のことをただ慕う日下部稜子。呪われた土地に立つ聖創学院。異界の到来を望む魔女、十叶詠子……。
すべての因果が揃った時、かつて神が棲んだ山から、“それ”がやって来る――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作。クライマックス他、最重要シーンを大幅加筆修正の末、堂々完結!
感想・レビュー・書評
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「間より人、移ろう」
人一人消えたが。
今後何が起きるか予想も出来ない状態になったと理解しているからこそ、恐怖から遠ざかる為に逃げ出したのかもしれないな。
部屋の持ち主が居なくなった事実があったとしても、語られる物語がなければ動けないよな。
「各より謀、放たる」
二つが重なって。
普通でなくなってしまったからこそ見えてしまったものだとしても、慣れなくとも露骨に反応を示すのは良くなかっただろう。
異常な数字を聞かされてしまった時の恐怖よりも、選ばれてしまった苦痛が大きいだろうな。
「怪より怪、連なる」
役者は遂に揃う。
問題ばかり増えていく状況に対応するためには、一つずつ向き合い解決するしかないが流石に一度に捌ける数ではないだろう。
遂に面と向かって始まる闘いではあるが、どれだけ足掻いたとしても結末は見えてるかもな。
「月より宴、始まる」
開演の合図には。
既に何かしらに関わってしまっていることを伝えないからこそ、戦力外通告を受けてモヤモヤを消化出来なくなるのだろうな。
過去の過ちを忘れてしまった訳ではないとはいえ、それがあったからこそ選ばれたのかもな。
「山より神、降りる」
それぞれの役割。
本気で覚悟して動いていたのであれば、どんな場面に遭遇したとしても動揺を隠しきり心を殺して行動に移すべきだったろう。
命をかけた闘いが繰り広げられたが、このことは全て黙認され誰にも語られないのだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔女も神野も魅力的だから、文芸部の絆の力で解決!みたいな展開にはならなくてよかった。
でも今までの盛り上がりに対して尻すぼみというか竜頭蛇尾というか。残りページ数が少ないから薄々予感はしてたけど。 -
――“ともだち”が、来るよ。文芸部の物語は、終着地へ。
神隠しの少女、あやめ。神隠しに遭い、戻ってきた空目恭一。その空目を護ることを誓った村神俊也。呪われた血を持つ木戸野亜紀。愛のために友を裏切った近藤武巳。近藤のことをただ慕う日下部稜子。呪われた土地に立つ聖創学院。異界の到来を望む魔女、十叶詠子……。
すべての因果が揃った時、かつて神が棲んだ山から、“それ”がやって来る――。
鬼才、甲田学人が放つ伝奇ホラーの超傑作。クライマックス他、最重要シーンを大幅加筆修正の末、堂々完結!