深夜0時の司書見習い2 (2) (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA (2024年7月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784049147612

作品紹介・あらすじ

晩夏の札幌。アンが「図書屋敷」で過ごせる期間も残りわずか。昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる。
「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで、図書館の本が何者かに傷つけられる事件が発生。被害に遭った本には気になる共通点があり……? 大切な場所と“物語”を守るため、アンとワガハイは迷宮に入り、もみじと共に捜査を開始する。
『走れメロス』『シンデレラ』他、名作を巡る三編を収録。

みんなの感想まとめ

物語は、主人公アンが図書館と「図書迷宮」での冒険を通じて成長し、様々な名作に触れる姿を描いています。シリーズ2作目では、前作に比べてアンの考え方が前向きになり、彼女の成長が感じられます。図書館での出来...

感想・レビュー・書評

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  • 図書屋敷に馴染み始めたアン、父の入院が予定より長引き、ホームステイの期間も延びて、半分嬉しく、半分寂しい。図書屋敷はインターネットに侵食されてまだ立ち直っていないため、アンは更なる客集めをワガハイから依頼される。しかし、そこへ義母が現れ、すぐ東京へ帰ると言われてしまう。さらに本の亡失があり、危機一髪で助かったアン。犯人がわからないため、図書屋敷の家主である籾青爾(もみせいじ)からは無理はしないように言い渡される。
    今回も有名な作品がいくつも登場し、もみじのうんちくが炸裂する。全集愛が凄くて、きっと図書館の閉架書庫に入ったら出られない人だと思った。作者が楽しんで書いているのだろう、テンポが良くて、とても読みやすい。アンがなぜ義母に遠慮しているのか、義母とのぎこちない会話など、1巻の伏線回収でスッキリ。周りにいい人ばかりなのはアンの性格の良さのお陰なのかな。
    かなり古い児童文学全集とか出てくるので気になる(^ ^)実在するのかなぁ。

  • シリーズ2作目は「走れメロス」「国際版 少年少女世界童話集」「グリム童話集」が図書屋敷と迷宮で大変なことに。今回もたくさん本の知識に触れ、ハラハラしたり舞踏会を楽しんだりとアンと色んな冒険をした気分。太宰が金銭面や人間関係にルーズ過ぎるのは知っていたけど、みんなに愛されていたと言える想像力がすてきだと感じる。例えどんな理由があっても本を傷付けるのは許せない、だけどセージの強さと優しさを備えた言葉にはすんなりと納得できてしまう。卑しい考えも罵る言葉も全部自分が聞いているのだから、自分が気持ちいい人間でいたい。そして大切な人に誇れる自分でありたい。

  • 1巻を読んでおり、買うほどでは無いが気になっていたため図書館で借りてきました。
    前作では主人公の性格的なものや考え方が自分とは異なっており、あまり好きではなかったのですが、今回は前回より前向きな?考えが出来るようになって、頑張っていた印象です。それでも言い方が酷いかもしれないが、ウジウジとしたり、マイナスな考えが先に出るところは相変わらず共感出来ない。私ならこんなファンタジーな世界で図書館と本と関われたらウハウハだと思う。まぁ、本好きだからだろ、と言われればおしまいだが。
    そして、セージくんももみじ君もどっちも好きだなぁとつくづく思う。まだ続くのなら一応読みたい。

  • シリーズ2作品目。
    続編もとっても良かった!本好きに勧めたい1冊☆
    図書館でのお話以上に、主人公・アンと継母・千冬の関係性も分かってきて大満足でした!

    本作にもでてきた言葉にあるように、
    昔読んだ作品でも何年後・何十年後に再読してみるとまた違った感想や見方ができるのも読書の醍醐味だなと改めて思った!
    読書はやっぱり最高だあ〜!

  • 面白かったけど、前作の方が好みだったなぁ


  • 前巻とはまた違う面白さで、今回もとても楽しんで物語に入っていけました。
    前巻が冒険色強めなのに対し、今回は現実世界に軸を置いている印象かな。
    現実と図書迷宮の話のバランスが良いんだけど、それだけでなく読書という行為そのものについて考えさせられるというか、想像力って奥深いなと思いました。
    面白かった!

  • 前作は置いて行かれた部分もあったが、今作ではだいぶ想像力が追いついてきた。
    私なりの図書迷宮が創れたと思う。

    ミステリー要素が加わり、かなり楽しく読めた。
    本を傷つけられる事件を中心に、心を痛めたり、恐怖を感じたり、奮い立ったりしながら、アンは少しずつ成長していく。
    目隠しして流して生きるのではなく、実践することで自信もついていったようだ。
    思いを言葉にするのは、本当に難しい。
    特に子どもには、勇気もいるだろう。
    大人にとってはもどかしくも感じるが、一歩一歩成長していくしかないのだと思う。

    走れメロスの解釈は、まさに目から鱗で、素晴らしかった。
    確かに美談が鼻につき、掘り下げることができていなかった。
    手元に本があるので、早速読んでみよう。
    今までとは全く違う景色を見ることができると思うのだ。
    今回は、メロスの解釈を読めただけでも価値があったと思う。拍手。

    アンがモミの木文庫に留まりそうなので、続編が期待できるかもしれない。
    楽しみだ。


    2025/02/28 00:38

  • すごく時間が経っているような気になっていましたが、実際はまだ夏休み。
    今回は母が来てあわや強制帰宅?
    みんな変わらずに優しく見守ってくれるところがいいですね。
    無事わだかまりも打ち解け、しばらく滞在も許され、これからがまた楽しみです。

  • 高校生のアンが、とっても素直で健気でかわいらしい。一生懸命に本を守ろうとする姿、応援したくなる。
    太宰治の『走れメロス』と、グリム童話の『シンデレラ』の元となったお話が、ものすごく昔からの世界各国にあったことを初めて知って驚いた。

    今回は、アンの母・千冬さんが登場。実の母子ではないという事実が、二人をギクシャクさせている。お互いに相手を大事に想いあっているのに、気づかずすれ違っているのがもどかしい。
    セージさんが千冬さんに渡したグリム童話全集によって、そのわだかまりが解けるのはさすが!
    本が持つ力に感動した。

    また、図書館の蔵書をカッターで傷つけていくおぞましい事件も。
    本が傷つけられても、その本を読みたい人、これから読んでくれる人の想像力が、その本を生かし続けていくのだというシーンに、涙が出そうになった。
    シンデレラをキラキラした砂糖菓子のような想像で読んでいた幼い女の子。
    傷つけられた本を大事に抱えて借りていく姿に感動。

  • 前回から少し間が空いていたが、読み始めるとすぐにこの世界に
    戻ることができた。
    前回より成長したアンときずなが深まったセージとの関係性も
    好ましい。今回も「走れメロス」など現実の作品も登場し
    いろんなとらえ方があるのだなと面白かった。
    アンの継母である千冬も登場し、どうなることかと思われたが
    足りないのはお互いの気持ちを話すことだった。
    まだまだ、アンの成長と北海道での日々を見守りたい気持ちになった。

  • 続編!待っていました!1巻に引き続き、2巻も面白さ満載で凄く嬉しい!久しぶりに図書館に行きたくなっちゃった。

  • なんかちょいちょいイラっとくるのは主人公の性格描写だろうな。
    続きそうだけど既刊がもうないなら続きを読むのは忘れそう笑

  • 図書館のトラブルなどが解決したのももちろんだが、アンと千冬の関係がよくなったことがうれしかった。

  • 前作の完全な続きからとなったビブリオファンタジー第二段。ホームステイ継続中のアンは、父の入院が延長されたことで夏休みいっぱい図書屋敷に居られることになっていたのだが、ある日突然義母の千冬がやってきて…。
    今回は前巻以上に面白かった気がする。世界観はすでに出来上がっているので、今回はより登場人物達にフォーカスした印象。
    前回立ち退きを迫ってた不動産屋の高見さんが個人的にすごい好き。口も態度も悪いけど実は面倒見がいいし優しいし、本への向き合い方が真摯。セージさんもだけどギャップ萌えである。優しい大人達が密かに見守っててくれる
    そんな暖かさが作品全体から感じられるから読んでて安心感がある。
    義母の千冬さんも本当にいい人で、ミスリードとはいえ犯人かもと疑っちゃったのを全力でお詫びしたい。千冬もアンも互いを思いやりすぎてすれ違ってぎくしゃくしてたので、誤解が溶けてほんとよかった。
    あと今回もまた、考えさせられたり感心したりハッとしたりと色々な感情が揺さぶられて、読書って楽しいなと改めて思わせてくれた。走れメロスの走ってない疑惑は知っていたので、高見さんの創造力で再構築された描写には本当に感動した。そうだよね、数字の距離だけじゃ分からない、地形や気候・当時の服装とか色んな要素がそこにはあるんだもんな。
    童話も昨今全く手に取らなくなったけど、全集という形態へのもみじの熱いウンチクで興味が膨らんだ。今度図書館で探してみようと思う。

  • 不思議な図書館で綴られる、本と人の絆を繋ぐビブリオファンタジー。
    晩夏の札幌。アンが「図書屋敷」で過ごせる期間も残りわずか。昼間は図書館の手伝い、夜中は「図書迷宮」の司書見習いとして励むなか、東京から継母の千冬がやってくる。
    「問題があればすぐに連れ戻す」と告げられた最悪のタイミングで、図書館の本が何者かに傷つけられる事件が発生。被害に遭った本には気になる共通点があり……? 大切な場所と“物語”を守るため、アンとワガハイは迷宮に入り、もみじと共に捜査を開始する。
    『走れメロス』『シンデレラ』他、名作を巡る三編を収録。

  • 前作からの続きでアンと継母の問題が解決し、血がつながっていないからこそどこかお互いに遠慮して気を使っていた部分の誤解も解けて良かった。走れメロスの作品では普段使っているSNSの脅威を改めて感じ、もし現代に同じように図書迷宮があったらどれだけの有名作品が傷ついてしまうのか、消えかけてしまうのかが怖くなり、悲しくもなった。

  • アンが主人公なんだけど、千冬さんの物語でもあった。
    走れメロスの走っていない説は知らなかったので、びっくり。再読したら、違った視点から違った景色が見える気がする。
    グリム童話の話は知っていたので、展開がなんとなく読めたが、わだかまりが解けてよかったと思う。
    続編があったら読みたい。

  • 「『走れメロス』 太宰治」
    走らなかったという。
    原作のことを知らずに冷静に分析されてしまうと、その時の心境を考えるよりも先に嘲笑しながら指差してくるのだろ。

    「『国際版 少年少女世界童話全集』」
    崩壊していく世界に。
    誰もが楽しむためだけに借りていってくれるのならいいが、本に危害を加える人もいるのは知っただけでも悲しいだろ。

    「『グリム童話集 ( 初版 )』 グリム兄弟」
    犯人を特定するため。
    物語に嫉妬するぐらいならば、手に取ることなく内要を頭の中から忘れてしまい自分なりの暮らしをするべきだろうな。

  • 3.5
    2025.01.21

  • 1は半年くらい前に図書館で借りて読んでいました
    札幌を舞台にしたお話しです
    インターネットと本に私はどう関わっていこうか
    読むたびに考えさせられます
    そして想像力がすごく掻き立てられるお話
    この本を読むと脳内絵本を読めると私は思います

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著者プロフィール

メディアワークス文庫『オーダーは探偵に』シリーズ著者

「2022年 『深夜0時の司書見習い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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