花の聖女と胡蝶の騎士 ないない尽くしの令嬢ですが、実は奇跡を起こす青薔薇の聖女だったようです

  • KADOKAWA (2023年4月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (356ページ) / ISBN・EAN: 9784049148060

作品紹介・あらすじ

 十六歳の誕生日に、国に害をなす『黒薔薇の魔女』の烙印を押された令嬢・リリアーナ。
 辺境の「いばらの城」へ追放される彼女には「毛虫の騎士」と呼ばれる素顔を隠した青年・ハリーが同行することになる。
 無垢な“魔女”と、そんな彼女に一目惚れしつつも護衛に徹する仮面の騎士。
 しかし道中、ハリーは原因不明の病で倒れてしまった。
 生死の境を彷徨う彼を救うためにリリアーナが女神に祈りを捧げた時、思いもよらない“奇跡”が起こり――
「ないない尽くし」の不遇な少女は、なんと伝説の『青薔薇の聖女』だった――!?
 竜の舞う街シュタッヘルで紡がれる、美しい花々に彩られた恋と奇跡の物語が幕を開ける。

感想・レビュー・書評

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  • び、微妙……。

  • 家族に疎まれ、黒薔薇の聖女と分かってからは他の人からも白い目で見られるようになってしまったリリアーナ。辺境への追放は、貴族とは思えない、そして窮屈な暮らしをしていたリリアーナにとって、いいことだったのかも。同行してくれたハリーの存在が大きかったと思うけれど。見た目のせいで辛い目に合ってきた2人が、自分に自信がないのは仕方がないかもしれないけれどもどかしくもなる。お互いに惹かれ合いながらも、自分が好かれるはずがない。と何処かで思っているのが伝わってくるのが悲しかった。辛い経験をしながらも、優しさを忘れなかった2人のその後の幸せをもっと見たくなる話しだった。

  • 元々家族から疎まれていた上に黒薔薇の魔女というレッテルを貼られたリリアーナだけれども、救いの手が早かったことが最初の奇跡。
    ルアネ様にはもう感謝しかない。
    また追放先の街の人たちが黒薔薇の魔女に好意的だったのも救い。
    何よりハリーが彼女のことを不器用ながらも愛してくれたから。
    いや不器用というよりは、ヘタレか。
    これでWeb版より頑張ったというのだから、元々の彼はどんだけヘタレだったんだよという……

    虐げられながらも優しい心を忘れなかったリリアーナが誰もその領域に到達できなかった青薔薇を咲かせる聖女として成長し、ハリーのことも、そして王家のことも救う物語。
    追放された街は度々竜も来る危険な場所でもあるが、そんな竜たちとの騒動も治めてしまうのがリリアーナ。
    彼らとも友達になりたいという彼女の懐の深さよ。
    あの家庭で育って、よくぞ捻くれなかったものだ。

    ハリーが本来の姿である美貌を取り戻してからは、女性にモテモテになった彼を見て複雑な想いを抱いては自己嫌悪に陥っていたようだけれども、可愛いレベルの嫉妬。
    護衛役なのに簡単に女性たちに囲まれる方が悪い。
    いや、もう本当にイケメンになってからのハリーのヘタレ具合は涙を誘うほど。
    戦うとかっこいいのに。
    ただ一度突っ走りだすと想定外のことをするのも彼である。
    ラストの力技な押しを見せたハリーにもうヘタレの気配はなかった……と信じたい。

    リリアーナを虐げていた実家にはそれなりの罰も下ったし、ハリーもヘタレを卒業(?)したし、新しい居場所で二人は親切な街の人たちや竜たちに囲まれてこれからも過ごしていくのだろう。
    どうぞ、末永くお幸せに。

    完全なる余談だが、イケメンになる前の彼もよかったので、イケメンにならないまま結ばれるパターンも見てみたかった気がする。
    こちらはこちらで、ほっこりできる二人を見られる気がするので。
    互いにレッテルを貼られた二人の逆転劇も面白そうだ。

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