失恋メイドは美形軍人に溺愛される ~実は最強魔術の使い手でした~ (1) (メディアワークス文庫)

雨宮いろり

• KADOKAWA (2023年11月25日発売)

作品紹介・あらすじ

　メイドとしてグラットン家の若旦那に仕えるリリス。若旦那に密かな想いを寄せていたものの――彼の突然の結婚によって新しい妻からクビを言い渡されてしまう。
　失意に暮れるリリスだったが、容姿端麗で女たらしの最強軍人・ダンケルクに半年限りのメイド＆偽りの婚約者として雇われることに。しかし、彼はリリスに対して心の底から甘やかに接してきて!?
　その上、リリスの持つ力が幻の最強魔術だと分かり――。
　失恋から始まる、世界最強の溺愛ラブストーリー！

【登場人物】
ダンケルク・モナード
「なんだ？　主人の命令が聞けないのか？」
若旦那の一番の友人。そして、国一番の軍人でもある。
整った容姿をしており、女性との数々の浮名で知られている。
しかし、リリスを雇った後は女性と過ごすこともないようで……？

リリス・フィラデルフィア
「私はただのメイドですので……」
心を寄せていた若旦那の突然の結婚により家を追い出されてしまったメイド。
拾ってもらったダンケルクの家で期間限定のメイドとして働くことに。
更には偽りの婚約者になれと言われ――!?

感想・レビュー・書評

[ゆふぃさんの感想 · 2025年11月11日]

若旦那様が普通に素敵な人で、その恋心にケリをつけるまでの流れが好き。
秩序魔法うらやましい。うちの家も根こそぎサクッとキレイにしてほしい。

[海さんの感想 · 2024年12月1日]

ダンケルクが思いの外可愛くてリリスの意思をまず尊重してくれるので、溺愛というよりほっこりな感じ。リリスもはきはきしているので、自分の気持ちを言い合える素敵なカップルになってます。

[いこさんの感想 · 2023年12月9日]

掃除魔法が便利！
実際は「秩序」魔法だから別物なんだけれども、汚部屋を綺麗にする魔法でも、その部屋の持ち主がちゃんと何がどこにあるか把握できた状態で綺麗にするってどんだけ便利だよという。

そんな魔法の設定は面白かったし、サブキャラは好き（特にイリヤさんが推し、あとヒーローのご両親が豪快でこれまた好き）なのだが、どうにもヒーローのことが好きになれずに読むのに難儀した。
主人公の意志を割と無視して強引に囲い込むし、想いを押し付けてくるし、わがままっ子だし、その割に思っていたほど活躍の場がないというか。
聖女の方が出番も活躍も多かったから目立っていたし、性格なら主人公が元々思いを寄せていた若旦那の方が、だらしない面はありながらも好感持てたかなあ。
途中から、ヒーロー→主人公→若旦那→聖女という恋の一方通行という泥沼かつ、ヒーロー・主人公・若旦那がひとつ屋根の下という状況になったので、頭を抱えたし。
悪役への対処として仕方がなかったとはいえ、読んでいるこっちが辛い。

悪役への対処も最終的には割と力業。
それで最終的にはヒーローの思いを受け入れてめでたしとはなったのだが、あれだけ拗らせていた若旦那の想いを切り替えてヒーローに行けるかと考えた際に「うーん」となってしまったのが申し訳なく。
苦手なキャラだったのだろうな、すみません。

[ゆうなさんの感想 · 2023年11月30日]

妖系ばかり読んでいたので、カタカナの名前や魔術などにはじめは読み進めづらかったのですが慣れてきたら面白くて一気に読み終わりました。
また4人中心に活躍する、続編期待しています。

[メディアワークス文庫公式さんの感想 · 2023年10月24日]

メイドとしてウィリアムに恋心を寄せるリリス。しかし、突然決まった彼の結婚によって家を追い出されてしまう。
失意に暮れる中、国一番の軍人・ダンケルクからメイド＆偽の婚約者として雇われることになり――？