ほうかごがかり2 (2) (電撃文庫)

  • KADOKAWA (2024年2月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784049153835

作品紹介・あらすじ

地獄のような光景が、『ほうかご』に広がる――。

瀬戸イルマには、勇気がない。
臆病がゆえに『ほうかごがかり』になってから、一度も自分の担当している『無名不思議』がいる部屋に足を踏み入れていないイルマ。
「お願い、『ムラサキカガミ』の絵を描いてください!」
そう彼女から代理で『記録』を頼まれた二森啓が返した答えは、あまりにも思いがけないものだった。それが、完全に自分の命にかかわることとわかっているはずなのに――。
『ほうかご』を受け入れて協力し合う者たち、臆病で弱くて卑怯な者、自己犠牲的な者。極限状態に置かれた子供たちが見せる強さと弱さ。
鬼才が放つ、恐怖と絶望が支配する“真夜中のメルヘン”第2巻。

みんなの感想まとめ

極限状態に置かれた子供たちが、恐怖と絶望の中で成長していく様子が描かれています。臆病な主人公が、自らの弱さと向き合いながらも仲間と共に立ち向かう姿は、読者に深い感動を与えます。物語は、ホラーの要素を巧...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2巻。
    前作で死人が出たせいで、今作は最初から不穏な感じに。

    前作は「まっかっかさん」と「赤マント」。特に「赤マント」がエゲツなく。
    今作は「むらさきかがみ」、「てけてけ」、「こちょこちょおばけ」。

    特に「てけてけ」が半端なく。これどうするんだよっていうレベルで恐ろしい。挿絵が本気出しすぎ。
    意外にも「こちょこちょおばけ」の、名前は可愛いしやってることもそこまで大したことではなかったけど、最後の最後にドン底に落とす感じが。痛々しくてもうなんというか。。。

    今作は、前作に比べて怖さも絶望感もパワーアップ。
    一応、3巻で一区切りのようで。ここまで来たら幸せなエンディングが全く予想できないけど。。。


  • 堪能した。よく出来たホラー小説やホラー映画の何がいいかと言われると現実を忘れさせてくれるところといい人も悪い人も容赦なく死んでいくところだ。人は死ぬ。必ず死ぬ。早いか遅いかが違うだけで。
    青春というにはあまりにも幼い登場人物たちが恐怖に飲まれ、絶望の中で揉まれていく様には暗さを通り越して気持ちよさすらある。
    学校に宿った怪異のバリエーションはその辺の安易なホラー作品の追随を許さず、音もなく近づき、我々の顔を覗き込んでくる。本巻の結末は笑っちゃうぐらい怖い。いい買い物をしたぜ。

  • 「五話」
    恐怖に浸食されてた。
    逃げてばかりで少しでも向き合おうとしなかったからこそ、他人に頼っても答えに届くことがなかったのだろ。

    「六話」
    閉じ込めたばかりに。
    初手を間違えてしまったが故に記録出来なくなってしまったが、出会わなくて済むという点は良かったのかも。

    「七話」
    味方に出会えたから。
    どんな些細な変化でも報告をしていたら、それは無害なものではなくなっていっていることがわかったかもな。

  • 新感覚・学校の七不思議。
    私が知っている七不思議や怪異とは違って、オリジナルの解釈が混ざっているから面白い。さらに書き方もホラーっぽく、改行も擬音も多い感じで怖さが倍増。
    さらにさらに、1人、また1人と消えていく絶望感。これが半端ではなく面白い。次は誰が消えるのかという部分に着目しちゃうから、ますます目が離せない。
    1人のかかりが担当している怪異がどんなものなのか気になるところ。前回では謎に包まれていた菊ちゃんの担当怪異も発表されたし、加えて何かえらいやばそうな怪異であることが判明しちゃったし、これからどうなるのかが楽しみ。

    絶望の果てにほうかごがかりがどうなるのか。
    それが気になるからこそ、次の本にも手を伸ばしてしまうのだ。

  • 1巻よりグロさ増し。侮っていたこちょこちょさんがめちゃくちゃ怖かった。あと窓から出ようとするテケテケのイラストに本気でビビった。

  • ほうかごがかり2巻!
    相変わらずホラーものとしての不気味さが素晴らしく、止め時が難しい。
    読み終わってから表紙を見直して感慨にふけるのは、もはや恒例なのかも。

  • ほうかごで自身の担当した「まっかっかさん」を沈静化させた啓。だが担当の「赤いマント」を無視し続けた見上真絢が死んだ。衝撃が走る中、啓は瀬戸イルマから頼み事をされる。
    真夜中のメルヘンのうたい文句で当初からそこに疑問を持っていたが、2巻でメルヘンは何か他の言葉の裏返しなんだと感じた。そうでないと説明がつかないバッドエンド一直線な展開だった。
    今回は瀬戸イルマ「ムラサキカガミ」、堂島菊「テケテケ」、古嶋ルキ「こちょこちょおばけ」がメインになる。
    1巻でキーワードは「自分」だと思ったが、舞台は小学校で登場人物は小学生だ。現実世界でどれだけのその年代の子どもたちが自分と向き合いそれを受け止め戦えるだろうか。私はきっと啓ほどに戦えないだろうが、さすがにイルマほど極端な行動はしないと信じたい所だ。
    ほうかごがかり、今の所は啓だけが自分と向き合い戦った。真絢は自分を持てず脱落。イルマは完全拒否で脱落。菊は見て見ぬ振りで脱落寸前。ルキはからに引きこもり脱落。惺は本音から目をそらして脱落。人生では躓く事も多い。私はほうかごがかりじゃないので失敗してもやり直せるのが救いだ。

  • イルマの啓に仕事を押し付ける行動や押し付けたくせにまだ達成しないのかと急かす言動は、こうして小説として第三者から見れば不快に思うものだが、いざ自分がその立場になったとき同じ行動を取らないと言えないのがつらいところ。

    イルマも、いじめにあってどこにも逃げ場がないなか怪異に救いを求めた留希も、どんな形であれ助けを求めた二人ともが救われなかったのは悲しい結末。

    甲田さんの登場人物の極限状態の心理表現は相変わらず面白い。

  • “真夜中のメルヘン”というキャッチコピーながら、ガッツリホラー。
    ラノベならではな挿し絵がビビリな私には逆に要らない作品です( ˆ꒳ˆ; )
    そのくらい怖かったし、グロ描写有りです。
    2巻はイルマ、菊、留希を中心に話が進みますが、取り敢えずイルマのビビリっぷりにイライラさせられました(早く退場してくれとこんなに思ったのは珍しい)
    他力本願、責任放棄、自己中心的……彼女の悪口なら幾らでも出てきそうな位私に合わない。
    2巻にして滅茶苦茶な展開になっていて、この先どうなる!?と心底思いました。
    無名不思議のお話も凝ってあって、本当にありそうで怖い!
    短期決戦なシリーズなのか、長期決戦なのか含め気になる!!
    ホラーは苦手ですがもう覚悟を決めて、この先も見届けようと思います。

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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