これはあくまで、ままごとだから。 (電撃文庫)

  • KADOKAWA (2024年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784049153859

作品紹介・あらすじ

 とある事情で地元を離れて親戚の家に身を寄せることになった蒼一朗。そこで再会したのは遠縁にして幼なじみの深紅。小さいころ、「おままごと」に強引に付き合わされた仲だった。
 そんな彼女から、あの時と何一つ変わらないノリで提案されたのは――。
 「久々に恋人ごっこ、してみたくならん?」
 「お、懐かしいな。やろうやろう」
 最初はただ楽しくバカップルを演じるだけだった。だけど徐々に過激さを増していき、抱き合ったり、キスしたりもするようになる。真剣に演じる「ままごと」にのめり込み、やがて本音と建て前の区別がつかなくなっていく。お互いにとってはあくまで「ままごとの好き」だから、決して「本気の好き」は口にできないまま。
 終わりのない恋愛ごっこによって揺れる、二人の隠された想いとは。

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さと感情のもつれが描かれた物語は、幼馴染同士の「恋人ごっこ」が進む中で、真剣な想いが交錯する様子を描写しています。親の離婚や再婚によって心に傷を持つ二人は、最初は軽い気持ちで始めた「まま...

感想・レビュー・書評

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  • 【読書メモ】
    親の離婚や再婚で心に傷を負う深紅と蒼一郎、さらに幼馴染の黄純を交えてのドタバタラブコメを装ったドロドロ昼ドラ系

    両親の離婚で人の醜さを痛感した深紅、家族の事故死後父の再婚で疎外感を強める蒼一郎
    あくまで"ままごと"といいつつ、演劇の練習でキスしたことで気持ちを肥大化させる蒼一郎
    そこに幼馴染の黄純も混じり、お互いの気持に整理のつかないまま……
    本音と建前と恋心と虚構……三人の関係はどうなっていくのか……

    【以下再読のための備忘】
    ・「オトナだ……あれこそオトナのラブコメだ……っ!」
    ・「少なくとも"とりあえず"で告白できる程度の『好き』は、絶対に『恋』じゃありません」

  • 個人的な好みによるが、主人公の狙ったような口の悪さが悪い意味で目に付いた。カッコつけた思春期男子のそれとライトなラブコメものにありがちな量産型主人公のような印象を受けた。ラノベやアニメにはこの手の不自然なまでに口が悪い主人公が多いからだ。
    結局、この印象は最後まで変わらなかったが、このラブコメディがどんどん変質していく様からは目が離せなくなった。
    ドロドロとして、歪んでいて、全力疾走で堕ちていくようだ。主人公とヒロインの信頼関係が構築され、恋愛が始まる前の「楽しさ」がなくそれぞれの想いがめちゃくちゃな方向へ向かう「暴走」があった。この展開には驚かされた。この物語がどこへ向かうのか少し気になる。

  • とても歪んでいる。歪んでいるけど、ここに描かれているのは紛うことなき「愛」だ。ままごとだから、何なのか。だから、許される?だから、許されない?だから、何をしても良い?作中「だから」に続くべき凡そ考え得る様々な想いや言動が密度濃く、そして疾走感を持って表現されていて、情緒がこれでもかと目茶苦茶にされた感じがします。自分にまだこんな感情の動きがあるのかと思い知らされた作品でした。今後の展開が楽しみな期待の新シリーズです。

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著者プロフィール

『韻が織り成す召喚魔法』で第20回電撃小説大賞<金賞>を受賞し、同作でデビュー。ハイテンションかつ言葉巧みなギャグセンスに定評がある、大阪在住の極貧作家。

「2023年 『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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