後宮冥府の料理人 (1) (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA (2023年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784049154771

作品紹介・あらすじ

処刑寸前で救われた林花が連れてこられたのは、後宮鬼門に建つ漆黒の宮殿・臘月宮(ろうげつきゅう)。そこは死者に、成仏するための「最期の晩餐」を提供する冥府の宮殿だった――。
謎めいた力を持つ女主人・墨蘭のもと、林花は宮殿の料理人として働くことに。死者たちが安らかに旅立てるよう心をこめて食事を作る林花だが、ここへやってくる死者の想いは様々で……。
なぜか、一筋縄ではいかないお客達の願いを叶えることになった林花は、相棒・猛虎(犬)と共に後宮を駆け巡る――!

後宮鬼門の不思議な宮殿で、新米女官が最期のご馳走叶えます。

◆人物紹介◆
林花(りんか)
敵国のスパイとして処刑されかけたが、死霊を見る能力を買われ、臘月宮へやってきた。宮廷料理人だった父の腕を継いでいる。

黄辛(こうしん)
武神と呼ばれた父帝の跡を継ぐ、民からも絶大に支持される若く聡明な帝。林花とは、浅からぬ縁があるようで――?

猛虎(もうこ)
黄辛の命を救い、四品の位を賜った、帝の愛犬。人の顔をなめ回す悪癖があり、後宮の女官から恐れられている。

感想・レビュー・書評

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  • 前半はどちらかと言うと人情ものというか、そういう雰囲気で行くかと思ったら、後半はがっつり政治のゴタゴタで戸惑い。
    ちょうど前半と後半で読む期間をあけてしまったせいもある。
    続編を読むかどうかは迷うかな。

  • 結構淡々とした林花がしっかり真面目に仕事していますという感じ。恋愛要素とかは特に無く、遊びというかゆとりみたいな所が無いので、話は面白いのにキャラの魅力が見えにくい。あれこれ小さな謎が残りっぱなしなのも残念。

  • 出てくる料理がどれも美味しそうで、楽しかったです。まだ謎も多いので、長く続くシリーズになってくれたら嬉しいです。主人公も帝も好みでした!

  • 表紙にいらっしゃった帝の出番が思っていたよりは多くなかった印象。
    後宮のお話なので、登場人物の大半は女性。
    当然と言えば当然だけれども。
    その分、終盤の展開で帝はおいしいところを持っていったと思う。
    一番おいしかったのは猛虎近衛中将だったけれども。
    種明かしされたとき、一番泣いたのはここだった。
    その展開は、ずるい。

    死者を料理でもてなして彼らの心残りを解消し冥府へ導く特殊な宮殿を舞台としたお話。
    手の込んだ美味しそうな料理(舞台の関係で中国系の料理が多い)の描写がたまらないのはもちろん、謎解き要素や政略的な話も出てくるので、その点も面白かった。
    各話いろいろ騒動が起きるのに、その話数が多くて読み応えも抜群だった。

    今回は大きな政変を何とか乗り越えたところで終了。
    シリーズ化も狙えそうな話だったので、続きも読んでみたい。
    回収しきれていない伏線もあるし。
    特に強運を味方にしている帝の更なる活躍や謎の多い墨蘭様の掘り下げも見てみたいです。
    ラストの雰囲気から察するにまだ皇后を持たない帝に狙われている気がするんだよな林花。
    どうなるのだろう、これから。

  • 死者を送る後宮料理人となった少女の、後宮グルメファンタジー開幕!
    処刑寸前で救われた林花が連れてこられたのは、後宮鬼門に建つ漆黒の宮殿・臘月宮(ろうげつきゅう)。そこは死者に、成仏するための「最期の晩餐」を提供する冥府の宮殿だった――。
    謎めいた力を持つ女主人・墨蘭のもと、林花は宮殿の料理人として働くことに。死者たちが安らかに旅立てるよう心をこめて食事を作る林花だが、ここへやってくる死者の想いは様々で……。
    なぜか、一筋縄ではいかないお客達の願いを叶えることになった林花は、相棒・猛虎(犬)と共に後宮を駆け巡る――!

    後宮鬼門の不思議な宮殿で、新米女官が最期のご馳走叶えます。

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著者プロフィール

メディアワークス文庫『こひすてふ』でデビュー。

「2021年 『とりかえばやの後宮守』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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