境界のメロディ (メディアワークス文庫)

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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049154979

作品紹介・あらすじ

 メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。
「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」
 生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。

 2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。

感想・レビュー・書評

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  • 宮田さんの初作品、
    藤ヶ谷さんが帯コメントだったので購入して読みました。
    読書リハビリ中の私でもサクサク読めました。

    主人公の1人がどうしてもあのアニメのあのキャラと被ってしまい個人的にはとても微笑ましくなりました。

  • 続きが読みたいけど読み終わりたくなくて、でもやっぱり読みたくてページをめくるのを止められず、最後まで読み終わりました。クスっと笑わせてくれる箇所もあり、心を揺さぶられ泣かされるところもあり、読後もずっとドキドキしています。作者の宮田くんは人の心を想像し寄り添うことが出来る人だと改めて思いました。宮田くんがふと放つ名言が大好きなのですが、この本にも散りばめられているように思いました。決して押し付ける訳でもない優しい名言(言葉)をたくさん感じました。そしてお話の流れ…!!作家宮田俊哉くん天才だと思いました。
    2人の出会いのシーンが好きです。カイの言動に心が ほぐれていくキョウスケの様子が好きです。夏の終わりまでに もう一度ゆっくり読み返したいです。読み返します。
    アニメ化されたら、毎話観終わる度に
    「このシーンの このセリフが…!」
    「ここのカイの口元が…!!」
    など、見所たくさんで褒める言葉が止まらない予感がしています。アニメ化がどうか叶いますように!!

  • 宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が贈る、少年たちの痛切な音楽×青春小説
     メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。
    「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」
     生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。

     2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。

  • キスマイ宮田俊哉のデビュー作とのこと。
    これはドラマCDありきなのかな??
    私は小説のみ購入しました。
    -------------------------
    魂をゆさぶる
    音楽×青春小説!!

    文体が連れて行ってくれる世界が好きだ。
    音が連れて行ってくれる世界が好きだ。
    もし、それがこの一冊にあるとするならば、
    あなたなら、どうする?
    (藤ヶ谷太輔)
    -------------------------
    気になって手に取りました。
    ちなみにこれを読む前に、
    三島由紀夫の「潮騒」を読んでいてふり幅感じてました。苦笑

    キョウスケとカイはメジャーデビューを目指し路上に立っていた。
    青春真っただ中、夢に向かって突き進んでいた矢先に、カイが事故で亡くなってしまう。
    失意の底で音楽をやめたキョウスケのもとに、
    何故か死んだはずのカイの姿が。
    幽霊として現れたカイ。
    時間は有限だとわかっている。
    残された時間をキョウスケとカイはどう過ごすのか。

    多分私のコンディションなのですが、
    中盤までは読みにくくて全然進まず、
    心折れかけました。苦笑

    ただ、後半の終わりに向かっていく流れはあっという間に読み切りました。

    嫌な奴も、意地悪な展開もなく、
    著者のイメージ通りというか優しい。
    あろがきには著者の想いも綴られており、
    お人柄が作品に出てるのかな、と思いました。

  • Amazonの紹介より
    宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が贈る、少年たちの痛切な音楽×青春小説
    メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」
    生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。
    2人の音が交わるとき世界は色を取り戻す――。


    宮田さんのデビュー作ということで読んでみました。
    比較的読みやすく、ツッコみどころはあるのですが、音楽によって元気にさせたり、感動させたりと音楽がもつパワーって素晴らしいなと思いました。

    冒頭はカイがもう死んでいるところから始まります。
    この段階では、どのようにして亡くなったのかえがかれておらず、哀愁の雰囲気だったのですが、キョウスケの家に突如現れたことから、雰囲気に一気に変わります。

    カイの元気さなのか、湿っぽくなく、ただただカイの勢いに押されまくりでした。
    事故死から3年。その間にカイの関係者は元気を失くしています。この物語では、第1号のファンや切磋琢磨したバンド、カイの父親などにスポットを当てて、カイとの思いでにもがきながらも、再出発しようと奔走していきます。

    この展開だと、なんとなくこうじゃないの⁉といった構想を想像したのですが、一味違った要素を含んでいて、切なく悲しくなりました。
    ただ、段々と登場人物達がカイの交流を通して、変わっていく描写に感動がこみ上げてきました。
    ファンタジー要素があることで、生と死の垣根を超えての対面が、とても良く、グッとくるものがありました。

    ただ個人的に、ツッコみたいところもありました。
    例えば、カイは死んでいて、キョウスケ以外は姿が見えません。幽霊だから食べられないかと思いきや、中華料理屋で普通に食べていて、それをキョウスケ以外誰も気づかない場面がありました。
    他にも、3年の間にバンドが爆発的に売れるのですが、高層マンションの上層に一人で住んでいるという点も凄かったです。

    ラノベだと思えば、スルーするかもしれませんが、突き詰めると色々都合よく展開したり、なぜこういう設定?といった疑問があったりと気になることがありました。

    それでも、音楽によって繋がれていく友情や愛情が良かったです。
    優しさも滲み出ていた作品でした。

  • 青春だな〜というまばゆい青年の物語。「かにたま」のふたりともほかの登場人物たちもみんな熱くてまっすぐでやさしくて、そして幼さもあり、純真で、読みながら心が洗われるようだった。読了後に表紙の絵を見るとちょっとグッときてしまう。エモいセリフも多々あり響きました。
    わかりにくいとか唐突だなとかアニメ的だなと思う展開が多かったように思うけど、これは読み手の想像力に委ねてるのかな、という気もした。
    正直、処女作というだけあって拙い部分はたくさんあったと思う。けど、拙さをカバーする著者のパッションとか勢いを感じました。著者の経験を元にしたセリフやキャラクターは熱かった。そしてアニメで映えそう。

  • 表紙買い。
    表紙が青色と黄色だとだいたい買う。

    ・クローズアップする人間関係が章ごとに分かれてるので分かりやすいし読みやすい。

    ・音楽系の青春小説を初めて読んだ。スポーツ小説にあるような必死に練習して技術を磨くというわけではなく、主人公の気持ちの整理のために音楽があって音楽をしている。音楽がテーマだけど静かな小説。青春なのに終活みたいな、今まで読んだことがない感じ。

  • アニメ大好き宮田くんの初執筆ということで、発売されるのを楽しみにしていた作品。

    アイドルとして芸能活動をされている経験が、ストーリーに深みを出していて登場人物たちの心情をとても分かりやすく描けていると感じた。

    特に、メジャーデビューを果たしたサムライアーが、自分たちがやりたい音楽とは真反対の音楽で人気を得ている事に苦悩している所は、アイドルとして活動している作者だからこそ3人の気持ちをよりリアルに書き出せたのかなと思う。

    実際に、アイドルとして大人気だったグループが方向性の違いで解散し、それぞれのやりたい音楽で活動してる人たちもいるし、そういうのを間近で見てきて思う事があったのかなぁ…なんて。

    最初はカイとわちゃわちゃしながらやり残したことをやっていってたのに、まさかその代償として記憶が失くなってしまうとは思わず衝撃を受けた。

    父親・ジンとのやりとり、記憶がなくなってしまうところは悲しくて泣きそうになった。

    初執筆との事ですが、なかなか読み応えのある作品だった。
    宮田くんのあとがきもなかなか面白かったので、ぜひ目を通してほしい。
    あと、どうでもいいけど、カイは某海賊漫画の主人公ポイなと思った。(破天荒さが。笑)

  • アイドル、宮田俊哉がラノベを書いたという話題の本だったので、本屋で見つけて購入。
    サラッと読める物語。
    読んでいる中で情景が浮かび易い。
    初めてラノベを読んだかもしれない。

  • 良かったです!

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