君の先生でもヒロインになれますか?2 (2) (電撃文庫)

羽場楽人 塩こうじ

• KADOKAWA (2024年3月8日発売)

作品紹介・あらすじ

「この子は俺の義妹ですッ!!!!」
　お隣さんで生徒の錦悠凪くんに抱きつく謎の美少女・錦輝夜にアタシは動揺させられっぱなし。輝夜ちゃんはアタシと彼の仲を疑い、うかつに担任教師であることも天条レイユという本名も名乗れず困ってしまう。
　しかも義理の妹なのに、悠凪くんに恋していた!?
　禁断の恋の苦しさなら同じ立場のアタシは誰より理解できる。そして教師として、大人として複雑な家族関係に悩む彼を助けてあげたい。だけど悠凪くんに積極的なアプローチをされすぎてアタシも彼のことがどんどん好きになって──どうしよう、我慢できないかも。
　先生と生徒の近すぎる秘密の青春ラブコメ、まさかの卒業前に終了!?

感想・レビュー・書評

[しんたさんの感想 · 2025年3月2日]

普段美人でバッチバチに仕事できそうな人が弱みを見せてくる姿っていいよね……。
そのギャップがあるとその人の魅力は二乗になる。
先生と生徒の恋、早くも波乱の予感である。主人公に恋する義妹に何かとやかましい同級生、思春期男子の叫びとヒロインの想い。キャラクターたちがわちゃわちゃしつつ、時折シリアスに切なくしてくれるのもグッと来る。面白かった。

[芳樹さんの感想 · 2024年11月29日]

【Bookwalker】悠凪が実家を出て一人暮らしをすることの切っ掛けになったという義妹・悠凪が登場し、悠凪の家族関係について焦点が当てられ、そのことに天条さんが葛藤して一つの答えを悠凪に告げることになる今回でした。自分の本心と相容れないこと思いながらも天条は悠凪に対して大人として『正しい』ことを言わざるを得ず、苦悩する姿には胸が締め付けられましたが、悠凪がそれを覆すように丸く収めて未来へと繋いでいく展開にグッとくるものがありました。明らかに『両片思い』である二人の行く末やいかに。続きが楽しみです。

著者プロフィール

2016年12月に電撃文庫「わたしの魔術コンサルタント」でデビュー。同作はラノベニュース・オンラインの月間アワード三冠を獲得するなど高く評価された。2020年に刊行した著者初挑戦のラブコメ「わたし以外とのラブコメは許さないんだからね」が大ヒットシリーズに。

「2022年 『わたし以外とのラブコメは許さないんだからね（６）』 で使われていた紹介文から引用しています。」