識神さまには視えている1 河童の三郎怪死事件 (1) (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA (2024年11月25日発売)
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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784049156201

作品紹介・あらすじ

怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」
明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。
泳ぎが得意なはずの河童の死因は、溺死?自殺?他殺? 捜査を任された陰陽師の犬上朔也は、事件の核心に近づくことができず途方に暮れる。
そんな時、召喚された識神をその身に降ろした巫女が、見たことも聞いたこともない鑑識技術を披露して……。
頻発する狐火、天狗の立てこもり、酒呑童子の暗殺。現場に残された手掛かりが導く、驚愕の真実。元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • とても面白かった。妖怪と鑑識ミステリーをうまく融合させていて、じょじょに明かされていくヒロインの設定も面白く、ほぼ一気読みでした。
    次巻も期待しています!

  • 妖怪×鑑識×怪異ミステリーというだけでなく結界都市・帝都、異能持ちが加わって上手く融合しより面白くなっている。召喚された識神をその身に降ろした巫女の謎も少しづつ明らかにされており続きが楽しみ。

  • 妖怪の死因を鑑識の技術で探るというアイディアは面白かった。
    妖怪が普通に暮らしている世界設定だからこそか。
    一方で、果たして妖怪に人間に対する鑑識技術が適応できるのかという疑問がどうしても付き纏った。
    司法解剖による解釈が妖怪にもそのまま使えるのかという。
    それにファンタジーな世界設定ながら明治を謳っているのに、キャラが現代語や現代知識、カタカナ語を使いだすとね……違和感が。
    まあ彼女の場合は、それなりの理由があったからいいとしても、ネタバラシ前からそれをされると違和感凄くて萎えてしまって。
    明治な世界観を壊している気がしたのだ。

    個人的には彼女の正体をさっさと明かすか、最初から彼女視点ならそこまでの違和感を覚えなかったのにと思う。

    あと総じてキャラ設定が軽く……鑑識ネタはしっかりしていたけども、キャラものとして「ライト」なノベルの印象だった。

  • 『座敷童子の代理人』著者・新シリーズ! 鑑識×ミステリー×妖怪!!
    怪異か、人間の仕業か? 怪事件の真相を「視る」
    明治三十九年。結界都市・帝都近郊の川から風変りな死体が上がった。
    泳ぎが得意なはずの河童の死因は、溺死?自殺?他殺? 捜査を任された陰陽師の犬上朔也は、事件の核心に近づくことができず途方に暮れる。
    そんな時、召喚された識神をその身に降ろした巫女が、見たことも聞いたこともない鑑識技術を披露して……。
    頻発する狐火、天狗の立てこもり、酒呑童子の暗殺。現場に残された手掛かりが導く、驚愕の真実。元警察官が描く妖怪×鑑識×怪異ミステリー!

  • 最初ちょっと乗り切れなかったけど、透視点になってからはずんずん読めた。おもしろい。
    敷島さん、ただの嫌なやつポジションで終わるかと思ったらそういう展開。今後が楽しみ。

  • これだから近代日本が舞台の作品はやめられない。海の向こうから新たな文化を受け入れるというよりかは、かつてあったけど失われつつある伝統が描かれることも多いけれどそれもまた近代の一側面だよねと再認識。異能者や帝都の設定だけでもカッコいい。怪奇に相対するストーリーの端々にふと引っかかりがあって真相を予想していく、けれど蓋を開けてみると予想外でありつつ納得のいく結果に。二重三重に楽しめた。連続刊行だから1巻でどこまで進むのかなと思ってたけどかなりエンジンかかってた。続きも楽しみ。

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著者プロフィール

広島県在住。第19回電撃小説大賞応募を経てデビュー。元警察官という異色の経歴を武器に、精緻を極めた文体と温かい人物描写を得意とする。

「2023年 『後宮の夜叉姫5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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