23時の喫茶店 明日を彩る特別な一杯を (メディアワークス文庫)

  • KADOKAWA (2024年9月24日発売)
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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784049157710

作品紹介・あらすじ

 バイトに明け暮れ、これからの人生に漠然と不安を抱く美大生の伊織は、ある日特別な条件を満たす客人のみを迎える「真夜中の喫茶店」の噂を耳にする。まるで興味のない伊織だが、不思議な巡り合わせでその喫茶店を訪れることに。迎えてくれたのは、人形のように美しく聡明な店主・透子だった。
 紅茶専門店だというその店で透子が淹れた一杯と、その紅茶にまつわる話を聞いた伊織は次第に心が解きほぐされ――。
 深夜23時。今宵も弱った心を癒す喫茶店の扉が開く。

感想・レビュー・書評

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  • 人を色に例えることは、自分自身もそんな感覚があるので、興味を持って見ることができました。また、場面場面で紅茶が登場するので、自分も透子さんに接客されているような感覚になりました。秋らしく温かい気持ちになれます。

  • 素敵な表紙に一目惚れ。あらすじを読んですぐさま購入ボタンをポチッ。どこかで見たイラストだな〜と思って調べたら好きなイラストレーターさんでした。続きの2巻も出して欲しい。幻想的な喫茶店で、本当に行ってみたくなる。続巻を希望しています!

  • 私、この小説すごく好き。
    やっぱり紅茶、いいですね。
    そして心も温まります。
    中に気になる紅茶があったので、探してみようと思います。
    あと、いろんな色が出てきて楽しかった。
    知らない色があったから、ちょっと調べてみようかな。

  • わたしも相手の感情がみえたらどんなふうになっちゃうんだろう

  • 11/4

    すごくカラフル。紅茶の香りがふんわり漂ってくるような、あたたかくてのんびりしたお話。
    自分には共感覚は無いのだけれど、人やもの、音楽や数字を色に例えて理解するのはよくあることで、それは文学作品に対してもそう。これは伊織くんの影響があってか、色がひとつに定まらないのが魅力的だなと思っています。

  • 綺麗なイラストの表紙買い!

    紅茶が大好きなので、紅茶専門店は心惹かれる。
    店主が自分の悩みに寄り添った紅茶を出してくれて、解決に向けて後押ししてくれる…最高すぎんか。大きな悩みを抱えた時に行ってみたい…。

    伊織の共感覚で見たら、自分はどんな色してるんだ?

  • 表紙の美しさと紅茶と人の温かいストーリーに惹かれて読んでみました。

    読んでいると芯のある美しい透子さんに憧れます。
    伊織くんの繊細さ人の色が見える日常。

    同じ事でも人によって見え方や感じ方に違いあって
    透子さんの言葉と素敵な紅茶が心を癒してくれます。

    続編あったらいいな。

  • 透子さんの様な素敵な女性になりたいー。表紙も綺麗過ぎて癒される。

  • 紅茶好きとしては読まずにはいられなくて。
    実在の和紅茶(自分も飲んだことある!)も出てきてテンション上がった。
    深夜に紅茶を飲むと眠れられなくなりそうですが。

    紅茶専門の喫茶店の話なのだが、個人的には紅茶のエピソードよりも伊織くんが共感覚で見る色の印象の方が強い。
    彼視点だからかな。
    あとお客様にしろ、伊織くんの周辺の人にしろ、なかなか癖が強いというか、濃いというか。
    最後の最後に登場したキャラすら設定もりもりで濃い!
    特に伊織くんのお姉さんが苦手なタイプで、正直縁を切ってくれないかなと思うほど。
    紅茶の印象が霞む霞む。

    伊織くんが見る色に込められた意味、その謎解き。
    店主の想い人の真相、店名に込められた意味など、ちょっとした謎解き要素も。
    終盤はその明かされる真相と、伊織くんと店主の歩み寄りが、彼の見る色の描写と相俟って印象的だった。
    ただその場面は心理描写になるので、紅茶の印象はやはり霞む。
    美大の描写もそれなりにあるので、トータル的には紅茶の話というよりは、美術系や自己啓発系として読んだ気がする。
    お客さまが店に寄ってくれたことで、立ち直っていくので。
    悩みの完全解決ではなく、一歩踏み出すための背中を押してくれる感じだったし。

  • 全体的に予定調和な感じはしたが、読んでいて落ち着くような感じがして好きだった。
    紅茶の味の描写や感情の色彩が鮮やかで、読んでいて楽しかった。

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著者プロフィール

第26回電撃小説大賞に応募したことで声がかかり、作家デビュー。

「2023年 『怪異学専攻助手の日常 蓮城京太郎の幽世カルテ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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