こちら、終末停滞委員会。 (1) (電撃文庫)

  • KADOKAWA (2024年7月10日発売)
4.03
  • (11)
  • (13)
  • (5)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 177
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784049158007

作品紹介・あらすじ

 実は俺らの世界は、密かに滅んでる真っ最中らしい。上野の不忍池に潜む異形、エッフェル塔に張りつく巨大カタツムリ、どう見ても美少女な魔王……。
 そんな正体も数すら不明のオカルトチックなナニカ――“終末”によって。

 けど世界の裏では、それに中指立てて闘ってる少年少女がいたんだ。

「あはっ☆ 最強美少女ひかり様の前で神様ごときが頭が高いのだわ!」
「加減してください隊長、パリ市街が吹っ飛びます! 運が良ければ!」

 終末を停止でもなく、根絶もできず、ただ停滞させるだけ。
 それでも彼らは銃を取る。
 なぜって? 彼らにとってはこれが日常茶飯事で、毎日がお祭りで、アオハルそのものだから!

 元マフィアの下働きで『普通』に憧れてた俺だけど。ここなら楽しい学園生活ってのが始まりそうじゃないか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この世界は必ず滅びる! だから破滅の日までなるだけ頑張ろう! という目的のローなのにハイなハイテンポライトノベル。わりとたくさんのキャラが出るのにみんな好きになってしまう。私の最推しは恋兎先輩! メロメロです

  • 【Bookwalker】荻pote氏によって描かれた、美しき銀髪ジャージメイドお姉さんのポーズが癖にぶっ刺さり(口に糸を咥えてるのが堪らん…)、ジャケ買いしたのは大正解。前作でも思いましたが複雑ながら魅力溢れる世界観を作り出せる逢縁奇演氏の創造力には心から敬意を表したい。冒頭からこれでもかと情報を注ぎ込まれて勢いよく進む物語に圧倒されながら、美少女キャラに萌え(特にジャージメイドLunaさんがツボ)、異能バトルに熱くなり、残酷な描写に心痛めたりと大いに感情が揺さぶられた作品でした。これは面白い。続きを読むのが楽しみです。

  • キャラクターがとても良いうえに、作中の終末の設定が魅力的。世界観全体も幾らでも広げられる便利な世界観で、一巻分の満足感と今後への期待を一緒に詰め込める優れたハッピーセットでした。 まずは主人公、基本主人公が好きになれないと読む気が起きづらい質なのですが、言万心葉くんはキャラ性と過去的に純粋に頑張れと応援できるタイプなうえに、作中でもド有能なので読みやすい良い主人公でした。 心を読む異能を使ってレーダー役をするのは自分でも思いつきますが、終末の精神を読めるのがあそこまで意味を持つのは予想外だった。 そして、女キャラが全員かわいい。基本的にメフリーザさんが心の声やキャラデザも相まって滅茶苦茶可愛かったのですが、終盤でLunaがクリティカルヒットを連発していく。主人公とヒロインのこういうやり取り大好きです! ラストバトルでの主人公とLunaの地の文とセリフ回しが凄く馴染む熱さで、激熱bgmとキャラボイス、イベントCGが欲しいってなった。何なら勝手にbgm流して二週目した。解説で作者がゲームシナリオ書いてる人と知って納得する馴染む熱さでした。

  • 『普通』に憧れる主人公タイプというものがライトノベルには多数存在するけど、それは自分が普通から外れているつもりとか平穏を望んでいるとかそういう理由によるものが多数。だけど本作の主人公はそれらとは一線を画するタイプだね
    人の死に大小様々な程度に関わった自覚がある。両親の愛を受けて育てなかった。人とは異なる異能を持つ。身体には目を背けたくなる傷が刻まれている。
    何処をどう取っても普通ではない。だから彼は普通を目指すのだろうね、普通の青春を

    また、本作の世界もとんでもなく普通ではないね
    終末により世界は滅びへ向かっている。通常の作品ならば敵等と戦う事により世界救済を目的としたっておかしくないだろうに、本作では世界の滅亡がもう確定しているから滅びへの時間を停滞させる事しかできない。
    そんな世界では普通では無い事が幾らでも起きる。そこで終末停滞委員会は少しでも『普通』な世界を求めて戦うわけだ
    いわば、心葉と終末停滞委員会の方向性は一致している

    こういう構図だと心葉だけが目立つ作品になりかねない。けれど本作はここに心葉と同じように普通からかけ離れた人生を送ってきたLunaを投入する事で心葉という存在のバランスを取っているね
    Lunaの来歴は終盤に明かされるが彼女も普通ではない。そしてどれだけ手を伸ばしても彼女はもう普通に手が届かない
    その意味で彼女は既に普通を目指す事は諦めているのだろうけど、そんな彼女でも諦められないのが心葉のような希望へ手を伸ばす者を見捨てること。希望を諦めない心葉を助ける事を諦められない
    そんな二人が物語の中心に居る事で徐々に形を失っていく世界に対するバランスも取れるわけだ


    それにしても本作は凄まじいまでの設定量だね。近年稀に見ると言っても良いかもしれない
    終末に天空都市に『三大学園』…、他にも挙げればキリがない設定の大群を展開しているのだから堪らない

    更に各人物が使う能力がバラエティに富んだものになっているのも良いね。特に小柴の標的と銃弾を入れ替える能力なんて戦闘でどう使うのかと疑問だったけど、事前の仕込みようによって彼女はとんでもなく恐ろしい存在に成り得るね
    他にも常識外れな能力者ばかりで、ここまで来ると心葉の能力が控え目に思えてしまうほど
    けれど、そんな彼の能力とていずれは万の人間を殺すと予言されているのだから、この作品の奥深さには驚かされる

    そのような深みと崩壊しかけた世界によって立脚した作品であるだけに起きる事件の規模も凄い事になってるね
    臓物マンション事件の第一印象はあまりのヤバさにこんなものが世界中に有るのかと瞠目させる程だったのに、後に登場した深海世界と比べるとジャブの様な事件だったのだと思い知らされる
    というか、本当にあのような終末が平然と存在している世界は何故今すぐにでも崩壊しないんだ……


    何もかもが滅茶苦茶な世界において、それでも心葉が魅力的な主人公として成立しているのは彼が何処までも普通や青春を追い求めているからだし、そんな彼を支えてくれる最高のヒロインが居るからだろうね
    ライトノベルの主人公みたいに成りたいなんて、あの年代の少年なら有りがちかもしれないけど、彼の境遇を思えばそれさえもかなり背伸びした願いなのだと判る。また、当人すら本心では無理だし叶えてはいけないと自覚している
    それでも諦めきれない願いを、同じくらいの絶望を抱えたLunaが傍で見守ってくれる。だから何処までも普通ではない二人の物語は動くのを止めない

    でも、二人共強い人間ではないから、それぞれが勝手に動くだけでは最高の希望を叶えられない。だから心葉とLunaはパートナーになる必要があったわけだ
    身に秘める感情が大き過ぎる二人が一心同体となり戦場を駆け巡り、世界を壊す終末に反撃をぶちかますクライマックスは最高ですよ!

    こうして心葉とLunaは世界崩壊に抵抗する戦力へと育ったというのに、あの世界の何処かには世界を滅ぼそうとする規格外の黒の魔王もまだ控えているのだから恐ろしいね
    何処まで抗っても限界バトルが続きそうな本作、これからの展開を楽しみに思えるとても良い第1巻でしたよ

  • 著者初読。特殊能力を持った言万心葉が現世で死亡後、世界の「終末」を停滞させるための組織「終末停滞委員会」に保護される、と思いきや、実は心葉自身が「終末」であるというところから物語が始まる。兎に角すっごいSF。そうとは知らずに読み始めたため、暫くはなかなか想像が追いつかない場面もあったけど、完璧で最強な美少女やメンヘラ狂い咲きメイドなど、魅力的なキャラが盛り沢山でグイグイ引っ張られた。そして最後に黒の魔王。最初にも出てたね。続編もすぐ出るみたいだから、今後も追いかけよう!SFって面白いんだな笑。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

第26回電撃小説大賞拾い上げ作家

「2022年 『運命の人は、嫁の妹でした。2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

逢縁奇演の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×