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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784049159813
作品紹介・あらすじ
もしも安達がわたしの先生だったら。
もしも安達が小説家だったら。
もしもあの時、体育館の二階に行かなかったら。
空想は置いておき、安達からお誘いが。
「う、海……は、広いね」
「いいよ。来週くらいに行こうか」
「来週、ですか……」
垂れ下がった耳と尻尾が見えるけど、こっちも色々準備が必要だ。お小遣いとか、水着とか。彼女に可愛いとこ見せたい気持ちはわたしだってあるのだ。……きゃー。
感想・レビュー・書評
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いい物語だった。
人が誰かを想うときのあの言語化できず、ただなんとなく感じいるものを、真っ向からではなく右斜め上や後方1200 mからぶん投げてくるので、なんか知らんけど心が熱くなってしまう。それは、あの頃を思い出しての郷愁なのか、それとも、あの頃得ることができなかった矜持への憧れなのか...。
長くもあり短くもあった物語も12巻まで来てしまい、安達としまむらの未来は、もはや安泰で、なんの心配もいらないのだけれども、彼女たちの、静謐な輝きをもう少しだけ眺めていたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
11巻のあとがきによれば今回12巻が最終回とのこと。あらゆる世界に「安達」と「しまむら」は存在し、どんな立場であっても二人は必ず「うんめー」に導かれて出会って幸せになる。今回、そのことを3つの「もしも」エピソードで示して頂いて感無量です。幸せそうに寄り添う二人の姿に、こちらも二人の幸せのお裾分けをもらったような気持ちです。
著者プロフィール
入間人間の作品





